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第6話
放置=ウィン ◆fWnYLnDs
投稿日: 02/05/14 10:17 ID:Y3y+YtyN
【Nihon−第三部】
その原因に―――
最初に気付いたのは―――
頂上会議のメンバーだった
いつもの教室。
いつもの授業。
しかし、何かが違っていたのだ。
(わ、ボクは・・・なんで震えてるんだ・・・)
頂上会議のリーダーであるアメリー
世界最強の少年(ガキ)と呼ばれる小学5年生。
その彼が、こともあろうか全身を震わせている・・・。
まるで子犬が猛獣に怯えるがごとく!!!
「あの…保健室…行っていいですか」
そう手をあげたのは、やはり頂上会議のメンバーの一人
エリザベスちゃんだった。
やはり同じように全身を震わせている。
すると雪崩をうったかのように、次々と声があがる。
「オレも」
「ア…オレも」
「なんか胸が高鳴るんだよな」
「え〜ッ おまえもか」
「わたしもッ」
「なんでぇ!?」
「教室に入ってからずっと…」
「動悸とかじゃないんだよな」
「ウリは何にも感じないニダ」
担任であるフラメンコ先生も顔に汗をべっとりと流してる。
軽くハンカチで顔をぬぐいながら話し掛ける。
「胸が高鳴る者…手を上げて」
頂上会議のメンバー全員が手を上げる。
・・・・・・一人を除いて。
「あら、頂上会議のメンバー全員かしら…」
「いえ…ひとり無事です。・・・寝てますけど・・・」
そう言われて指を指された女の子は、机に伏して寝言を呟いていた。
「むにゃむにゃ。だめだよぉう・・・めそ・・・は食べられないんだよぉ・・・」
「コラッ!!ニホンちゃん。寝てちゃダメでしょう!!」
「ふぁいっっ!!」
クラスにどっと沸き起こる笑い。
そう、確かにこの日までは平和な日常だったのだ。
ファンファーレは陽気な音楽だった。
校内音楽で校長室に呼び出されたニホンちゃんは思いがけない人物に遭遇した。
「シンタローおじさん・・・」
「久しぶりだね。ニホンちゃん」
そこにいたのは、親戚のシンタローおじさんだった。
「お久しぶりです。でも、どうしたんですか?こんなところに・・・」
シンタローおじさんは目をぱちくりさせると、二人きりで話がしたいからと、
校長を退室させた。
「どうだい、最近の調子は」
「あいかわらず超師は悪いけど、クラスでもトップの成績ですよ…って、
そんなこと尋きに来たわけワケじゃないですよね」
うなずくと、シンタローおじさんは懐から5枚の写真を取り出した。
うなずくと、シンタローおじさんは懐から刺激臭のする壷を取り出した。
「この壷の中身がなにかわかるかね。ニホンちゃん」
「お漬物・・・じゃ、ないですよね」
独特の香辛料の臭いに鼻をつまみながら、ニホンちゃんは答えた。
シシローおじさんは苦笑しながら首を振ると、重々しい口調で話し掛けた。
「・・・今度のシューキュー大会をするにあたって・・・キミに告げておくことがあるんだ」
「なんでしょう?」
「シンクロニティという言葉は知っているかな・・・」
「キムチという食べ物。
いまでこそヒノモト家でも食されているキムチだが、100年程前にはいかにしようとも
受け付けられない食べ物だった。
1980年代の初頭、ソウルから大阪へ大量のキムチを輸送中のことだ。
折しも日本海は記録的な台風に見舞われていた。
僅かな気圧の変化で爆発するキムチの輸送中だというのに!
兎にも角にも船は無事に到着、船員達は積荷の確認をすべく樽のフタを開けた。
そこで彼らが見た物は…
今まで見た事の無いまろやかな味と化したキムチだったのだ!
ところが事態はそれだけにとどまらず、その日を境に町じゅうのキムチが
次々とまろやかな味になりはじめたという…。
シンクロニシティ。
一見無関係に隔絶された物質や生物、果ては思想までが町内規模で
同時同様の変化を起こす。
そんな現象をこう呼ぶんだ。」
シンタローおじさんは目をぱちくりさせるのをやめると
それはそれは低い声で彼女に、彼女に会いに来た理由を告げ始めた。
「ニホンちゃん。
ここ数日中・・・シューキュー大会の開催をきっかけに・・・
ヒノモト家にどエラい連中が上陸する!!!」
(シンクロニティのくだりは修正したほうがいいかな・・・)
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