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第38話 U−33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2006/02/11(土) 17:15:49 ID:0VuQc9AF
『雪やこんこ』

「あ、雪だ」
 教室の窓の外に、白いものが舞い始めました。
「つもるといいなあ」
「つもったらみんなで雪合戦しよう」
 みんな、とてもわくわくしています。
 でも、そこは高学年、低学年の子のように大騒ぎして幼稚に見られたくないという気持ちがあるので、
はしゃぎたい気持ちをぐっと抑えていたのです。

 その時です。
「わーい、わーい、雪だ、雪だー!!きゃっほー!」
 教室中に大声が響き渡りました。
 見ると、タイワンちゃんが目をきらきらさせて、興奮した顔で叫んでいたのです。
「雪だるまと雪うさぎを作って、雪合戦をして、それから、えーっと、えーっと」
「それじゃあ、放課後、みんなで雪遊びをしましょうか。でも、それまではお勉強に集中しましょうね」
 フラメンコ先生がそう言ってタイワンちゃんをたしなめました。

 放課後、チャイムが鳴るが早いか、みんなは校庭に飛び出し、雪合戦を始めました。
 中でもタイワンちゃんはもう夢中、校庭中を走り回って雪玉を作ってはぶつけています。
 みんなの額に汗が浮かぶころ、先生が声をかけました。
「さあ、もうだいぶ遅くなったから終わりにしましょう」
「えー、もう終わり?もっと遊びたいのに」
 不満そうなタイワンちゃんにフラメンコ先生が言いました。
「お家の人が迎えに来てくださってるわよ。この大雪で帰り道を心配してくれたのね」
「あ、ほんとだ。先生、さようなら」
 タイワンちゃんは先生の指すほうに駆けていきました。

 タイワンちゃんは人影に向って走っていくと思いっきり雪玉を投げつけました。投げられた方も雪玉で
応戦します。どうやら、家族で雪合戦の第2ラウンドが始まったようです。
 いつまでたっても終らない雪合戦を見て、フラメンコ先生は苦笑しました。
「あの家族は、子供も大人も、みんな雪が大好きなのね」

解説 U−33 ◆JOCEixq6zU 投稿日: 2006/02/11(土) 17:17:39 ID:0VuQc9AF
(ソース)
ターゲットは台湾の観光客 北東北3県、厄介者の雪を売り込み
http://www.sankei.co.jp/news/060204/sha046.htm
ついでに蛇足w
「雪やこんこん」って、本当は「雪やこんこ」なの?
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1228006

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