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第1647話
KAMON ◆9awzJSYC0I
投稿日: 03/09/09 10:48 ID:UDrpKouQ
「アテナちゃん」
「・・・というわけで、人間の中で一番大事なのは、『理性』だと思うの。
その点ニホンちゃんは安心よね。何をされても最後まで『理性』を貫くから。
・・・まあ、隣がああだと嫌でもそうなるのかもしれないけど(笑。
この『理性』に関してアリストテレスは・・・うんたらかんたら・・・
・・・万物の根源とは・・・うんぬんかんぬん・・・」
お昼休み、教室の片隅で、ニホンちゃんとアテナちゃんが哲学談義中。
・・・と言っても、口角泡を飛ばしているのはもっぱらアテナちゃんで、
ニホンちゃんはさっぱり訳が分からないと言ったご様子。
アテナちゃんは、クラスで一番の物知り。
深刻な悩み事があった時、彼女に相談すると的確な助言を得られるのですが、
時々こういった小難しい論議をふっかけられるのが困りもの。
本当は窓の外の円陣バレーに加わりたいのに、
NOと言えないニホンちゃん、なし崩し的に彼女の餌食に。
「Bonjorno! 哲学に関しては僕も興味があるな、アテナちゃん!
・・・どうだい、週末にでも僕と愛の哲学について語り合わないかい?」
突然マカロニーノ君が割って入ります。アテナちゃんは露骨に嫌〜な顔。
「・・・アリストテレス哲学的観点から言えば、ナンパは哲学の範疇に含まれないわよ?」
図星を突かれたマカロニーノ君、ターゲットを変更。
「ニホンちゃん、僕と愛の哲学について・・・」
「そんなことより、拉致の哲学について語り合わない? 特にお隣のヒッキーについて・・・」
「う゛・・・え、遠慮しておくよ・・・はははは・・・」
最近のニホンちゃん、なんだか確変したみたいで、寄ると触るとキッチョム君と拉致の話ばかり。
「こら! 昼休みは校庭に出て遊びなさい!」
フラメンコ先生が教室に入ってきました。
『だって今、「拉致「哲学「愛 について語り合っていたのに・・・』
厳密に言うと、誰も語り「合って」はいません。
「まったくもう・・・。
・・・あ、ところでアテナちゃん、運動会の準備は進んでるの?」
「ぎくぅっ!」
そう。アテナちゃんは、運動会の実行委員なのでした。
「・・・まさか、まだ出来てないとかいうんじゃ・・・?」
フラメンコ先生、優等生のアテナちゃんにも容赦なくキレかかります。
「・・・半角板住人が蓮乳画像を踏むという現象をソクラテス哲学的観点から・・・」
「今更な話題で話を逸らさない!」
「プラトンの哲学的論理を解釈すれば、運動会には間に合う速度で準備は進めている・・・と・・・思います・・・多分。」
「フラメンコ哲学的観点から述べるとどうなの?」
「・・・多少・・・遅れています。」
「多少遅れていますじゃない! もう時間がないのよ!
公欠扱いにしてあげるからとっとと準備に行ってきなさい!」
「はいいいいいいいい!」
フラメンコ先生の剣幕に、アテナちゃんは脱兎の如く走り去っていきました。
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