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第54話 493 投稿日: 2003/05/09(金) 00:29 ID:lUzCaUlM
カッコの中は誰が言っているかはあえて書いてありません。誰が言っているか明らかですけど

「民族差別?...て何?」

地球町の色々な家族から来た人がいることを誇りに思っているアメリー君ですが思っているだけでは済まない彼のこと、またいつもの自慢癖が出ていました。
「Hey! MeはEU班のやつらとは違うぜ、ウチは誰でも受け入れるから。まったくなんだよ、ゲルマッハの所は(藁 紫苑ちのやつらを排斥してたり、エリザベスもフランソワーズもちょっとはウチのクーロイの親戚の事気遣ってやれよ」 
(ク、ナッチ小父さんが悪いのは分かるがそれに漬け込むとは許せん!) 
(元々私のうちで居候していたあなたが何を!)  
(あなたこの頃態度大き過ぎじゃありませんこと?)
「アジア班もアラブ班のやつらも全く、お前ら心が狭いぞ。ちょっとはMeを見習えYO!」
(そんな事を言ってクーロイに対しリンチしてたのは誰アルか?)
(ファビョーン!ウリの心は広いニダ!それなのに、それなのに…! ウリは傷ついたニダ!だからニホンは謝(ry)
(とか言っておきながらナッチ小父さんと同じ事をうちの誰かにしてたっけ…)
(受け入れておきながら何の理由もなしに俺のいとこを閉じ込めたやつは誰だよ!おまけに家にずかずかと花火持って乗り込んできてよ!アラーの神はこの悪行を見逃さんぞ!)
かなり気まずい雰囲気の中タイミングよくチャイムが鳴り、今日の授業が始まりました

その日の授業が終わるとアメリー君はまた何か言い出しました。
一部の子は「また朝の続きをやられるんじゃ無いのかな…」と思ったその時
「Hey!これからおまえんちいくぞ!」
「そんな話は聞いてねえぞ!それにもうおれんちには来る…」
まだ傷が痛むイラク君、強い調子で言い始めたもののアメリー君の一睨みと陰に隠した引き金を引くだけで人が死んでしまう道具を見て黙り込んでしまいました。
アメリー君は「分かったな。よし行くぞ」
といってさっさと下校してしまいました。

ほっとした雰囲気の中ノーベル君が言いました
「色々な家の人がいるならそれぞれの家の事を分かっているのが筋なのだがあいつは何故ああなんだ。仮説として『物理的に人を受け入れておきながら心が受け入れてない』と言うのを考えたのだが何か比較対象は無いか?」
「あの…」
いつも北側の席でみんなを威圧しているロシアノビッチ君の方向から小さな声がしました。みんなが振り向くと…やっぱりそこには今日も酔っ払いがいます
「Учитель, Русский!Здравствуйте!Хорошо!!!」…訳分からないこと言ってます。
あれ?今のは確か女の子の声じゃなかった?みんなそう思ってもっとよく見てみると…
いたのはいつもロシアノビッチ君の陰に隠れている内気なカザフスちゃんでした。

「私の所にも…いろんなのがいるけど…」
そうです。カザフスちゃんの家はスタリン小父さんがいた頃色々なことをされ、そのため色々な家から来た人がいるのです。中でもコリスキ君は元々カンコ家に住んでいたのですが第2次町内大喧嘩のとき無理やりつれてこられたのです。ゲルマーニャちゃんも同じです。イラク君のいとこまでいます。
「いきなり聞くが他の家から来たやつに何か感じないか?」
「他の家? 何かって?」
「あいつといるとなんか気が引けるとか、こいつはどうも違うとか。」
「小さい頃から一緒だったし…」
「同じお父さんお母さんから生まれてないけど」
「…」
混乱した顔でもう黙り込んでしまいました。小さい頃からマル教を叩き込まれてきたカザフスちゃんには「他の家から来た」の意味が分からないのです。
はて、どうしようと思ったノーベル君はまた考えにふけり始めました。
「フム...これは『受け入れる』の議論が成り立つ以前か以降かの時点にある。これこそEU町で長らく問題になっていた他の家の人を心で受け入れられない癖が完全に解決した最終的な姿ではないか?これは非常に興味深い。こいつはヘーワ賞をあげるに値するかもしれない...........」

ノーベル君は考え続けています。







その時すぐ外の廊下をクーロイ君が通りかかりました。
「あれー?」黙り込んでいたカザフスちゃんが突然言い出しました。
「あれ何? あの真っ黒なの。今まで見たことないけどあれ人?」

「やばいアル!」 「アイゴー!まずいニダ!クーロイは本気で怒ると… とにかく逃げるニダ!」 「私も逃げますわ!」

解説 493 投稿日: 2003/05/09(金) 00:32 ID:lUzCaUlM
初挑戦、って言うかそもそも物語書くのが始めて
がああ!一貫性に欠けてるぞ!よっぽど修行しないとだめだなこりゃ。

あっちこっちにソースをちりばめました。
なお、カザフスタンの人が黒人に対してエイリアンを見るような目をするのは本当です。
本当に人間なのか確認するため触られていました。

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