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第1699話 unknown_J 投稿日: 03/11/01 13:48 ID:bl9yiFyp
>ニホンちゃんちでショータイム その1
「ふぅ、とりあえず、なんとか完成したよぉ」
 八つのタイヤを持つラジコン電気車を見ながらご満悦の表情です。
 前は、ガソリン車を作っていたニホンちゃんですが、最近ママが環境を大切にしないといけないねと言って、ガソリンエンジンとモータを複合させたラジコンを完成させて、地球町で話題を集めています。
 ニホンちゃんは、ママに負けないように電気だけで動くちょっと変わった車を完成させました。今回が初のお目見えです。ウヨ君がプロポのステアを握ります。
「ウヨ、走らして」
「わかった。全力で行ってもいいの?」
「全力で走るのは、マカローニ君とこでやるから、今日は動きの確認だよ」
「わかった」
 ウヨ君はプロポを操ります。軽快に駆けていく姿は結構いい感じです。電気車で世界最速を目指す、ニホンちゃんが作った逸品のひとつです。これとは別に、ニホンちゃんは可愛いチョロ車も展示しています。
「どう・・・」
 ちょっと心配そうなニホンちゃん。
「大丈夫だよ、姉さん」
 ウヨ君の答えに笑顔になるニホンちゃん。
「じゃぁ、そのままメッセの間に運んどいてね。ママの手伝いしてくるから」
「わかった」
>ニホンちゃんちでショータイム その2
 ウヨ君は、メッセの間に向かいます。ニホンちゃんは、ママの電気車や複合車に
 ニホンちゃんちでは、未来の車を創造する車祭りは二年に一回、車のお祭りが開かれていましたが、最近は毎年開催されています。
 アーリアちゃんやアメリー君、マカローニ君、エリザベスちゃんにフランソワちゃんがやってきます。ウヨ君は、メッセの間で最終セッティングをおこなっている、みんなを回りながら、電気車を置いて、磨いて
います。
「あら、ウヨ君、その車は」
ちょー豪華な車を作って乗り込んできたのは、エリザベスちゃんです。
「あ、エリザベス先輩。今度、姉の作った電気車です」
「あら、面白そうですね」
「先輩の車も豪華ですねぇ」
「まぁ、うちの車は一台、一台丁寧に手作りでつくりますからね」
エリザベスちゃんちの車は年に50台しか作りませんが、根強いファンがいる超高級車です。
「お、これがニホンが言ってた、電気車か、完成したんだな」
ウヨ君の後ろから、声がします。チョー豪華な車とスイッツランド君が共同で作った3輪車を持ち込んだのはアーリアちゃんです。
>ニホンちゃんちでショータイム その3
「おや、みんな集まってるね。うちの車もどうだい、ハニー達ぃ」
カロッツェリアエリアの外からじかるーい声をかけたのは、エンジン音が低音に轟き響くマカローニ君の登場です。
「相変わらず、速そうだが、軽薄そうな車だな」
「エレガントさに欠けますわね」
しんらつな批評もなんのその、地球町で人気と伝統を誇るマカローニ君の車です。アーリアちゃんにせよエリザベスちゃんにせよ、気になる車のひとつです。
アーリアちゃんが近づいて良く見ようとしたとき、足の下で、グチャ・・・
「こ、こらぁ、ウリの車に何するニダぁ!!」
マカローニ君の圧倒的な車に隠れていて気づかなかったのですが、カンコ君の車が在ったのです。
「え・・・」
みんな呆然としています。カンコ君が来ているとは、誰も思っていなかったようです。
「お前の車が在ったのか? 気づかなかった、スマン」
素直に謝るアーリアですが、カンコ君は止まりません。
「何をするニダ、ウリの車は半万年前から世界一ぃニダ、謝罪と賠償を・・・」
いつもどおり喋ろうとするカンコ君の口をゲルマッハ君が後ろからふさぎます。小声で、
「こら、カンコそのへんにしておけ、次のシューキュー大会で、お前のところをスポンサーから下ろすぞ」
「え、それは困るニダ」
「なら、忘れろ」
「アイゴー・・・」
いつもの通り、カンコ君はそのまま走り去っていきました。どっとらはい。

 ども、unknown_Jです。
東京モータショーネタです。ソースはttp://www.tokyo-motorshow.com/show/2003/PUBLIC/index.htmlが基本です。
オチの部分は、ワールドカップの公式スポンサーがヒュンダイであるところから考えました。
ソースはttp://fifaworldcup.yahoo.com/06/en/loc/s/os.htmlです。


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