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第2668話
黄 色 い リ ボ ン ◆JBaU1YC3sE
投稿日: 2007/02/14(水) 12:36:55 ID:y5XOK+AL
「 ガメリア祭り 」
ニホンちゃんが考え事をしていると、アテネちゃんから声をかけられました。
「どうしたのニホンちゃん」
「なんかね、ユーロ班の習慣を私がやってると、ヨハネ君の私を見る目がおかしいの。
日之本家にバレンタインデーがあったら、
またヨハネ君にちょっと違うって思われちゃうのかな」
「あら、ユーロ班の習慣だって、私の遠いお婆ちゃんのお話が広まったのよ。
気にしなくていいわ。うちの話の方がヨハネの教えが広まるより古いし」
「そうなの?ねえ、それってどんなお話?」
「私のウンと遠いお爺ちゃんにはね、沢山彼女がいたんだって。
私のウンと遠いお婆ちゃんがお爺ちゃんに追いかけられた時に
『私ひとりでないとダメ!将来を約束してくれなきゃ嫌よ!』って言って
譲らなかったの。そして他の彼女を別れさせて見事お嫁さんの座を勝ち取ったのよ。」
「すごいね!お婆ちゃん頑張ったね」
「うん。その遠いお婆ちゃんとお爺ちゃんの結婚記念日が2月14日なの」
「へえ、だったら結婚する年になるまで誰にもチョコあげなくていいのかな」
そこへアメリー君がやってきました。
「ちょっと待ったニホンちゃん、せっかくのいい習慣なのに
いきなり終わらせることないだろ。俺甘いもの大好きなんだ。この季節特にね」
アメリー君にウインクされても、女の子2人は少し困って目を見合わせてしまいます。
「でも今の話聞いちゃうとね。アメリー君ならくれる相手があちこちいそうだし」
「そうよねニホンちゃん。男の子はコレクションして喜ぶのかもしれないけどさ」
「冷たいこと言わないでくれよ二人とも。
俺は女の子の事はいつも大事にしてるジェントルマンじゃないか」
そこへ可愛い影が。チョゴリちゃんです。
「アメリーさん、いつもオッパが迷惑かけて申し訳ないニダ。
ウリはアメリー家とずっとお付き合いしていきたいと思ってるニダ。
これがウリの気持ちニダ」
チョゴリちゃんは満面の笑みを浮かべてチョコを差し出しました。
アメリー君は少し顔を強ばらせながらも作り笑顔で受け取りました。
「あ、ありがとう、チョゴリちゃん。とってもうれしいよ」
ニホンちゃんはアテネちゃんにこっそり言いました。
「アメリー君も大変なんだね。
コンビニで高くないチョコ買ってあげるくらいならいいかな?」
「そうだね、いいんじゃない」
おしまい
解 説
ギリシア神話 女神ヘラ
http://www.h6.dion.ne.jp/~em-em/page009.html
ギリシア暦 ガメリオン(1月後半〜2月前半) ゼウスとヘラの聖婚を祝う月
http://www.h6.dion.ne.jp/~em-em/page207.html
バレンタインデー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC
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