戻る
<<戻る
|
進む>>
第63話
名無し@三重県
投稿日: 2003/05/23(金) 17:25 ID:xWvbaH1o
フォーフェンツオレン王家の奇跡
明日はハクスブルク先生のお家で、女の子達のみのパーティーが開かれます。
男の子の多くは諦めましたが、何とか進入を企てる男の子もいます。彼もその
一人です。普段は冷静沈着をもっとうにする彼がなぜ?そう、彼とはゲルマッ
ハ君。 「我に計あり(歯がキラーン)」
さあ、パーティーもたけなわ。いよいよメインの料理、この世の物とも思えぬ
芳醇な香りと口中に広がる味のハーモニー。その名も「シュレージェン・パイ」。
皆の注視の中、ハクスブルグ先生がおずおずと運んできます。とその横から一
人の少女が飛び出してきて、パイを横取りします。
「アーリアちゃん!」
「いや、私は、ここにいるぞ。ニホン」
「じゃ、あれは、ゲルマッハ君!」
そうです、妹に化けてゲルマッハ君がパーティーに潜り込んでいたのです。
「シュレージェンは、いただいた!わははは」
と、笑い声とともに窓から出ようとしたその時です。
「俺にも、よこせ。」
とロシアノビッチ君が窓の外から手を伸ばします。どうやら彼も進入のチャン
スをうかがっていたようです。
「あ、」ロシアノビッチ君の手に弾かれてパイの一部が飛んでゆきます。その
先には、フランソワーズちゃん。ペタっという音とともに頭の上に落ちます。
「フランソワーズ、貴方にお似合いのアクセントですわ。これで、過剰な装飾
が相殺されて見られるようになりましてよ。」
「エリザベス!言っていいことこ悪いことがありましてよ。この田舎者が!」
さあ、今度はいつもの二人が大喧嘩。ハクスブルク先生が走り回って事態を収
拾しようとしますが喧噪は収まりません。どうやら静かに成ったときにはニホ
ンちゃんに介抱されているロシアノビッチ君を残し、ゲルマッハ君はまんまと
逃げ切ったようです。
え、後でアーリアちゃんからお仕置きを受けただろうって?そうですね、彼への
お仕置きは苛烈なものになるのですが、それはまたの機会に。
おしまい。
いつもと違う作風にチャレンジしたのですが、どうも上手くいきませんでした。
お話は、オーストリア継承戦争と七年戦争の一部。ちゃんと七年戦争を消化しき
れなかったのが最大の不満です。あと、何の風刺にもなっていない点も。
ニホンちゃんがロシアノビッチを介抱しているのは、エカテェリーナに会見した
大黒屋光太夫を意識してです(単に入れたかっただけですが)。それと、ゲルマ
ッハ君の変装は、大王の女装癖から思いつきました(双子ですから結果としては
安易になってしまった。とほほ)。感想とか頂けると嬉しいです。
ドイツ プロイセン フリードリヒ2世(大王)
ttp://tokyo.cool.ne.jp/helvetia/c_ger_ta_2003.htm
この作品の評価
結果
その他の結果
選択して下さい
(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
コメント: