連続ドラマ小説「ニホンちゃん」第2577話「買いだめ」　作：処女作？

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第2577話処女作？投稿日： 2006/08/05(土) 14:56:25 ID:4KrQPyau: 『買いだめ』

「さくらー、玄関あけてちょうだい」
「はーい」とドアを開けたらそこには、ニホンママと、そしてウヨ君が両手一杯に荷物を持って立ち往生していました。
「って、なにそれ？！」
「いやぁねぇ。トイレットペーパーに決まってるじゃない」
　ニホンママは「あー重かった」と言いながら、淡々と荷物を『搬入』していきました。
「オイルショックの時は、ペーパーを買いだめするのは常識でしょう？」
　買いだめと言うか、『仕入れ』に匹敵する量です。
　オイルショックなる言葉が、理解出来なかったのか「どこの常識なんだろう？」と悩んでいる姉に、ウヨ君が。
「昔、油がないときに『トイレットペーパーが無くなる』ってデマが流れたんだって。それで、買いだめってことらしいけど……」
　と説明しましたが。後半は「昔はパパもカッコよくて…ううん、いまもカッコいいけど」とノロケられたとか。「店で奇異な目で見られて恥ずかしかった」と愚痴になってきました。
　さすがにウヨ君も、真夏日に大量のトイレットペーパーを運ばされたのは辛かったようです。
　それを聞いたニホンちゃん、「ママは間違ってるわ」と反論。
　応援が得られたと、ウヨ君もここぞとばかりに言います。
「姉さんの言うとおりだよ！　もっと考えなくっちゃいけないのは、電気とか交通機関とか！」
「買いだめしなきゃいけないのは、大福よ！」
「はい？」
　一瞬にして固まってしまったウヨ君をよそにニホンちゃんは、白くてすべすべした大福を取り出しました。
「サクラったら、もう」と微笑むママ。
「えへへ」と恥ずかしがるニホンちゃん。
　その光景についていけず、呆然としているウヨ君の肩にパパが手を置きました。
「父さん……」
　ガソリン代があがったため、お小遣いを減らされたパパは、黙って首を振る事しか出来ませんでした。
解説処女作？投稿日： 2006/08/05(土) 14:57:56 ID:4KrQPyau: 追記？
Ｕ－３３さんのカレーの話とか、ああいった良作がでると
読む方としては嬉しいのですが
書くほうとしたら、その後にアップし難いというジレンマがｗ

ソース元は札幌テレビから
【原油高騰　「大福」も値上がり？】
http://www.stv.ne.jp/news/item/20060803185050/

いまどきの子に、オイルショックとかいっても、通じないんだろうなぁ、と考える３０才目前の処女作？でした