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第1702話 ナナッシィ 投稿日: 03/11/03 23:03 ID:Zzin+lrP
『FLY,DADDY,FLY』

 ……私は静かに椅子の背もたれに寄りかかった。そのままの姿勢で、目で妻の姿を追う。
 鍋にかけていた火を切り、妻はキッチンに向いたまま、横顔だけ私の方を向けた。
 先程からの笑みこそ消えてはいないものの、その表情には明らかな戸惑いの色が滲んでいる。
「ご、ごめんなさい……何と仰ったのか、聞き取れませんでした……」
 そんなはずは無い。ならば、何故そんなに強張った笑顔をしているのだ。
 ゆっくりと私の方を振り向いた妻に、私は、機械の様に抑揚無く応えた。

「別れようと言ったんだ」

 笑みは完全に消え、血の気が引いているのか、妻の顔全体が青白く見えた。
 そのすがる様な、責める様な視線を無理矢理引き剥がして、私はテーブルの上に眼を戻した。
 グラスに注がれたビールが、細かい泡音を立てている。
「……何故です? 何故、急にそんなことを……」
「急な話じゃない……前々から考えていた事だよ」
 私はグラスを見つめながら、妻に椅子に座るように顎で促した。

 私は妻に語った。家の事……仕事の事……子供達の事……
 その全てに、私は自分の信じる道を貫いてきた……否、貫けると思っていた。だが、現実は――

 部屋を照らす裸電球が、俯いた妻の表情に濃い影を刻んでいる。
「……それは、離婚の理由になるとは思えません……」
 私の告白内容については否定も肯定もしていない事に、私は自嘲気味に口元を歪めた。
「いや、君さえ納得してくれれば、何の問題も無いんだが」
「答えになっていません」
 既に落ち着きを取り戻していた妻の言葉は、驚くほど鋭く、冷たい。

 私は乾いた喉に、一口ビールを流し込んだ。気持ちに虚ろな潤いが生まれる。
「……そうだな、じゃ、少し違う見方をしてくれないかな?」
 訝しげに眉を寄せて、妻が顔を上げた。その瞳を見つめ、私はうすく微笑む。
「……私は別れた後、この家を出ていくつもりだ。君は家に残り、新しい亭主を迎える。
 私のような甲斐性なしとは違う、もっと立派な亭主をね。それは家にも君にも、子供達にも
 いいことだと思わないか? だから自分達の幸せの為にも、私達は離婚するんだ……ってね」
 暫し、その場を沈黙が支配した。柱の時計の秒針が、ただ無機質に刻の流れを告げる。
 手を伸ばせば届くはずなのに、妻の体が酷く遠くにあるように感じられた。

 ずるいです、と妻はポツリと云った。
「貴方は卑怯です。自分が善人になるような理由をつけて、自分の思惑通りに物事が運ぶように
 仕向けている。それは偽善者の手口です。私の、私たちの気持ちなどお構い無しなのですか?」
「だから、さっきも言ったように、君さえ納得してくれれば問題無いんだ」
 妻は一瞬、言葉を飲み込んだ。同時に顔が紅潮し始める。
「……あ、貴方の本心は、どうなのですか!? そんなに私と別れたいのですか!?」
 予想はしていたとはいえ、私もまた、瞬時には応える事が出来ない。
 だが私は、あらかじめ用意していた台詞を口にする……否、しなければならない。
「……私はいつでも、君達の幸せの為に最善となること、それを選――」
 それが詭弁なのですっ、と妻が叫び、椅子を蹴って立ち上がった。
 と、その瞳が大きく見開かれた。
 視線は私の頭を掠め、その背後に向けられている。その意味を、私は瞬時に察した。
「どのあたりから聞いていた?」
「……パパが、会社のこと話してたとこから……」
 消え入りそうな、か細く弱弱しい返事。
「じゃあ、パパとママがどんな話していたかも分かっている――」
 私は背もたれに肘を乗せながら、上半身を背後に向けた。
 だが、その小さな影は私の視界を横切り、気付いた時にはもう私の懐に飛び込んできていた。

