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第2話
ab-pro
投稿日: 04/07/20 00:19 ID:Js9WHPcd
「ニホンちゃんの韓国講座・第二回」(作品にあらず)
アメリー「あーあ。また朴正煕みたな奴が韓国に現れてくれないかなぁ・・」
ニホン 「・・・アメリー君、一体どうしたの?」
アメリー「ああ、ゴメン。独り言」
ニホン 「もう、あんまり変な事を言わないでよ。それでなくてもアメリー
君の「独り言」は良く現実になるんだから」
アメリー「・・・・・」
カンコ君の家の初代番頭は、ニッテイおじいさんが元気だった頃、上海の
間でカンコ家の正当番頭を名乗っていた李承晩ですが、朝鮮戦争休戦後、終
身大統領の地位につき、悪事をやりたい放題。
ついに60年に起きた学生・市民の糾弾運動の前にハワイに亡命してしま
いました。そして、その混乱を61年の軍事クーデターでまとめたのが朴正
煕です。
アメリー「李の腐敗政治で、カンコ家の丸教化の動きが盛んになったから。
丸教嫌いの朴のクーデターは好都合だったんだ」
綱紀粛正と経済再建をかかげて成果を上げた朴は、63年の番頭選挙で正
式に番頭に選ばれます。しかし、時がたつにつれて独裁色が強まり、敵対者
に対する容赦のない弾圧への反発からか、74年にカンコ家秘密警察の金載
圭に暗殺されます。
アメリー「金が俺の家の後押しを受けたなんて嘘だからな」
ニホン 「・・金さんが勝手に思いこんでいただけよね」
アメリー「・・・・・」
この後にも金泳三さんが番頭さんになるまで、軍人さんの番頭さんが続き
ますが、この時代は民主化運動の大弾圧時代だったんです。この軍人番頭さ
ん達を一貫して支えてきたのがアメリー君の家でした。
ニホン 「さて、これでやっと第一回の続きを説明できるところまで来たわ」
アメリー「今までの復習だったのか?ちょっと長いよ」
ニホン 「ごめんなさい。では早速、今のカンコ君のアメリー君への態度の
変化の原因の説明に入りましょう」
87年の民主化以来、カンコ君の家では文民の番頭さんが続いていますが、
民主化運動に携わってきた人たちにとって、アメリー家は軍人番頭時代を支え
た影の悪役になるのです。
そしてもう一つ。カンコ家を守っているアメリー君の警備員の問題もあり
ます。アメリー家の警備員はたくさんカンコ家にいますが、警備員達がカン
コ家で悪さを働いても、カンコ家の人が裁く事は出来ません。いわゆる地位
協定によってそれが出来ないのです。
アメリー「言っては悪いが、カンコ家の前時代的な取り調べに、うちの警備
員の裁判なんて任せられないね」
ニホン 「・・・カンコ家とアメリー家の地位協定は、家との協定よりもさら
にアメリー家の有利なものなの」
アメリー「ニホンちゃんには悪いけど、日ノ本家の弁護士の立ち会いが許され
ない取り調べや、自白重視の裁判は納得できないよ」
ニホン 「・・・・」
その件で大騒ぎになったのが、数年前のアメリー家警備員によるカンコ家女
子中学生轢死事件です。この事件はカンコ家ではなく警備員達の軍事法廷で
裁かれ、無罪の判決を受けてしまったのです。
この際のカンコ家での反アメリー運動を覚えている人も多いでしょうが、さ
らに重要な事に、この時期は金大中の後の番頭選挙のまっただ中で、保守系候
補と、太陽政策継承をかかげる盧武鉉が争っている最中だったのです。
この事件が起こるまでは、金大中の親族の不正事件や、キッチョム君のペッ
トボトル密輸事件などがあり、選挙は保守候補が優勢だったのです。
ところが、盧武鉉が全面的な地位協定の改定を求める中、保守派はこの運動
に理解を示しつつも、反米はカンコ家のためにならないと主張したのです。
アメリー「保守派の主張は正しい。誰がカンコ家の平和を守っていると思って
いるんだ?」
ニホン 「でも実際には、この事件がきっかけとなって、それまで優勢だった
保守派は盧武鉉さんに選挙で敗北してしまいます。
結局、第一回であった世代交代と、金大中時代にキッチョム君とカンコ君の
直接会談があった事が世論を変えていたのです」
アメリー「・・・ちっ」
ニホン 「こうした状況がアメリー君とカンコ君の間にできはじめた微妙な隙
間についてはまた次回という事で」
アメリー「また今度!」 続く
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