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第1291話 法師 投稿日: 02/11/18 02:28 ID:gvB6e6zi
おっきなテレビ前編

ある日の昼下がり、ニホンちゃんはママの仕事場に遊びに行きました。
ママはちょうど何かの機械を作り上げたところでした。
「ママ、今度は何の機械を作ったの?」
「おっきなテレビ画面を作るための機械なのよ」
「うわぁ、すごいなぁ。さすがママだね」
次の日、ニホンちゃんはタイワンちゃんにそのことを話しました。
「すごいねぇ、早速パパに教えてあげなくちゃ。パパのACER工房でもおっきなテレビを作れるようにしてもらうんだ」
ニホンちゃんもタイワンちゃんの喜ぶ姿をみてとってもうれしそう。
そんな二人の会話を後ろで聞いていた人がいます。
もちろんカンコ君です。
「こらぁ!ニホン!何でウリには話さないニダ!謝罪と賠(略)」
「だ、だってカンコ君いつも私の話をちゃんと聞いてくれないもん」
「とにかくその機械をウリのパパにも売るニダ!」
吐き捨てるように言うとカンコ君はさっさと先に帰ってしまいました。
ニホンちゃんがお家に帰ってきたときにはすでにカンコ君パパが来ていました。
「とにかくウリに1番にその機械を売るニダ!」
「本当なら賠償代わりにもらって行くところだが今回は金を払ってやるから1番に売るニダ!」
ものすごい勢いにニホンのママは圧倒されています。
「もともとお話があれば売ってさしあげるつもりでしたのでそんなに興奮なさらずに・・・」
「よし、話は決まったニダ!早く持って来るニダよ!」
そう言い残してカンコ君パパは帰って行きました。
ママもニホンちゃんも苦笑いしか浮かびませんでした。
その後タイワンちゃんのパパもやってきてママの機械を買うことになりました。

つづく
おっきなテレビ後編

ママの機械は順調にカンコ君の家、タイワンちゃんの家と納入されました。
しばらく経ってからの学校です。
ほのぼのした空気を切り裂くように例の人が教室に入ってきました。
「みんな聞くニダ!ウリのパパがおっきなテレビを作ったニダ!」
「町内で1番大きいニダ!おいニホン、うらやましいニダか?」
「うちのママもシャープ工房で作っているし別に・・・」
「うるさいニダ!パパのサムスン工房のが1番ニダ!サムスン工房以外は屑ニダ!」
これにはタイワンちゃんも黙ってはいません。
「うちのパパもACER工房でおっきなテレビを作っているわ!比べてみなけりゃわからないでしょ!」
「黙れニダ!とにかくサムスン工房のが町内最高ニダ!」
ニホンちゃんはママのテレビが1番と思いながらもこれ以上言い争うのも嫌だったので
「みんなのおうちでちゃんとおっきなテレビが作れたんだからそれでいいんじゃないかなぁ」
と言いました。
タイワンちゃんは納得してくれましたがカンコ君が納得するはずがありません。
「サムスン工房のが最高ニダ!ニホンは逃げるニダか?」
「えっ!?そんなんじゃないよう・・・」
「サムスン工房に勝てないとわかって逃げるニダね、ウリナラマンセー!」
涙目になるニホンちゃん、睨みつけるタイワンちゃんに気付かないカンコ君。
そのときカンコ君は後ろに人の気配を感じて振り返りました。
そこには鬼の形相のアメリー君。
「お前はいつもいつも・・・」
アメリー君のぐっとにぎった拳を見て怖くなったカンコ君は
「とにかくサムスン工房が最高ニダ・・・ア、アイゴォ〜!」
といつものように逃げて行きました。
ニホンちゃんはママの機械はすごいんだなぁと思いながら涙を拭いました。


解説 法師 投稿日: 02/11/18 02:31 ID:gvB6e6zi
はじめまして、法師です。
はじめて書きます。
ソースはありませんが筆者の実体験です。
テレビとは液晶のことです。
筆者は大型液晶製造ライン(日本製)の立ち上げ作業にサムスンとACERに行ったことがあって前編を思いつきました。
後編については2ちゃんで“サムスンの液晶は世界最高ニダ!”っていう書き込みを見て思いつきました。
くだらない内容でしかも長文、修行が足りませんねぇ・・・。

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