「ダメ! パパ出てっちゃダメ!!」
 そして火がついたように泣きじゃくる息子の頭を、私はそっと撫でてやる。
「分かっておくれ……みんなが幸せになるにはこれしか――」
「僕、もっといい子になるからぁ! おうちの手伝いもするし、勉強も頑張るからぁ!」
「いや、そういう……」
「お友達とも、お兄ちゃんとも仲良くするからぁ……お小遣い少なくても我慢するからぁ……」
「……」
「だめだよぉ……パパ……いかないでよぉ……お願い……パパァ……」
 ……子供の涙には、あらゆる理屈を超越した説得力があるものだ。それでも、私は……
「あ……パパはな……」
 妻が遮った。
「あなた……あなたは、一つ勘違いをされています」
「……勘違い?」
 顔を上げると、そこには妻の微笑みがあった。頬を伝う一条の筋が部屋の光を受けて煌く。
「私達にとって、あなたを失う以上の不幸はありません。あなたのいない幸せなどありえないのです」
「……いや、だが私はこの家を……」
「全てをあなたのせいになど致しません。家族はそれぞれが役目を果たし、支えあうものでしょう?」
 妻の言葉に、その温かな笑みに、心の奥底に凍らせた想いが、ゆっくりと溶かされてゆく。
「……君達は、それでいいのか? 本当にこんな私と一緒に暮らしていきたいのか……?」
 妻は息子の肩を優しく抱き、ゆっくりと目を伏せた。そして――
「もう一度、愛し合うことから始めましょう……見えなかったこと、見えなくなっていたもの……
 その全てが、きっと今なら見えるはずです……私は、私達は、あなたを、心から愛しています……」
「僕も僕もっパパのこと大好きだよ? パパは? ねぇパパは僕たちのこと嫌いなの?」 
 
 ……そうか……はじめから、答えなんて一つしかなかったのか……
「わ……私は――」

「――とーいうぅ、シニャリォを〜ウリはかんぎゃえはニラ〜」
「はぁ、そうですか」
 カンコックさんはただでさえ赤い顔を、アルコールで更に真っ赤に染め上げて、ジミンさんと
肩を組んで……もとい、ジミンさんに肩を支えられて、夜道を歩いていました。
 今晩は、APEC(アジア町辺りのパパ達がいー感じでちょっと一杯引っかけていく会)が催され、
その場で本当にいー感じで泥酔してしまったカンコックさんを、家が隣という運命を呪うしかない
超合理的な理由で、ジミンさんが送り届けることとなった次第です。
 ほっとけばご近所に騒音公害と汚染物質を撒き散らしそうなカンコックさんをげんなりした表情で
支えて歩くジミンさん。
「――で、ウリナラのケッショクはましゅましゅかちゃく……」
「血色が硬くなってどうするんですか……って、さあ着きましたよ」
「にゃ?」
 気がつけば、二人はカンコ家の玄関先に立っていました。
「しゃしゅがウリニラ〜。こんニャによっててみょちゃんとおうちにかえれちゃニラ〜」
「……はいはい、そうですよ、だからとっとと家に入ってさっさと寝やがっていい夢見てください」
 ジミンさんは玄関扉の前にカンコックさんを下ろすと、憔悴した後姿で自宅へ向かいました。

 さて、勢いよくドアを開けて、カンコックさんご帰宅です。
「アニョハシェヨー! かちょーにょおきゃえりニラ〜!」
 するとカンコオモニが、どかどかと廊下を走ってきて、
「ニラ〜、でみゅかえごくりょ――」
 無言でカンコックさんのエラをむんずと掴むと、くるりと方向転換し居間の方へぐんぐん引っ張って
いきます。悲鳴をあげるカンコックさんを、そのまま居間の床へ乱暴に引っ張り倒しました。
 そして、潰れた蛙のように床にへばりついたカンコックさんが文句を言うより早く、カンコオモニは
一枚の名刺をその顔に突きつけていました。

