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第2564話 処女作? 投稿日: 2006/07/25(火) 16:12:13 ID:cNZmXrmS
『みすゆにばーす』

「あなたを呼んだのは、何のためかわかってるわね。リュー?」
「いきなり呼ばれて『わかってるわね』も何もないと思うさネェネェ」
 リビングで話し合うのは、ニホンちゃんとリュー君。
 なぜか鬼気迫る真剣さのニホンちゃんに、リュー君もついつい正座してしまっています。
「この前、このようなものを渡されました」
 ニホンちゃんが取り出したのは、以前カンコ君が無理やり渡してきた嫌日流という本です。
「これには日ノ本家の女性より、カンコ家の女性の方が美しいと書かれています」
「なんとなく嫌な予感がしてきたサー?」
「このような間違った情報をそのままにすることは、日ノ本家の恥」
 ほほに一筋の汗をたらすリュー君を無視しつつ、ニホンちゃんは続けます。
「都合よく『町内ミスコン』が開催されます。……これに出場しなさい」
「嫌な予感が的中サー。ネェネェが出ればいいサー?」
 必死に拒否するリュー君ですが、ニホンちゃんは淡々と、
「私は、いわゆる『大人の都合』で出れません」
「ネェネェはまだ子供サー!」
「リュー君が出場するのも『大人の都合』です」
「あっさりスルーされたサー?!」
「ほうら、良く似合う。さすが『前世はム−大陸の女王』なだけはありますね」
「電波系になってきるサ、ネェネェーーー!?」
 扉の隙間から「ゆるせ、リュー」とウヨ君が涙を流しながら見守るうちに、あれよあれよとリュー君女装計画は進んで行きました。
 そして……。
「優勝はUSA家代表、ラスカちゃん! 準優勝は日ノ本家代表のリューちゃんですー!」
 拍手と歓声で湧き上がる会場で、恥ずかしげに立つリュー君……いいえ、リューちゃんがトロフィーと花束を貰っていました。
「うう、恥ずかしかったサー」
「ところで、リュー。町内ミスコンは、あと二つほどあるのですが……」
「絶対に嫌サー!」
「今度は『大宇宙の意思』という設定でいかがでしょう?」
「人の話は聞くもんサー!」
 リュー君の苦悩と苦労はもうちょっと続くみたいです。

解説 処女作? 投稿日: 2006/07/25(火) 16:12:45 ID:cNZmXrmS

追記?
えーっと
すみません、沖縄の方言がまったくわかりません
これを呼んだ沖縄の方、こんな喋り方じゃないと怒らないでください
豚足を投げないでください、当たると結構痛いから

世界三大ミスコンのミスユニバーサルで沖縄の方が準優勝したそうなので、それをSSにしました

【日本人4人目の入賞…知花くららさんユニバース2位】
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_07/g2006072506.html

ちなみに、1位はプエルトリコの人です
プエルトリコでラスカちゃんってのもおかしいのですが
ほかにアメリカの擬人化キャラがいないので、無理やりです
プエルトリコだから、スペインのフラメンコ先生にしようかと思ったのですが
それもどうかな〜と「小学三年生と張り合う女教師」……うん、駄目だ
ある意味面白いかもしれないけど

腹いっぱいトウキビをかじりたいと夢想する処女作?でした

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