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第72話
名無しさん ◆Ryxr8xxg
投稿日: 2003/06/07(土) 13:56 ID:GfSr5tfw
「池にひそむもの」
その日ノルウェー君とカナディアン君、そしてラスカちゃんはこっそり鯨を捕る為か太平池で遠
釣りをしていました。
「やっぱりこの辺りはいい魚がいるね」
網で魚を引き揚げつつノルウェー君がいいました。
「うん、それにこの船は最新の魚群用ソナーものせてるし。どんどん釣れるよ」
カナディアン君は銛で鯨を捕まえています。
船の中ではラスカちゃんがそのソナーを見ています。
「どう、また見つかった?」
二人は中に入りラスカちゃんに声をかけました。
「あ、あの・・・」
どういう訳か彼女の顔色が変です。真っ青でした。
「?」
不思議に思った二人はソナーを覗き込みました。そこには真下の海底が映し出されています。そ
して信じられないものも。
なんと隆起した海底の上に巨大な生き物が映し出されていたのです。細長い首と丸い胴体、それ
は古代に絶滅したというあの生物です。
「な、なんだこれは!?」
「この船のすぐ下だ、しかも凄い速さで上がってきてるよ!!」
「ど、どうしよう!?」
三人共混乱しています。後ろから何かが海面に出る音と怖ろしい叫び声が聴こえてきました。
「グウウウオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンン!!!」
三人が後ろを振り返るとそこには鎌首をもたげた暗灰色の怪物がいました。首を延ばし船
の中へ襲い掛かってきます。
「きゃああっ!」
ラスカちゃんを狙っています。彼女は脚がすくみ動けません。
「やらせない!!」
カナディアン君が銛を手にラスカちゃんの前に出ました。そして銛を横に一閃させました。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
銛は怪物の左目を潰しました。鮮血と共に凄まじい叫び声が響き渡ります。怪物の首が船か
ら離れました。
「今だノルウェー君、エンジン全開だ!!!」
「よし!!」
船を急速発進させます。けれど怪物が船にかじりつき離れません。ラスカちゃんを庇いつつ
怪物にカナディアン君が銛を投げつけます。
「これで・・・どうだ!!」
「ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
銛が怪物の胴に当たりました。怪物は断末魔の如き叫びと共に船から離れます。三人はな
んとか窮地を脱しました。
「まさかここにもいるとはね」
船を運転しつつノルウェー君が蒼ざめた顔で言いました。
「君のところも?」
「うん、僕は今初めて見たけどうちの家の周りじゃあ見たって人が多いんだ」
「そうなんだ。うちもだよ」
「今日はこれで帰ろう。ラスカちゃんも恐がってるし」
ラスカちゃんはまだ恐怖に身体を震わせています。その後三人は無事家に帰り着くことが
できました。数日後カナディアン君の家に銛が刺さった奇妙な死体が打ち上げられました。
後日三人はソナーの記録と画像、そして死体の写真を皆に見せました。何故か皆その記録
も画像も馬鹿にしませんでした。ただ無言でそれ等を見て視線を泳がすだけでした。この町
にはまだまだ知られていないことがあるのです。
解説
名無しさん ◆Ryxr8xxg
投稿日: 2003/06/07(土) 13:59 ID:GfSr5tfw
ニホンちゃんではあまりないUMAもの。ソースは
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7954/SeaSerP.html
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7954/VOL3a.html
のソナーに映った恐竜らしきものとカナダの謎の漂着死体です。
襲われた話はほとんどないのですが
http://www2.plala.or.jp/daisinjitu/UMA/UMA2.html
眉唾ものながらこのコリン・ブライアンの悲劇があります。
蛇足ですが皆が否定しなかった理由はこのUMA一覧
http://www.jomon.ne.jp/~iccan/uma/sonota/itiran2.htm
http://homepage3.nifty.com/yoyoyo/sekai~UMA.htm
参照です。興味のある方はどうぞ。
ただこの死骸哺乳類説ですが首とか見ると首長竜ではないでしょうか。カナダは
こういった海や湖でのUMA目撃例が多いのですが鮫とかアシカとか昔鯨類とか諸
説あります。勿論恐竜もありますし。この話では恐竜です。ただニホンちゃんの世
界にはミスマッチかな。
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