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第81話 ゴルゴ30 投稿日: 2006/04/24(月) 01:21:11 ID:RU/2NpAg
『脳を洗う』

(一頁)

 それは日ノ本家が第二次町内大喧嘩で負け、アメリー家が日ノ本家を支配してた頃でした…
 アメリーパパ「さて、ニッテイはスガモ牢に打ち込んだし。後は、ジミンとその妻と子供二人か…よし。」早速取り出したのは『うぉー・ぎるど・いんふぉめーしょん』だとか言う催眠の本でした。
 「さてと。おい、ジミン!女房と子供連れてこっちに来い。」そうやって呼びつけると、パパだけを隣の部屋に連れて行きました。
 「さて、ジミンさんまずはそこにある食べ物をどうぞ。」
 「ど、どうも。後〜それと〜」
 「なにかね?」
 「我が家はこれからどうなるのでしょうか?」
 「心配ない日ノ本家は我がアメリー家によって生まれ変わる。そのためにここに呼び出したんだ。」
 「そ、そうですか、それはどうも。」
 「ジミンさん、これをよく見なさい。」振り子の様な物を取り出し
 「これをですか?ん、んん、んん…」ジミンさん目がへんです。
 「ジミンさん。」
 「はい?」
 「あなたはこの前の喧嘩の時アジア班の人たちに何をしたんだ?」
 「…えっとアジア班を苦しめるユーロ班やアメリー家を…」
 「ちがう、それは全部違うんだ。今から私の言うことが全て真実だよく聞いてろ。」
 「…はい…」
 「いいか、アジア班を助けると言うのは嘘八百で本当はアジア班を乗っ取ろうとしてたんだ。」
 「…我が家が…アジア班を?…」
 「そう、しかも日ノ本家の中ですらとてもひどい状況だったんだ。そんなお前らを助けたのが我がアメリー家だ。そうだろ?」
 「…そ、その通りです。…」
 「あなたは終わったから次はあんたの女房を」そうやって次々と日ノ本家の人々は次々とアメリーパパに…
(二頁)

 その魔の手はとうとう…
 「さて、ウヨ君にもしっかりやらんとな。まだ赤ん坊だから簡単だろう。おい、ウヨ坊これを見てご覧、ほ〜ら」ぶらんぶらん、と、振り子を揺らしますが、
 ウヨ君「だぁ。」ウヨ君は事の重要性を悟ったのか、振り子を払いのけてしまいました。アメリーパパは慌てて。
 「ほらほら、いい子にしてるんだよ。これをじ〜っと見てごらん。」ですが…
 「だぁ。」また払いのけてします。
 「だめだよ、いい子にしてなくちゃ。」しかし何回やっても結果は同じ。そのうちウヨ君も疲れてお昼寝をしてしまいました。
 「やれやれ、まぁいい日ノ本家の人間はこの子以外は全員終わったからな。」そう言うと別の事をしに他の部屋に行ってしまいました。
 気持ちよさそうにお昼寝するウヨ君。彼は将来日ノ本家をどのように導いていくのでしょうか…

―終―
(三頁)
 【解説】

 基ネタはGHQがおこなった大規模な洗脳政策である戦争への罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画(ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム)。
 これで『眞相はかうだ(眞相箱)』がラジオで放送されたり『太平洋戦争史』が新聞に掲載されるなどのマスコミを使って洗脳はする。
 ありとあらゆる出版物と手紙なども検閲の対象になり占領下で民主主義の根幹である言論自由は占領軍によって完全に崩壊した。
 占領軍撤退後に占領軍の圧力が消え東京裁判の非難もようやく出来るようになり、後の赦免決議につながりました。

≪GHQの検閲指針(検閲対象となった主な事例)≫

 ・連合国軍総司令官(司令部)に対する批判
 ・極東国際軍事裁判(東京裁判)批判
 ・GHQが憲法を起草したことへの批判
 ・検閲制度への直接・間接の言及
 ・米、ソ、英、中国に対する批判
 ・朝鮮人に対する直接・間接の一切の批判
 ・他の連合国に対する批判
 ・連合国の戦前の政策に対する批判
 ・ソ連対西側諸国の「冷戦」に関する言及
 ・戦争擁護、軍国主義、ナショナリズムの宣伝
 ・神国日本、大東亜共栄圏の宣伝
 ・戦争犯罪人の一切の正当化および擁護
 ・占領軍兵士と日本女性との交渉
 ・占領軍軍隊に対する批判

教育を考える 2005.08.04
■【戦後60年 歴史の自縛】(3)GHQ「ウォー・ギルト・プログラム」
http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/etc/050804jibaku_etc.html

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