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第1606話
名無しさん ◆B9.JhkARyE
投稿日: 03/07/30 02:06 ID:wJgEKwXW
「スターダストメモリー」
「アーリアちゃんはリュー君のお家で泳ぐの初めてだったわね」
リュー君の家へ向かう船の上でニホンちゃんがアーリアちゃんに尋ねます。
「う、うむ。元々私は池で泳ぐことが少なくてな」
アーリアちゃん何処か照れています。
「じゃあ楽しみにしてて。とても綺麗なお池だから」
そんな話をしているうちにリュー君家に着きました。皆水着に着替え砂浜に出ていきます。
「さあニホン、行くぞ」
「あーーーん、アーリアちゃん、早いよお」
白い半ズボン状のビキニを着たアーリアちゃんが赤いタンキニ姿のニホンちゃんを急かし
ます。
「私が早いんじゃない。ニホンが遅すぎるんだ。見ろ、皆もう砂浜で待ってるぞ」
「ふええーーーーーん」
オレンジの上に青の半ズボン水着のタイワンちゃんが向こうから手を振っています。
「ニホンちゃーーーーーん、こっちだよおーーーーー」
「早くうーーーーーー」
緑と白のアーリアちゃんのとよく似た水着のインドネシアちゃんも一緒です。
「行くぞ、ニホン」
「うん」
二人はタイワンちゃん達の方へ駆けていきました。
「さあ、西瓜割りしましょうよ」
「泳ぎましょう」
女の子達はキャッキャッとはしゃぎながら遊んでいます。
「ベトナちゃん泳がないの?」
ピンクのスカート調の水着のトル子ちゃんが黒いワンピースのベトナちゃんに問います。
「わたしは。少しここで休みたいの」
「じゃあ寝てたら?あたしが首まで埋めてあげるよ」
「ありがと」
トル子ちゃんが砂布団を作り終えるとベトナちゃんはもう寝てしまっていました。
「夏で疲れてたんだね。お休み」
くうくうと可愛いい寝息を立てるベトナちゃんに優しく微笑みます。
「良かった、皆楽しんでくれてるみたいだね」
池の家からリュー君がやってきました。
「ええ、とっても」
「ここは楽しいな。それに池が澄んでいてとても綺麗だ」
アーリアちゃんがエメラルドグリーンの池を指差して言います。
「池が綺麗?良かった、そう言ってもらえるのが一番嬉しいよ」
その言葉にリュー君はにっこりと微笑みました。
「うちはこの綺麗な池が自慢なんだ。これだけは他のどの家にも負けないつもりさ。けど」
「けど?」
「うちにはもっと綺麗なものがあるんだ。夜もう一度ここに来てくれる?」
「夜に?良いわよ」
かくして夜にもう一度砂浜に来ることになりました。
「皆来てくれたね。まあ座ってよ」
Tシャツにジーンズやミニスカートといったラフな格好の女の子達はビニールのシートを
敷いた砂浜の上に座りました。
「上を見て」
リュー君が指差したのはアメジストをかなり濃くしたような紫の天幕とそれに散りばめら
れた様々な光を放つ宝石達でした。
「綺麗・・・」
「バリの別荘でもこんなの見られないよ」
皆口々に感嘆の声を漏らします。
「これだけじゃないよ。見て」
「え・・・?あ・・・!?」
なんと星星が舞い降りてきました。そして砂浜に降り立つとそのままの形で砂粒に変わり
ました。
「リュー君、これは・・・!?」
「『星の砂』さ。持っていると幸運が訪れると言われているうちの自慢の品さ」
「星の砂・・・」
「これが噂の・・・」
「皆持っていって。皆に幸運が訪れるように」
そう言うと皆にガラスの瓶を手渡しました。皆瓶に天から舞い降りた星を収めます。
「ニホン」
砂を入れながらアーリアちゃんはニホンちゃんに声を掛けました。
「何?」
「また・・・ここに来たいな」
「ええ」
皆の肩や頭にも砂が舞い降ります。そしてその幸を約束するかのように優しく光を反射し
ていました。
解説
名無しさん ◆B9.JhkARyE
投稿日: 03/07/30 02:11 ID:wJgEKwXW
沖縄の星の砂です。
http://www.azabu-jh.ed.jp/kinkyou/minihakubutukan/mini5/minihakubutukan_5.htm
どうしてこういった形になるのかは知りませんがここでは幻想的にしてみました。
ちなみに女の子達の水着は『天使のしっぽ』より。あと落ちてたのであげました。
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