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第69話
平作
投稿日: 2006/12/24 11:46:00
※オージ君はプチ盟主※
いつも賑やかな地球町小学校。
今日も今日とて、チューゴ君は手下のカンコ君を引き連れてアジア班の子達にガンを飛ばし肩で風切って乗り歩いてます。
番犬のフランカーを連れて、片手にはチューゴ君ご自慢の花火「東風」をひけらかし「朕こそアジアの盟主アル。皆朕に平伏すがヨロシ。」
アジア班のインドネシアちゃん、マレーシア君、カンボジア君は不安げな表情でチューゴ君に道を譲ります。
あの最強美少女ベトナちゃんですら悔しげに顔を歪ませて道を譲っています。
チューゴ君の脇では手下のカンコ君が「虎の威を借る狐」モードでそっくり返ってます。
「ホルホルホル。チューゴ家は地球町の中心ニダ!!そのチューゴ家に最も近いウリナラはその次に偉大なみんじょくニダ!!お前らみんなウリナラをソンケイしる!!」
その隣でアサヒちゃんもチューゴ君にゴマすり全開です。(^^;)
「ああ・・・地球町のヘイワは偉大なチューゴ家によってもたらされるのだわ!!我が日ノ本家はどこまでもチューゴ家についていきますわ♪」
・・・なんかアサヒちゃんが勝手な事言ってますけど・・・いいの?
ニホンちゃん・・・(^^;)
「・・・いつもの事だもん・・・(はぁ)」
そ・・・それもそうですけど・・・(^^;;;)
まぁ・・・とにかくアジア班の番町気取りで教室をのし歩くチューゴ君でしたが・・・
ふと・・・背後になにやら重苦しいプレッシャーを感じました。
「無礼者!!朕の背後に無断で立つとは・・・何奴?!」
そこにはオージー君が不敵な微笑みを浮かべて立っていました。
「チューゴ・・・教室に番犬を連れてくるのは良く無いダス・・・」
妙な威圧感を漂わせるオージー君に思わずひるむチューゴ君。
「む・・・むむ・・・」
オージー君は普段は牛の世話をしたり花壇の手入れをしてたりするジミ〜な男の子なのですが・・・
今日は何やら雰囲気が違います。
ってゆ〜か本来ナレーターの私が突っ込む所を先に突っ込むなんて、まるで主人公みたいじゃないですか!!
「ナレーターなら、教室に犬を連れ込んだ段階で即突っ込むべきダス。」
な・・・!!!
いつもはカナディアン君とニュージー君と並び「存在感薄い」「キャラ薄い」「目立たない」という脇役街道まっしぐらのくせに・・・ナレーターの私に突っ込みを容れるとは・・・!!!
マジ今日のオージー君は一味違います。
しかし、チューゴ君も負けてはいません。
「自称」アジア班の盟主のプライドをかけて言い放ちます。
「無礼アル!!オージー!!盟主たる朕に何たる口の聞き方か!!分を弁えるアル!!」
その時、アメリー君が出現!!
「今のはオージーが正しい。」
さらにフランソワーズちゃんもご降臨!!
「本当ですわ、教室に犬を連れ込むなんて非常識ですわ・・・オマケに花火までもこれ見よがしに見せびらかしちゃって・・・野蛮人は困りますわ。」
さらに・・・アメリー君に寄り添うようにニホンちゃんも一緒に非難の目をチューゴ君に向けます。
思わぬ展開に言葉を詰まらせるチューゴ君。
なんだか判らないけど・・・かなり旗色が悪くなってきたようです。(^^;)
「ああ・・・そういえば、オージー、新しい番犬の「ライトニングツー」の事だけど、ダディがオマエんちに5匹回すってさ。」
・・・とアメリー君がわざとらしくオージー君に言いました。
チューゴ君の血の気が滝のように引いていきます。
アメリー家とユーロ町各家が共同で育て上げた新犬種である「ライトニングツー」はとても利口で器用な犬で優秀な番犬だといわれています。
それがオージー家に5匹も渡される???
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
さらにフランソワーズちゃんが追い討ちをかけるがごとく、わざとチューゴ君に聞こえるようにオージー君に耳打ち。
「オージーさん、貴方のお家にお売りするワゴン車の件ですけど、フラメンコ先生と交えて明日話を煮詰めたいと思うのですけど、ご都合は宜しいかしら?」
ワゴン車?!
地球町で家の力の象徴といわれる番犬を乗せられるワゴン車?!
