連続ドラマ小説「ニホンちゃん」第82話「ザイちゃんの一日」　作：かなだらま

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第82話かなだらま投稿日： 2006/04/27(木) 21:45:27 ID:TTyjL3Vi: 「ザイちゃんの一日」

朝。起床。チマチョゴリに着替えてダイニングへ。
「いただきますニダ」　他の日之本家の面々と一緒に御飯をむしゃむしゃ。
「おい、キムチ臭ぇよ。キムチ食うんだったら別の部屋行けよ」
「武士！なんてこと言うの！」
「臭いものは臭いんだよ」
横からそんな言葉が聞こえてきますが、無視してキムチをカリカリ。
本当はたくあんの方が好きだなんて口が裂けても言いません。

朝食が終わるとカバンを持って学校へ。
といっても、普通の学校ではなく、小さなミンジョク学校です。
本当はニホンちゃん達と一緒に登校したいなんて口が裂けても言いません。

学校が終わって帰宅すると、ニホンちゃんやウヨ君相手にゲームを貸してあげます。
ザイちゃんの持ってるゲームはどれも面白いので、高い貸し賃でも我慢して二人は借りていきます。
貯めたお金は、これまた高い貸し賃でパパさんやママさんに融通します。
ザイちゃんの貯金箱にはみるみるお金が貯まっていきます。

夜。ダイニングに集まっておしゃべりしながら夕食。今日は竹島パンツの話題になりました。
「ほんと、カンコ君も執念深いよね～。私が“竹”って言っただけで…」
「オ、オッパにだって理はあるニダ。対馬パンツだって…」
「対馬パンツ？まさかお前まで対馬を狙ってるのか？」
「そ、そういう説もあるニダっっ！」
茶椀を引っ繰り返してダイニングを飛び出し泣く泣く自分の部屋へ。

深夜。貯金箱からお金を取り出して封筒に包みます。宛名はカンコ家とキッチョム家。
本当はもっと貯金して自分が欲しいものを買いたいなんて口が裂けても言いません。

それもこれもソコクのため、いつかソコクに認めてもらうため……
解説かなだらま投稿日： 2006/04/27(木) 21:54:01 ID:TTyjL3Vi: 【解説】
在日の、日本と祖国に対する屈折した思いみたいなものをSSにしました。
これといったソースはありませんが、
「そういう説も」
のフレーズは、先週日曜に放送されたよみうりTV系「たかじんのそこまでいって委員会」で竹島問題の特集で朴一氏が言った言葉を朴ってます。