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第1705話 名無しさん ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 03/11/07 02:36 ID:JU509uAg
               「ウリジナルメニュー」
 「ニダッハッハッハ、遂に究極のメニューが完成したニダ」
 カンコ君が真夜中の自分の家の台所で何やら不気味な行動をとっています。
 「これを食べれば皆ウリの料理の腕の素晴らしさを知るニダ、そしてウリを増々尊敬
するようになるニダ」
 薄暗い明かりの中包丁を手に一人笑っています。周りには飛び散った赤い液体が。
何かお化け屋敷の鬼婆みたいです。
 「・・・さと、と。明日はこれを学校に持って行くニダ」
 額の汗を拭きます。台所から気色悪い叶笑が響いてきます。カンコ家の周りを飛んでいた
蝙蝠や梟達が一斉に逃げていきます。

 −翌日
 爽やかな朝です。昨日のカンコ君の不気味な笑いなど皆知りもしません。
 「皆の衆、アンニョンハセヨ!」
 その爽やかな空気の中カンコ君がやって来ました。
 「珍しく早いな」
 皆目を丸くしています。
 「今日は皆に飲んで欲しいメニューがあるニダ」
 顔一面に笑みをたたえて言います。
 「言っとくがコーラもどきは飲まないぞ」
 「お茶もどきの新種アルか?」
 まず恒例の二人の突っ込み。しかしそれに対するカンコ君の自信に満ちた笑み。
 「いつもの事ですわ」
 「それからコントがはじまりますものね」
 お嬢様二人の突っ込み。しかしそれでもカンコ君、平気です。
 「こんな時いつも最悪の事態になるのよねえ・・・・・・」
 ニホンちゃん深い溜息。
 「とにかくもったいぶってないで出してくれよ。今二日酔いで頭が
割れそうなんだ」
 ロシアノビッチ君が急かします。それでカンコ君もようやく後ろに
持っている物を出してきました。
 「これが昨日ウリが徹夜で考えた新メニュー・・・・・・」
 さあいよいよです。
 「キムチシェーキニダーーーーーーーッ!」
 高々とそのシェーキを掲げます。
 「さあ皆早く飲むニダ、ウリナラの誇るキムチとシェーキをミックスさせた
究極のメニューニダ、美味いニダよ!」
 しかしそれを見る皆は目どころか全身が凍ってしまっています。
 (・・・何時か絶対やると思ってたけど)
 (有り得ねえ、何かのジョークか?)
 (常識では考えられない話アルな)
 (これだけはないだろうと思ってましたのに)
 (まさか実行に移すとは)
 (これ飲んだら二日酔いどころのダメージじゃねえな)
 皆目の前の赤と白が混ざった不気味な色のドロドロした液体を見て静まり返って
います。そこへ赤トンボが一匹。
 ポト
 そのシェーキの容器にとまったところでトンボは地に落ちました。
 「!!」
 皆の全身が更に凍りつきます。
 「どうしたニダ?騙されたと思って飲んでみるニダ」
 (御前は今のトンボが見えなかったのか?)
 (死んでるアルな・・・)
 皆は教室から出て行きます。
 「どうしたニダ?皆何処へ行くニダ!?」
 カンコ君が不思議そうに尋ねます。
 「悪いですわね、わたくし今お腹いっぱいでして」
 「わたくしも。朝は食べないといけませんものね」
 カンコ君と目を合わそうとせず教室をでて行きます。
 「ニホン、飲まないニダか?」
 「あ、あの、ちょっとお腹の調子が・・・」
 そそくさとタイワンちゃんに護られながら出て行きます。気が付けばもう
皆いません。
 「・・・面白くないニダ。どうして皆遠慮するニダ」
 カンコ君一人だけ残った教室でふてくされています。
 「この美味しさが解からないとは残念ニダ。ウリは非常に哀しいニダ」
 そう言ってシェーキを飲みはじめます。
 「何ともないのか、あいつは・・・」
 「どういう味覚してるんだ・・・」
 皆窓からそっと覗きつつカンコ君がシェーキを全部飲んでしまうのを
待っていました。

解説 名無しさん ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 03/11/07 02:41 ID:JU509uAg
  今回のソース。他のスレで飲んだ人の話を読んでみると冗談抜きでまずい
らしいです。誰が考えたんだ・・・。そもそも試食はしたうえで出している
のだろうか。
ttp://fromto.cc/hosokawa/diary/2003/20031010-kawasaki/
 あとコーラもどきとお茶もどきです。
ttp://www.pluto.dti.ne.jp/~argent/mccol.htm
ttp://ww1.tiki.ne.jp/~tomoco/seoul/seoul3.html
 かの国は『茶』を使わない『お茶』ばかりだな。

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