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第2660話
U-33 ◆JOCEixq6zU
投稿日: 2007/01/28(日) 13:46:44 ID:IEyhq6nN
『ミッションはインポシブル?』
学校の昼休み、女の子たちが集まって他愛のないおしゃべりをしています。話題は将来
どんな結婚式をしたいかということです。
「自分のおうちに集まってもらって披露宴をするなんてつまんないわ。ユーロ町の教会とか
太平池の島で式をあげたいな」
タイワンちゃんが言うと、ニホンちゃんもノリノリで、
「私も、ぜーったいチャペルウェディングがいい!ヨハネ君の教会なんていいなあ」
と大賛成します。
でもタイワンちゃんは、ふと我に帰ったように言いました。
「でもねえ、こんな将来の話をしてる場合じゃないのよね。来年の中学進学なんだけどさ、
少しでもいい学校へって親がうるさくって。ニホンちゃんは、中学どうするの?」
ニホンちゃんは即答しました。
「私は一貫教育のカトリックの女子校がいいな」
実はその理由が、今、夢中で読んでいる小説の影響だというのは本人だけの秘密です。
たまたまそのとき、ヨハネ君がそばを通りかかりました。その耳にチャペルやカトリック
という言葉が入ってきました。
「アジア班のお姉さんたちが教会やカトリックの話をしている。これはイエズス様の福音を
みんなに伝えよという神様のおぼし召しに違いない」
そう思ったヨハネ君は、みんなの前に進み出て言いました。
「あのう、よろしかったら今度の週末に、うちの教会のおミサにおいでになりませんか」
するとニホンちゃんは、ヨハネ君の期待に反してこんなことを言うのです。
「あ、ヨハネ君ごめんね、今度の土曜日は神社で節分の豆まきがあるの。そこでいただいた
福豆を食べると一年間無病息災なんだって。それから、日曜日はお寺で法事なの。お坊さんに
お経をあげてもらうのよ。私も何度か聞いているうちに覚えちゃった。こんなふうにね。
かんじーざいぼーさつ、ぎょうじんはんにゃーはーらみーたーじ〜」
「は、はあ」
毒気を抜かれたヨハネ君にニホンちゃんは言いました。
「そんながっかりしないで。バレンタインデーにはチョコレートあげるから元気出してね」
ヨハネ君は、どう布教していいものか分からなくなって、頭を抱えてしまいました。
解説
U-33 ◆JOCEixq6zU
投稿日: 2007/01/28(日) 13:48:35 ID:IEyhq6nN
(ソース)
台湾、期待膨らむ「海外挙式ブーム」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/36608/
【世界の街角】競争を生む超学歴社会
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/27685/
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