「ニダ!?」
 そのピンク色の名刺には『はいくおりてぃくらぶ・タイフーン』と黒字で印字され、色ボールペンの
可愛らしい丸文字で 『 マ エ ミ 』 と大きく書かれています。更にその下には、
「『今日はとても楽しかったです! また遊んでくださいね(はぁと)』……ニカ?」
「……オ、オモニ……こ、これを……どこで……」
「スーツに入っていたニダ……アボジ、確かこの日はオペラを見に行くとか言ってたニダな……?」
 鏡を置かれたガマ蛙のように、後から後から粘っこい汗がその全身から吹き出てきます。
 ガクガクブルブル震えているカンコックさんに迫るカンコオモニの顔には笑みが浮かんでいますが、
そのこめかみには、今にも破裂しそうな青筋がぴくぴく震えていました。
 カンコオモニはカンコックさんの両頬を両手で挟み込むように、そっと触れました。
「本当にオペラを見に行っただけニカ? 正直に言うニダ。ウリはアボジの言う事を信じるニダヨ?」
 ゴクリと唾を飲み込むカンコックさん。冷たい汗が背筋を伝い落ちてゆきました。
「そそそうニダ…そ、その子とはオペラの会場でぐ偶然隣り合っただけでやましい事は何一つ……」
 表情一変、カンコオモニの手がカンコックさんのほっぺたをギュ――ッと思い切り抓りあげました。
「……どうせ嘘つくなら、も う ち ょ っ と ま し な 嘘 つ く ニ ダ !!」
「ハイホー! ははってはははなははひへははひふはヒハ!」
 (訳:アイゴー! 分かってたなら初めから聞くなニダ!」
 更にカンコオモニ、怒りに任せてカンコックさんのほっぺを上下左右にぐいぐい引き伸ばします。
「大体大した稼ぎもないくせに玄人オンナに入れ込むなんて正気の沙汰じゃないニダ!
 ウリはそんなことのためにお小遣いをあげてるわけじゃないハセヨ! 反省しる!」
「ヒョ、ヒョヘヒャひょみふゅふふゃいフヒひょひゃっひぇヒハ!!」
 (訳:オ、オペラを見るぐらいウリの勝手ニダ!)
「問題はそこじゃないニダァァァァ!!」

 カンコックさんを張り倒したカンコオモニは台所に走っていくと、手当たり次第食器や台所用品を
嵐の如くカンコックさんに向けて投げつけます。それらを避けながら慌てて逃げ出すカンコックさん。
 いつの間にか現れたカンコ君は、意味も分からずに「カンツーザイニダ!カンツーザイニダ!」と
お子様にはオススメできない台詞を口走りながら囃し立てていました。
(ま、まずいニダ……このままでは、ほ、本気で生命の危機ニダ……)
 肩で荒い息をしながら、箪笥の陰に小さくなって隠れるカンコックさん、その頭からは痛々しく
キムチがたらたらと流れています。そうしている間にも、箪笥には包丁やナイフといった刃物が
ざくざく突き刺さっていくのです。更に、椅子・机やテレビなどもぶつけられ、けたたましい音を
立てながら、箪笥はその原形をとどめないほどに歪んでいっていました。
(こ、こういう時には……そうニダ! 今こそ、あのシナリオを使うニダ!)
 カンコックさんは何度も深呼吸を繰り返し、そして更に一度大きく息を吸って、

「わ、わ、別れるニダ!!」

 ……ぴたりと嵐が止みました。逆に耳鳴りがするくらいの静寂が広がっています。
(ニダ? 本当に効いたニカ?)
 恐る恐るカンコックさんが箪笥の端から顔を出したところ、

『バッシ〜ン!!』

 乾いた破裂音と全身を浮かすほどの衝撃が頬に走り、カンコックさんは再び床にぶっ倒れました。
 くらくらする頭で何とか顔を上げると、平手打ちを見舞った格好のまま、表情を消して仁王立ちする
カンコオモニがいました。一瞬見つめあった後、踵を返してどこかへ行ってしまいます。
 カンコックさん、訳がわからず起き上がろうとしたところ、手元に一枚の紙が落ちていました。

