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第34話 はつとうこう 投稿日: 2003/11/20(木) 12:01 ID:DmRmHa0A

「タイワン≠タイランド」
 
 ニホンちゃんとタイワンちゃん、今日も仲良く登校しています。
「ねえニホンちゃん」
 タイワンちゃんの頬は冬の冷たい風でほんのり紅色に染まっています。
「なぁに」
 微笑を浮かべるニホンちゃん。
「……あのね」
 タイワンちゃんはちょっと、間を置いて言いにくそうに切り出しました。
「松○牛の育て方を教えて欲しいの」
「えっ?」戸惑うニホンちゃんにタイワンちゃんは畳み掛ける様に言葉をつづり出しましす。
「だって○阪牛って、美味しいし、柔らかいし、…
 <中略>
 …1sでうちの牛一頭かえるんだよ、ね、ね、お願い!」
 日本ちゃんは両手を握って詰め寄るタイワンちゃんの迫力に目を白黒させて、えうぅ、あうぅ、
と防戦一方。
 ついに箱根の山も陥落かと思われたその時です。
「ちょぃーと待つニダーーーー」
 と、そこにいつものごとく乱入するカンコ君。
「肉の事ならウリに聞くニダ。半万年間、育ててきた焼肉文化は(以下略)」
 そして聞かれもしない事を次々に語り出すのでした。
「と、言うわけでニホンはウリに謝罪と賠償を(以下略)」
 いつもの決め台詞とともに、エヘンと胸を張るカンコ君。
「ぐうの音も出ないニダか?」
 相手の反応がないのに気を良くして、さらに胸をそらしたカンコ君。
 得意のニタリ目をニホンちゃんに向け、
「って、なんで誰もいないニダーーーーーー!」
 叫ぶカンコ君の耳にかすかに届く、始業開始の鐘の音。
「アイゴーーーーー!」
「タイワン≠タイランドくどい?」
 
 ニホンちゃんとタイワンちゃん、今日も仲良く下校しています。
「ねえニホンちゃん」
 タイワンちゃんの頬は冬の冷たい風でほんのり紅色に染まっています。
「なぁに」
 朝の一件もあってあいまいな微笑を浮かべるニホンちゃん。
「……あのね」
 タイワンちゃんは、またまた、ちょっと間を置いて言いにくそうに切り出しました。
「多○ニュータウンをうちに作りたいの」
「えっ?」戸惑うニホンちゃんにタイワンちゃんは畳み掛ける様に言葉をつづり出しましす。
「だって○摩ニュータウンって、”美味しいし、柔らかいし”…
 <中略>
 …何でも良いから、ね、ね、お願い!」
 日本ちゃんは両手を握って詰め寄るタイワンちゃんの迫力に、またまた目を白黒させて、
やっぱり、えうぅ、あうぅ、と防戦一方。
 ついにアンロク山も陥落かと思われたその時です。
「ちょぃーと、あ、ちょいいと待つニダーーーー」
 と、そこに再び乱入するカンコ君。
「にゅーたうんの事ならウリに聞くニダ。半万年間、育ててきたにゅうたうん文化は(以下略)」
 またまた聞かれもしない事を次々に語り出すのでした。
「と、言うわけでニホンはウリに謝罪と賠償を(以下略)」
 朝と同じように、エヘンと胸を張るカンコ君。
「ぐうの音も出ないニダか?」
 相手の反応がないのに気を良くして、さらに胸をそらしたカンコ君。
 得意のニタリ目をニホンちゃんに向け、
「って、なんで誰もいないニダーーーーーー!」
 叫ぶカンコ君の耳にかすかに届く、あほー、あほーという冬鳥の声。
「あ、アイゴーーーーー!」

<教訓>経験値がたまってもレベルアップするとは限らない

解説 442です 投稿日: 2003/11/20(木) 12:06 ID:DmRmHa0A
ネタはおはよう世界のニュースの”タイ”のニュースです。
台湾のニュースじゃないっす。

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