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第1648話
無銘仁 ◆uXEheIeILY
投稿日: 03/09/09 21:58 ID:8dCsenQf
「こんなウヨ君は嫌だ」
「お兄様、早く例のものをとってきて。お・ね・が・い」
「まあまあ、朕も何度か奪取を試みてるから、も少し待つヨロシ」
香ちゃんがほしがっているのは尖閣ぱんつです。身が引き締まる
という、いわくつきのぱんつなのです。
「あれを穿けば全世界から注目を浴びる美少女になれるのよ」
すっかり恍惚に浸りきっている香ちゃん。一方……
「チューゴ君やタイワンちゃんに取られたら嫌だなぁ」
「この前もチューゴのやつが忍び込もうとしてたよ。今度来たら
叩きのめしてやる」
所有者のニホンちゃんより弟の方が怒っちゃっています。
ところ変わって新潟の間では、軒先の池にキッチョム君のボート、
「マンギョンボン」が、接岸してきました。引きこもりのキッチョム家と
唯一交流できるのはこのボートだけなのです。でも、ウヨ君がなぜか
怒っています。どうしたんでしょう。
「あの船を使って色々盗んでったんだぜ。くそっ」
まだ幼いというのに、この調子では血圧が上がりそうで心配です。
狂えるウヨ君は拡声器で声高に接岸反対を叫びます。近所に
迷惑がかかろうとお構いなしです。いやあ、若いって大変ですね。
次の日、ウヨ君は沖縄の間にいました。この大事に新潟の間を
離れたのはなぜでしょう。実はチューゴ君に対抗して、尖閣ぱんつに
強行突入するつもりだったのです。
「うおっしゃーオレは姉さんを守るぜ。日ノ本マンセー!」
意味不明な雄叫びをあげながら突撃するウヨ君でしたが……
「こら、また君か。駄目じゃないか、危ない遊びをすると許さないよ」
いきなり首根っこを引っつかまれて宙吊りにされたうえ、お説教まで
されてしまいました。恐る恐る肩越しに相手を見ると……
警備員のカイホさんが立っていました。男勝りの頼れる女性です。
カイホさんはカイジさんと協力して安全を守っています。ただ、窮地に
陥ってカイジさんに助けに来てもらうことも少なくありません。
「なんだ、カイホおばさんか。まあしかしすんごい力だね」
「話をそらさないの。それにしても失礼な。兄さんに比べたら私なんて
か弱い乙女なんだよ。それと年齢からいっても……」
「はいはい、『お姉さん』だろう。もっと高度なボケをしてくれないと
こちらもつっこみようがないよ」
この後ウヨ君は日ノ本が誇る警備員の実力を骨の髄まで味わう
羽目になりますが、紙数の都合上割愛させていただきます。
その頃、新潟の間では大変なことになっていました。
「早くボートに乗らせてほしいニダ。親族の仲を裂くなんて卑劣も
極まるハセヨ」
「これ以上僕らを邪魔するんなら、どうなっても知らないニダ」
ニホンちゃんがザイ君・ザイニーちゃんから脅……もとい抗議を
受けています。ジミンさんがボートの安全性をしっかり検査しないと
乗らせないと宣言したからです。
「そんな気じゃないのにぃ。誰か助けてよぉ。武士ぃぃぃ!」
ウヨ君、ぱんつに気を取られてる場合じゃないぞ!
結局マンギョンボンは検査で見つかった故障を直してから出港する
ことが出来ました。ウヨ君はしょぼくれています。
もっと理性的に姉を守れるようになってほしいものですね。
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