              『 離 婚 届 』

「アーイーゴーー!!」
 カンコックさんは慌てて、廊下をずんずん突き進んでゆくカンコオモニの背中に追いつき、その足元
にすがり付きました。
「ま、待つニダ! 落ち着いて話し合うニダ! 話せば解るニダ!」
「……ウリは十分落ち着いているニダ……とりあえずウリは実家に帰らせてもらうスミダ」
「ど、ど、どうしたニダ!? まずはもう一度愛し合うことから始めるんじゃないニダか!?」
「自分から切り出しといて、何を訳のわからないことほざいてるハセヨ? とっとと手を離すニダ」
 どげしっと冷たい視線で見下すカンコオモニに足蹴にされ、完全に潰れた蛙状態のカンコックさん。
どたどたと遠のいていく行く足音を聞きながら、知らず知らずその頬には熱い涙が流れていました。
(な、なじぇニダ……なじぇこうなるニダ……なじぇこうも理想と現実が重なりあわないニダ……)
 しかし、感傷に耽っている場合ではありません。そうしている間にも、カンコオモニが家を出て行く
準備を着々と進めているのです。
 カンコックさんは、今度は「祭りにはつき物」とばかりにロウソクに火をつけようとしている
カンコ君を捕まえました。
「カンコ、協力するニダ。オモニが出て行くのを止めるニダ!」
 本気で必死なカンコックさんに対し、振り向いたカンコ君は露骨に嫌な顔をしました。
「……アボジ〜、今回はあらゆる意味で自業自得スミダ。そんなアボジに協力なんて……」
「そ、そんな事言っちゃダメハセヨ! 家族は支えあってこそ家族ニダ!」
 と、カンコ君はカンコックさんの顔を横目で見ながら、
「……最近小遣いが少ないような気がするニダネ〜……あ〜懐サムソンニダ〜……」
 懐からこれ見よがしに財布を取り出し擦っています。
 カンコックさんはその意図を理解し、苦虫を噛み潰したような表情をしました。
(シッパル! このガキ、足元見やがったニダな!)

 とは言え、特に現状を打開する策があるわけでもなし、味方は多いに越した事もなく、渋々懐から
財布を取り出したカンコックさん。なけなしのお札をニダニダ笑顔のカンコ君に手渡そうとした所、
「アボジ……一体何をしているハセヨ?」
 振り向いたカンコックさんの視線の先では、既に身支度を整えて、旅行用のトランクを引きずる
カンコオモニが立っていました。
「こ、これは――」
 カンコックさんが弁明するよりも早く、カンコ君は大声で騒ぎ出しました。
「オモニ! アボジがウリを金で買収して味方にしようとしたニダ! サイテーニダ!
 でも、ウリは勿論オモニの味方ニダ! 金なんて一ウォンたりとも受け取ってないニダ!」
(シッパル! このガキ、速攻で裏切りやがったニダ!)
 限りなく殺意に似た感情を込めたカンコックさんの視線を背中に受けながら、カンコオモニに小走りで近づいていくカンコ君。その顔をカンコオモニは笑顔で優しく両手で包み込み、
「お前も同罪ニダ!」
 激しく合掌ひねり。カンコ君の体はきりもみ回転しながら押入れへと突っ込みました。
「……ア〜イ〜ゴ〜〜……」
 頭に星を点滅させるカンコ君を尻目に、カンコオモニはビシッとカンコックさんを指差します。
「全く愛想がつきたニダ! 何でもかんでも金に頼って解決しようなんて根性が腐ってるニダ!
 お金の本当の価値、使い方を理解できない亭主なんかと、もう一緒になんていたくないニダ!」

 きっちり捨て台詞まで吐かれたカンコックさん、呆然と立ち尽くすその横をトランクを引いて通り
過ぎていくカンコオモニ。ドラマのワンシーンを思わせる場面ですが、そうはイカのキムチ和え。

