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第1153話
XSF
投稿日: 02/08/01 14:08 ID:NDM9r/zS
『夏休みのとある一日 アサヒちゃんの夏休み』
(1)
暑い日が続く夏休み。たくさんの宿題を抱えてはいるものの、地球町のみんなは心なしか少し浮かれている様子。
(厳密に考えればオージーくんら南半球組みは冬休みですし赤道あたりは年がら年中夏、極地に近い面々は年中冬なのですがあまり気にしないように。)
そんな中、人一倍この季節になると元気になる女の子がいます。ご存知、アサヒちゃんです。
「八月・・・・・。いよいよ来たわね。」
夏のはやい朝日を見ながらアサヒちゃんがつぶやきます。この娘結構早起きですね。
夏休みなので学級新聞は作りませんが、日ノ本家一族の人々が読む新聞を毎朝作って宵のうちにそれぞれのポストに入れています。
それが終わると夏休みのお約束ラジオ体操をやりに広場に向かいます。広場には、ニホンちゃんやウヨくんをはじめとした日ノ本家一族の子供たちが集まっています。
「おはよう〜」
半分寝ているようなニホンちゃんの挨拶。ウヨくんやチエゾーくんにいたっては
「おやすみ〜」
といったまま公園のベンチでうとうとしています。夜更かしのしすぎですね。何をやっていたのでしょうか。
張り切っているのは久々の出番でうれしそうな自治会役員のサヨックおじさんと子ども会役員のニホンパパさんだけのようです。
どうして自治会の役員さんや子ども会の役員さんたちはこういうときに元気が良いのでしょう。
「♪チャンチャチャチャンチャララチャンチャンチャチャチャン〜。アーカーらしい朝がきた〜。」
なんか歌詞が違う気もしますがラジオ体操の歌が始まるとぞろぞろと子供たちが眠そうな顔をしながら集まってきます。
アサヒちゃんを除いて、みんな起きているのか寝ているのかわからないちょっと不気味な光景です。
(2)
体操が終わってカードにスタンプを押してもらったあといよいよアサヒちゃん本格始動。
「涼しい朝のうちに出来るだけやることをやっとかないとね。」
野球の道具を箱から出しながらつぶやきます。
この季節はアサヒちゃん主催の”夏の日ノ本家部屋対抗野球大会”でニホンちゃん一家が大いに盛り上がる季節。アサヒちゃんは準備に大忙しです。
「あー! 八月六日までもう一週間もないじゃない!!」
道具の手入れをしながら思い出したようにつぶやきます。アメリーくんやチューゴくんはいい顔をしませんが、八月六日と九日は日ノ本家にとってはとても重要な日なのです。
毎年のことですが、この時期アサヒちゃんはシャミンちゃんサヨックおじさんと組んで平和を願う特別企画やニッテイさんをいじめる会等を作って日ノ本家を上へ下への大騒ぎに巻き込んでいます。
もちろんこの季節のアサヒちゃんの企画は八月十五日のニホンちゃんのお墓参り阻止につながっていることは説明するまでもないでしょう。
「この前のシューキューワールドカップ大会では、ニホンやウヨが日の丸を持って応援していたけどなんてことなの。」
「あれじゃあ他のアジア町人々に申し訳が立たないじゃない。まったく。まだまだニホンちゃんは反省と謝罪と補償が足りないようね。」
「共同開催国のカンコ家を応援するならともかくよりにもよって・・・・。やっぱり私が何とかしないといけないようね。」
(3)
なにか思いついたのでしょうか。早速記事を書き始めます。思いついたときに書く。さすが新聞記者です。早速自分の机に向かって記事を書き始めます。
というかアサヒちゃん。あなたあの大会の公式スポンサーだったんじゃないですか? 前髪を青く染めて、ニホンチームが得点を決めるたびに万歳してニホンちゃんたちと大騒ぎしていたのはどこの誰だったのでしょうか・・・・。
「えっと、(きな臭い。)と。あ、最後に(なんだそうだったの。)とこれでよし。」(7/29朝刊)&(
http://www.asahi.com/national/update/0728/021.html
)
不思議なことにアサヒちゃん主催の”夏の日ノ本家部屋対抗野球大会”には日の丸も君が代も出てきますがこれについては何も言いません。ウヨくんなどは毎年首を傾げています。
ちなみにアサヒちゃんの旗もまるでジエタイ三兄弟やウヨくんが使っている旗とそっくりなデザインです。
「今年は日程がきついからさんご礁でスキューバーダイビングはむりかなぁ・・・・。あついなぁ・・・。遊びに行きたいよぅ。」
記事を書き終えた後こうつぶやきます。でも気合を入れなおしたように、
「でも今年はだめね。最近ニホンちゃんはウヨに影響されすぎだし、秋になったら家族会議で有事法制の審議があるし。」
「それにこのままじゃ憲法も変えられちゃうかもしれないわ。日ノ本家が滅んでも憲法は守らなきゃ。」
「それにチューゴくんのための記事もい〜ぱい書かないとね。まずは十五日のお墓参り阻止ね。がんばらなきゃ。」
こう自分に言い聞かせるとまた机に向かって記事を書き始めるアサヒちゃんなのでした。
いよいよやってまいりましたアサヒちゃんの季節。天逝人誤、社説、読者投稿などなど見所満載。今年の夏も乞うご期待!
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