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第1482話 名無しさん 投稿日: 03/04/14 00:49 ID:ip7Rimkf
         「雲と空」
 以前ニホンちゃんに一方的な求愛をしたモンゴル君ですが今は大人しく謙虚な人として知られています。ニホンちゃん
とも今はとても仲良くやっています。
 「わあ、可愛いい」
 モンゴル君の家にいる羊達のふかふかの毛を触りながらニホンちゃんご機嫌です。遠くにはモンゴル君の家であるパオ
ガ見えます。彼の家は庭がとても広いのです。
 「よかった、気に入ってもらえたみたいだね」
 モンゴル君がにこりと微笑みます。
 「うん、それにこの広い草原・・・なんだか心が安らぐわ」
 「・・・それはニホンちゃんがいつも心が安らいでいないからだよ」
 「え・・・?」
 突然真剣な眼差しになりそう言うモンゴル君にニホンちゃんは戸惑いました。
 「いつもニホンちゃんは周りに気を使い過ぎてるんだ。カンコだけじゃない。アメリーやチューゴの行動に一喜一憂し
てばかりだ。それに女の子の友達や弟さん達のことも心配し過ぎだ。そんなんじゃ何時か参ってしまうよ」
 「・・・うん」
 それは彼女もわかっています。けどそれでも気にしないではいられないのもニホンちゃんなのです。
 「けどね」
 モンゴル君はそういってまた微笑みました。
 「そんな優しいニホンちゃんだから皆好きなんだよ」
 「有難う」
 ニホンちゃんの頬が桜色になりました。
 「お礼なんていいよ。ただ」
 「ただ?」
 「たまにはこうしてゆっくりと休みなよ」
 そう言うと草原にごろりと寝転びました。
 「うん!」
 ニホンちゃんも寝転びます。若草色の草のカーテンに寝転び白い羊達に囲まれた二人を蒼い空と白い雲が優しく見守って
います。
 

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