  『 フ ァ ッ ビ  ョ 〜 〜 〜 ン ! ! 』

 カンコックさんは白目を剥きながら、カンコオモニのトランクにしがみつきました。
「イヤニダイヤニダ! オモニデテッチャイヤニダァァァ!!」
「……ファビョって済むなら在韓米軍はいらないニダ!!」
 ダダッコのように頭をぶるぶる振り回すカンコックさんに、ゲシゲシ容赦ない喧嘩キックを入れて
引き離しにかかるカンコオモニ。そうはさせじと必死に食い下がるカンコックさん。お互いに全身全霊
を込めてトランクを引っ張り合います。
「はーなーすーニーダー!!」
「イヤニダァァァァァ! デテッチャイヤニダァァァァ!!」
そして、

 『バカッ』

 無理に詰め込んだトランクはあっけなく開き、中の衣類などが爆発したように空中に広がっていき
ました。
「あ〜〜〜〜〜!!」
 そしてぼさぼさ落ちてくる衣類を、慌てて拾い上げるカンコオモニ。それらの一つを見事顔面キャッチしたカンコックさん、急に冷静になりそれを手にとってしげしげと眺めました。

「……ん? オモニ、こんなコートいつの間に買ったニダ?」
「え゛?」
「この襟巻きも……このスーツも……そのドレスも……ウリは見たことないニダ……」
「き、気のせいニダ! アボジ最近物忘れが激しいから……」
 冷や汗をかきながら引き攣った笑いを見せるカンコオモニには目もくれず、カンコックさんは足元に
転がっていた豪奢な金細工でできた宝石箱を手にとりパカッと開けました。
「ああ〜〜!! それは〜〜!!」
 中には、ダイヤのほかルビー・サファイア・エメラルドを散りばめた指輪やネックレスなどの貴金属
が溢れんばかりに詰まっています。箱を持つカンコックさんの手がプルプルと震えてきました。
「……なぁんだ……ウリの事を散々罵倒しておいて、自分もちゃっかりやっていたわけニダね……」
「が……頑張る自分へのご褒美って奴ニダヨ……」
 
「ふざけた事言うなハセヨ! ウリの食費が減らされてたのもこのせいニカ!
 家計簿を見せるニダ! どんな金の使い方していたかウリに分かる様に説明しる!」
「ぎゃ、逆ギレ<`A´>カコワルイ!ニダ! それよりアボジの領収書と小遣い帳を出すニダ!
 どれだけアボジが無駄な遊びに金使ったか、嘘ついてるところ残らず指摘してやるスミダ! 」
「二人ばっかずるいニダ〜! ウリのお小遣いも増やすニダ〜!!」

 復活したカンコ君も加わって、三者三様に同じ事を深夜のご近所迷惑顧みず、ひたすらギャーギャー
喚き散らします。
 そして見事なまでの泥仕合に発展していく様をドアの隙間からコッソリ覗いていたチョゴリちゃん。
静かに後ろ手で閉めたドアにもたれ掛かり、小さな溜息をついてポツリと呟きました。

「……バカばっか……ニダ」

一方、お隣の日ノ本家では……

「お父さんもいいけど、シシローおじさんもかっこいいよね〜?」
「ふふふ、そうね……でも、ママ的には部下のアベさんの方が……」
「あ〜、お母さん赤くなってる〜いけないんだ〜!」
「まぁさくら! ……パパにはナイショよ?(はぁと)」

「……」
 襖の間から部屋の灯りとともに漏れてくるニホンちゃんとニホンママの会話に、ジミンさんはとても
微妙で複雑な表情を浮かべながら暗い廊下に立ち尽くすのでした。


おしまい。


どぅも〜、本スレは、ちょうど1月ぶりでつね。
ちょっと途中で役柄が入り組んだりしていますが、あまり深くはツッこまないで下さいw

「再信任発言で政界が反省すると思った」
 ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/10/20/20031020000027.html
韓国全閣僚が辞意表明 盧大統領は認めず
 ttp://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/korea.html?d=11kyodo2003101101000108&cat=38
韓国の不正資金事件、大統領派と野党が疑惑の暴露合戦
 ttp://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/korea.html?d=29yomiuri20031029id24&cat=35

しかしノムたんは、やっぱり酋長を辞めたいのでせうか?

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