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第15話
熱血君 ◆x3A1GrPw
投稿日: 2004/05/30(日) 02:08 ID:9scQqzVA
「蝶」
リュー君は一つ変わったな趣味があります。それは毛虫や芋虫を飼うことです。
彼はその虫達をいつもいとおしそうに育てています。
「何でいつも芋虫さんや毛虫さん達を育てているの?」
ニホンちゃんが尋ねます。
「それは今に見ていたらわかるよ」
リュー君は微笑んで答えました。
「芋虫や毛虫を飼うコツはね、あまり水をやらないことなんだ」
「ふうん」
「かえって病気になるからね。それに数も増え易いし」
「意外と色々あるのね」
彼は暑いところに住んでいます。だから虫のことには滅法詳しいです。
ウヨ君も教えてもらってる位です。
「もう少ししたらまた来て。いいもの見せてあげるから」
「うん」
そしてリュー君はニホンちゃんをまたお家に呼びました。
「見て」
リュー君が毛虫や芋虫達を入れていた籠を一斉に開けました。そこから
一斉に何かが飛んでいきました。
「あ・・・・・・」
それは蝶々達でした。彼等は二人の周りを飛び回ります。
赤、青、白、紫、黒・・・・・・。まるで宝玉の様な色彩の蝶達が二人を
取り囲みます。
「どう、綺麗だろう」
リュー君はニホンちゃんに微笑んで言いました。
「うん」
ニホンちゃんの全身に蝶達がとまっています。そしてその身体をその
美しい羽根で彩ります。
「最初は確かに不細工かも知れないよ。けれどね、大人になるとこんなに
綺麗になるんだ」
「それが見たくて今まで育ててきたのね」
「そうだよ。ほら、醜いアヒルの子だって本当は白鳥だったじゃないか。
この蝶達だって同じだよ」
「そうね、ふふ」
蝶は空へ飛んでいきました。そしてその青い空をその宝石の羽根で彩って
いました。
解説
熱血君 ◆x3A1GrPw
投稿日: 2004/05/30(日) 02:10 ID:9scQqzVA
沖縄の毛虫の異常発生。これと『虫を愛でる姫』という古典と
合わせました。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040504-00000007-ryu-oki
ttp://home.intercity.or.jp/users/SAKA/topic/topic5.html
沖縄の蝶は綺麗ですね。
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