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第2727話
リューくん好き好き ◆mKu4uqvf9U
投稿日: 2007/04/24(火) 12:47:37 ID:AzelzEYs
「リュー君の災難」
少し暖かくなり、天気は不安定だけど
確実に春が近付いているうららかな午後。
リュー君が大好きな夏ももうすぐ。
それが少し嬉しいリュー君。そんな季節の移り変わりの
町をプラプラと散歩していました。
リュー「あれ?」
あそこにいるのはニホンちゃんとカンコ君。
またしても、カンコ君がニホンちゃんに妙な言い掛りを
つけているように見えます。
助けなきゃ!
リュー君は急いでその場へと向かいます。
「ニホンネーネー!」
リュー君に気付いたカンコ君とニホンちゃん。
いつもならリュー君の顔を見たカンコ君は怒りを解いて
ニヤニヤニダニダしだすのですが、この時だけは違っていました。
カンコ「リュー! 良いとこに来たニダ!! 我が兄弟! マンセー!!」
カンコ君は目を血走らせ、興奮で真っ赤になった顔を
リュー君に近づけ、力の限りリュー君を抱き締めました。
リュー「デージニンニクカジャー(凄いニンニク臭)!! …ど、どうしたのカンコさん」
カンコ「リュー、喜ぶニダ。 ウリとリューは兄弟であることが判明したニダ。
それを今、ニホンに言い聞かせていたところニダ」
リュー「…は?」
カンコ君はまくしたてます。
カンコ「いいニダか、リュー。 ウリナラの古い言葉と、リューの家の古い言葉には
関連性があるニダ。 いや、最早関連性とも呼べないニダ。 同じ言葉ニダ」
まず、昔のリュー家で使われていた「ウマニ」は、「オモニ(母)」と似ていること。
リュー家神歌で使われている「ソウル」は、ウリナラでは「小雨漏」と書くこと。
リュー家伝統の言語である「アンサレ」は、「アンサラム(家族)」と似ていること。
そして「ヨナグスク」という言葉は、リュー家では「最初の名門部屋」を意味しているけど、
それはウリナラの「ヨナ(開く)」と「グズクする(生える)」という意味であること。
その他、昔ニホン家のサツマ爺ちゃんがリュー家を半ば強引にお隣に加える前にいろいろと
家計簿の書き換えなどの歴史工作をしていたこと。
鼻息荒く、カンコ君は語ったのでした。
リュー君、怒るを通り越して呆然としています。
ニホンちゃんも同じような顔をしています。
カンコ「解ったニカ? ウリとリューは兄弟ニダ。 歴史が判明したニダ。
ニホンは謝罪し賠償し、リューを手放しウリへ渡すニダ」
リュー君、冷静にカンコ君に聞き返します。
リュー「…ねぇ、その言葉って、どこの部屋の言葉?」
カンコ「…ニダ?」
リュー「僕の家って結構複雑でね、部屋が違うと言葉が全然違うんだ。
僕の部屋ではお母さんのことはアンマーって言うよ。オモニと似てないと思うけど」
カンコ「ニ…ニダ」
リュー「それに、ソウルって聞いたことないし、アンサレって言葉も聞いたことないよ」
カンコ「それはリューの勉強不足ニダからして…」
リュー「あとね、ヨナグスクってのは一応、単なる部屋の名前なんだけど…。
最初の名門って意味、初めて聞いた。 それホントなの?」
カンコ「ホ、ホントに決まってるニダ!!」
リュー「なーんか家のいろんな部屋をごちゃ混ぜにしてるような気がするんだけど…。
ほんとにちゃんと、調べたの?」
カンコ「…」
リュー「どちらかというとね、リュー家の言語ってのはニホンネーネーの家の昔の
言葉と凄く良く似てるんだよ。 リュー家がアメリー家からニホンネーネーの
家に貰われたとき、ニホンネーネーの家の言葉を勉強してる人は
『リュー家が我が家に戻ったんじゃなく、我が家がリュー家に戻ったんだ』とまで言ったよ」
カンコ「…」
リュー「それにねカンコさん。 昔、僕の家とカンコさんの家がお土産などのやり取りをしてたころ、
カンコさん家が一方的にその付き合いを破棄してきたんだよ。それ知ってる?」
カンコ「ニ、ニダ…」
リュー君の顔がゆらりとしてきています。
リュー「…そんなわけわかんないことで、ニホンネーネーを虐めてたの?」
カンコ「ニ、ニ、ニダ…」
リュー「ユクシムニーサンケ、クヌフリムン!!」
哀れカンコ君、リュー君の「ティ」の一撃を受け、無残にも散っていきました。
リュー「ネーネー、僕は今も昔も、ネーネーと強い結び付きがあるんだよ」
ニホン「リューくん…」
ニホンちゃん、涙ぐんでいます。
リュー「帰ろうよ。 そろそろ夕御飯の時間だよ」
ニホン「うん、…ありがとう、リューくん」
二人の兄弟は、手を繋いで夕焼けの中を歩いていきました。
…一つのニンニクカジャーを残して。
解説
リューくん好き好き ◆mKu4uqvf9U
投稿日: 2007/04/24(火) 12:54:31 ID:AzelzEYs
んー…やっぱ文章力がないなぁ…。
痛感します。
さて、元ネタはこのニュースです。
ttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/926131.html
で、日本の古代語と琉球の言葉が似ているソース(?)はこちら。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~hel/jp/prago/okinawa.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%89%E7%90%83%E6%B0%91%E6%97%8F
琉球言語についてはこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%89%E7%90%83%E8%AA%9E
言語学者の一言については、ネット上でソースが見当たりません。
前に一度、読んだんだけどなぁ。本にも載ってます。
結構有名な話だと思うんですが…。
あとは書籍。この書籍もちと今手元にないので名前までは書けませぬ。
申し訳ないです。
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