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第40話 名無しさん&冒険王様 ◆x3A1GrPw 投稿日: 2003/12/20(土) 08:06 ID:pOui5RUc
                 「ただ一つだけの花」
 −これはまだニホンちゃん達がまだ生まれていない時のお話ですー
 「おじさん、何処行くの」
 まだ青年だったパラ雄君のお父さんがおうちにいてガードマンをしていたニッテイさんの部下
の人に聞きました。
 「うん、もうすぐここにアメリー家の奴等が来るからね。その時の為の備えをしているんだ」
 手に持つ武器を整備しながら言います。
 「そう、遂に来るんだね」
 彼はこの日がやがて来るだろうと思っていました。やはり両家の力の差は歴然としていました。
 けれぼ彼は日之本家の人達と共に戦おうと考えていました。彼はこの人達に多くの事を教えて
もらったからです。
 その一つに勇気がありました。例えどの様な相手でも致し方ない場合は剣を抜く、抜かねばならない。
それを教えてもらったのです。
 「おじさん、僕も戦うよ」
 彼は言いました。おじさんは何も言わず武器を整備しながらその言葉を背中で聞いています。
 「勝とうよ。そして家を守りたいんだ」
 更に言いました。けれどおじさんはこちらを振り向きません。
 「・・・・・・気持ちだけ受け取っておくよ」 
 おじさんは一言だけ言いました。
 「えっ、けど僕も日之本家の一員だよ。家の者は皆戦わなくちゃいけないんだろ?」
 彼は驚いて言いました。それに対しておじさんは振り向く事なく優しい声で
言いました。
 「君にはまだ未来がある。未来の為にその気持ちを、その勇気を使ってくれ。
・・・それがおじさんのお願いだ」
 「えっ、けど・・・・・・」
 そうこう言っている間にアメリー家の者達が来ました。凄い数です。
 「行くんだ。これはおじさん達の喧嘩だ」
 おじさんはスクッと立ち上がりました。
 「おじさん・・・・・・」
 「さよなら、また何時か会えるからね」
 「うん、また何時か」
 「会おう」
 パラ雄君のお父さんは走り去りました。振り向きませんでした。けれどその後ろ
から剣撃の音や怒号が響いてきました。そして最後の日之本家を讃える声も。
 (おじさん・・・僕、忘れないよ)
 彼は泣いていました。そしてその涙をずっと忘れませんでした。
 
 その後パラ雄君の家は独立する事が出来ました。パラ雄君のお父さんは昔あった
事をいつもパラ雄君に教えていました。
 「そうか、そういう事があったんだね」
 「ああ、お父さんがまだ若かった頃の話さ」
 二人は海辺を歩きながら話をしています。
 「丁度あの場所だったな。もう傷だらけになっててね。日之本家にも帰られずに
うちで亡くなったけれど」
 そこには何もありません。いや、ありませんでした。今までは。
 「あ・・・・・・」
 そこには一本の花が浜辺に一つだけ花が。すみれの花です。
 「お父さん、あれ」
 パラ雄君がすみれの花を指差します。
 「うん、わかってるよ」
 お父さんは静かに言いました。
 (やっともう一度会えましたね)
 お父さんは微笑みました。花はそれに答えるかの様にそよ風に揺られる様に
微かに頷きました。
                        執筆・名無しさん
                        編集・冒険王様
                        製作・熱血プロ(仮名)

解説 名無しさん&冒険王様 ◆x3A1GrPw 投稿日: 2003/12/20(土) 08:13 ID:pOui5RUc
冒険王「さてはじめての二人三脚の作品となったが歴史ものか」
名無し「うん。番外編的だしたしかパラ雄君のお父さんは初登場だからこっちでね。
ソースはこれです。イピョーウさんのフラッシュの影響を受けました。時事ものやろうと
考えていたのですがいい話だったのでここに」
ttp://www.edu.nagasaki-u.ac.jp/private/fukuda/report/kodomoyo/k-hibun.htm
ttp://www.hyomantei.com/doburoku/tuusin3/tuusin32.html
ttp://www.jyma.net/imananiwokataran/text/169plu.html
冒険王「しかし君はいつも陸海軍を美化し過ぎではないか?」
名無し「確かにね。けれど祖国に殉じた英霊の事を思うと」
冒険王「そうか。まあ私はあの戦争にはあまり賛成はしないがな」
名無し「そういう意見も勿論あるのは知っているよ。けれど人を貶めるのはどうかと思うし」
冒険王「確かにな。私はアンチ球団板で思いっきりやっているが」
名無し「だから某板で隔離スレまで立てられるんだよ。とりあえずこれから二人で書いていく
ことにしました。相方は少年犯罪板によくいてかなり感情的ですがよろしくお願いします」

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