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第1201話 KAMON ◆wzJSYC0I 投稿日: 02/09/04 21:42 ID:r/2Ucs8/
「会議はお$ 2」

「出せっ! 出せって逝ってるだろうが!」
ここは、フランセーズ家のウブリエット(地下牢)。
鉄格子をがたがたと激しく揺らし、コルシカちゃんが藻掻いています。
コルシカちゃんは、ユーロ町を暴れ回ってはみんなのおもちゃを分捕っていましたが、
ロシアノビッチ君ちのモスクワ冷蔵庫で風邪を引き、更にハプスブルク先生のお説教やゲルマッハ&アーリア兄妹の仕返しを食らってついにノックアウト。
今まで分捕ったおもちゃは没収され、自身は牢屋にぶち込まれてしまいました。
「おい、フランソワ! 聞いてるのか! ここを開けろ!」

そのフランソワーズちゃんは、ハプスブルク先生のうちにいました。
彼女だけではありません。エリザベスちゃん、ロシアノビッチ君を始め、
ユーロ町の主立った面々がずらりと顔をそろえています。
目の前には、コルシカちゃんから奪い返したおもちゃの数々が。
このおもちゃの分配をどうするか。それを決めるために、みんながここへ集まったのでした。
ハプスブルク先生は、元の持ち主に返すよう提案したのですが・・・。

「こらロシアノ、スオミちゃんのサインは僕のだぞ!」
「何逝ってやがる、ノーベル。おまえなんかにスオミが見合うと思ってるのか?
スオミはなあ、俺みたいなワイルドな男が好きなんだよ。」
ロシアノビッチ君とノーベル君がスオミちゃんのサインを巡って火花を散らしています。

「ちょっとフランソワーズ! その縫いぐるみは私のですわ!」
こっちでは、フランソワーズちゃんとエリザベスちゃんがもめています。
「あら、あなたのような魔女顔には、こんなもの似合わなくてよ。」
「そういう問題じゃございませんわ。人のものを盗ったらドロボーですわよ。」
「なら何かしら、これにあなたの名前が書いてあるとでも?」
「ムキーーーーーーーーー!」
どさくさに紛れて人のおもちゃを取っていこうとする人間ばかりで全然話が先へ進みません。

・・・でも、いいんですかフランソワーズちゃん?
今頃、地下牢はもぬけの殻ですよ?

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