チューゴ家が喉から手が出るほど欲しがっているワゴン車をオージー家が?!
ギャガ━━━━Σ(゚д゚lll)━━━━ン!!!!
チューゴ君にはただでさえ図体の大きいオージー君の体がさらに2倍以上(当社比)大きく見えました。
オージー君の不敵な笑みが威圧感をさらに10%(当社比)増量!!
固まっているチューゴ君にさらに追い討ちをかける様にニホンちゃんがオージー君と腕を回して囁きます。
「インドネシアちゃんやベトナちゃんと・・・その外アジア班の子達が一緒にお茶会しようって・・・勿論・・・主賓はオージー君よ♪」
「光栄ダス♪一緒にお茶するダス♪♪」
「俺もご一緒していいかな?」
「うん、アメリー君も一緒にお茶しよ♪」
そしてニホンちゃんと腕を組んだオージー君がアメリー君やアジア班の子供達(チューゴ君、カンコ君、アサヒちゃんを除く)を引き連れて教室から悠然と出て行きました。
そして・・・ポツンと取り残されたのはチューゴ君とその子分の2人だけ。
「チューゴニム・・・」
「チューゴ君・・・」
「うろたえるな!!我がチューゴ家はアジアの盟主アル!!オージーなど・・・お・・・恐れるに・・・」
不安げなカンコ君とアサヒちゃんに一応見栄を張るチューゴ君でしたが・・・
口上を最後まで言う事が出来ず、再び悪化した神経性胃炎によってその場にうずくまってしまいました。
「イ・・・イタタ・・・胃が・・・痛いアル・・・」
おしまい
解説
平作
投稿日: 2006/12/24 11:47:00
解説
>引用開始
軍事大国・豪州、アジア・オセアニアの「小盟主」に
オーストラリアが軍事費増強や国際派兵によりアジア・オセアニア地域の「小盟主」になりつつある。
それと同時に、先端武器購入や米日との蜜月関係で中国封鎖網構築の先頭に立っている。
◆先端兵器購入などで軍事大国化
ロイター通信は8日、「豪政府は450億ドル(約5兆2300億円)規模の大型先端兵器購入を推進している」と報じた。このほど大規模兵力・装備の遠距離輸送が可能なC17(グローブマスター)輸送機を購入した豪政府は、ステルス機能や最先端装備を備え、「西側最高の戦闘機」と評価されている次世代戦闘機 F35機100機の購入計画も立てている。
また2012年までに15億ドル(約1740億円)で空母2隻を購入することも決め、現在フランス・モデルとスペイン・モデルを検討中だ。
さらに遅くとも2014年までに巡航ミサイル、M1A1戦車59台、攻撃型ヘリコプターを導入することにしている。
これが実現すれば、すでに世界第11位の軍事大国(国防費支出基準)であるオーストラリアは、強力な少数精鋭軍を持つ国に生まれ変わる。
(中略)
◆米日と「中国包囲網」
オーストラリアは米日と手を結び、中国けん制にも乗り出している。来年1月初め、米国ロサンゼルスで米豪日の外相は「3カ国閣僚級戦略会議」を行う。
アジア・オセアニア地域で軍事的・経済的影響力を急速に伸ばしている中国に対する戦略的けん制が、これら3カ国の共通課題だ。
事実上、3カ国間に「新安保同盟」が誕生するものだ。
またオーストラリアは、アメリカのミサイル防衛(MD)体制に関し、MD 協力了解覚書をすでに締結している。
専門家らは「豊かな資源と広い国土を持つオーストラリアが、最終的に中国やインドといった大国のように国際的な地位を引き上げようとしている」と分析している。
>>引用終了
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1/2006
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普段はジミ〜で農業と観光の国というイメージが強いオーストラリア。
実は資源大国で、結構侮れない国だったりします。
そしてオーストラリアは政治文化経済と日本とは密接な関係にある国で、そしてどちらかというと「親日的」な国でもあります。
秘めたパワーを持つオーストラリアと共に日米が覇権国家中国包囲網を作り上げてアジアの安定に寄与する事になりそうです。
日本でも集団自衛権容認の世論が出来てきましたからね。
事ある毎に「日本はアジアで孤立している!!」と騒ぎ続けている特定アジア諸国。
実は孤立しているのは「中朝韓」の3カ国だったりするのであった。(爆!!)
日本国内のもう一つの「朝」も顰蹙かって部数が下がってますけどね。(爆!!)
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