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第1147話 昔話 投稿日: 02/07/30 02:07 ID:5secXsT3
やっとこの学校に入れた。苦労したんだよな・・・くぅ・・それにしても
隣の男の子がボロボロの服着てるのはなんでだ?こんなんでよくこの学校に入れたもんだな。
・・・まあどうでもいいや。それより勉強!勉強!みんなより遅れてるから勉強しないと

庭であのボロボロの男の子が遊んでいる。
でも一人だった。アリの巣に水を入れて遊んでいる。確かにああいう遊びは残酷そうだが
一人でやってると結構楽しい。まあ皆で遊んだほうが面白いとは思うんだけど。
友達がいないんだろ。
・・・。関係ないや。
「それより、あのチュウゴって野朗、家が不安定だからとかいって喧嘩売って来やがって、ま
俺に喧嘩売るなんて70年速かったな。・・・でもなんで70年なんだろ?」

またあいつだ。ロシアノビッチ、チュウゴ、に囲まれてやがる。
あいつら凶暴だから何するかわかんねぇぞ。
・・・関係ないや。
・・・・・・・・
ってなわけにはいかないか・・・

あいたた・・・ロシアノビッチ結構やりやがる。さすが校内最強の奴だって噂されてる奴だわ。
おい?たく。まだいたのか。とっと帰れ。
あいつはうなずくとそそくさと帰っていった。
「ふぅ。礼の一つでもねぇのかよ。」


砂場でまた一人でいる。またいつもの遊びだろうな。
進歩ねぇな・・・・・よし!
「なぁ、お前家にこないか?」
そいつはいきなりの事に驚いた様だった。
「うちに来たらいっぱいお菓子がある。食ってもいいぞ。」
「・・ダ!」
え?聞こえねぇな。
そいつはわざと自分が聞き返したと思ったのか、ちょっと怒った様子で
「行ってやるニダ!」

と、いつもそんなこと言ってわしの後をついていったもんだよ。あいつは。
もういねぇけどな。でもま、あいつは何だかんだ言って嬉しくって感謝してたんだ。
・・・と思うんだけどな真実はわからんさ。
「ねぇそれよりじっちゃんお菓子くれよ!」
むむ。ウヨには少々退屈な話だったかな。あそこの棚の上じゃよ
「発見!やった!」
あいつと一緒だ。ふ・・しかしあいつはこんな時どう思ったんだろな。
・・ダ!
「はむはむ・・・あれ?ニッテイ爺ちゃん?眠っちゃった?」
お菓子の無いニッテイなんか来ても全然嬉しくないニダ!来たら一人だった時の楽しみを無くさせた
ニッテイに謝罪と賠償を要求してやるニダ!
「起きた?ねぇ。何かして遊ぼうよ!」
「ああ?・・・そうじゃな。TVゲームでもやるぞ!」
「何か爺ちゃんに合ってないよ」
「そうかぁ?んじゃま、ベーゴマやるか?」
「うん」
終わり


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