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第2524話
どこかで聞いた話
投稿日: 2006/06/19(月) 11:12:42 ID:hdkdRRkc
『くっ・・・ニホンさん、これは、間違いなくSATUMAですわね?』
『オーッホッホッホ!!我がフランソワーズ家のセーブルの間まで見に来て良くってよ!エリ〜』
『うん!間違いないよ、しかも白もん!昔の島津猫さん御用達の一級品・・・すご〜い』
このお皿やツボはニホンちゃんが生まれる前、ニッテイさんが家を切り盛りし始めたころに行われた町内博覧会で出したところ大人気になり
エリザベスちゃんやフランソワーズちゃんちに品切れになるほど買われて、てんてこ舞い。
で、今になって戻り薩摩としてニホンちゃんの家でも貴重で大人気なのです
そして陶器となると顔を真っ赤にして空気の読めないあの人が
『この皿はヒデヨシのころ強制連行されたウリ達の猫が作ったニダ謝罪汁!賠償汁!薩摩焼はウリナラ起源ニダ〜』
『ニホンさん、本当ですの?』
『うん、昔、島津の義弘って猫大将さんが』
『ひいぃぃぃ!鬼が、鬼が来るニダ!!!』
どうやらカンコ君。名前を聞くのも嫌なようです、さすがにこのリアクションだと二人もニホンちゃんを疑ってしまいます
『でもね、義弘猫さん、カンコ君ちの陶工猫さん達に住家とご飯の取れる場所をあげて縄張りのみかじめ料もタダにしてあげたの』
『タダ!?』
『うん、お皿とかツボとか作って持って来てねとかはしてたみたいだけど・・・』
『強制連行されたといいましたわよね?これのどこが強制なのかしら』
じろっとカンコ君を見つめるエリザベスちゃん
『ニ、ニダ・・・そ、そんなのねつ造ニダ!(汗)』
『あと、神社とかも作ってるけど・・・途中からカンコ君とこの神様から陶芸の神様に変えちゃったし、神社にある碑文の氏名もカンコ君ちのままだよ?というよりどうして日ノ本家風の名前に変えさせてくれないのかって抗議したり』
『宗教も自由、それでいて同化を希望する意志の自由・・・優しい鬼もいたものね』
自由にうるさいフランソワーズちゃんもぐさりと一言
『それにカンコ君ちが宮廷用にしか作ってない陶器を民間用に作ってるよ?私はその民間用の黒もんの方が好きだし・・・』
トドメにニホンちゃん
『薩摩黒ですわね!』
カンコ君が何か言う前にエリザベスちゃんが目を輝かせて間に入ります。カンコ君を完全にアウトオブ眼中です。ホントに好きなんですね
『ァアアイゴォー!!!』
カンコ君は泣きながら去ってしまいました
『コリアファンタジーとは言った物ですわね』
ため息をつくフランソワーズちゃんなのでした
解説
マンセー名無しさん
投稿日: 2006/06/19(月) 11:43:21 ID:hdkdRRkc
お言葉に甘えて二作目を上げさせていただきました
ソースは張り方がちょっとわからないので参考文献も出来る分を含めて上げていきます
セーブルの間=今度パリ万博で交換された薩摩焼を公開する特殊展があるそうです、鹿児島市役所のホムペにありました
島津猫=島津家は時間をはかる時計がわりに朝鮮出兵に猫を連れて行き亡くなった猫に猫神社を立てたことから人は猫にしました
住家・エサ場・みかじめ=屋敷二十四箇所・介抱高七十八石・年貢
創氏改名ほか=玉山神社のサイトに写真他残っております
最後に連行された朝鮮人の陶工に対し江戸後期の医学者の言葉を
『その子孫打ち続き、朝鮮の風俗のままにして、日に追うて繁茂し、数百家となれり』(橘南ケイ・西遊記)
優遇措置をし、名前も認め、人口を増やす・・・はて?どこかで聞いたような
『』書きは見にくいでしょうか?見分けのためにも続けたいのですが・・・わがまま言ってすみませんm(__)m
これからもちょくちょく拙作を上げさせていただきます、生暖かい目で見てやってくださいm(__)m
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