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第1711話 Unknown_J 投稿日: 03/11/11 22:25 ID:6L6h7Gt1
「今年はさらに参加者が増えたね」
その1.
年に一度、アーリアちゃんちで開かれるゲームイベントです。

どこでやるのかなぁ・・・地球町の家は広くて色んな部屋があります。
今回はニホンちゃんは、地球町から24家参加するゲーム大会のヒノモト代表として、
戦うことになったのです。アーリアちゃんちに、知的格闘技を極めた戦士達が集います。
凄い人ごみで、
「ふわぁ、凄い人だねぇ・・・どこでやるのかなぁ」
知らない人が多くて、少し心配そうなニホンちゃんの後ろから声がかかります。
「ニホン! こっちだ」
「あ、アーリアちゃん」
「大丈夫か、迎えに行くといっただろ」
「え、でも地図とか貰ったから、行けるかなって思って」
「なんだかんだ行っても広いからな、迷ったら大変だ」
「ありがと、アーリアちゃん」
「あぁ・・・」
少し、嬉しそうにアーリアちゃんが微笑みます。
「ねぇ、アーリアちゃん。後は、誰が来るの?」
「えぇーと、エリザベスやフランソワは来るし、フラメンコ先生にハプスブルク先生も出場する」
「凄いねぇ、勝てるかなぁ」
「おや、去年、強くないですって言いながら、6位になったのは誰かな?」
「え、それはまぁ、そういうこともあるって、アーリアちゃんだって3位だったじゃない」
「まぁ、うちで作ったゲームだからな」
そうなのです。電気を使うゲーム作りは、ニホンママの得意技なのですが、アーリアちゃん家では、
電気を使わないゲーム作りが得意なのです。最近のゲルマッハ君は、次から次へと素晴らしい非電気
系ゲームを作っているのです。
その2.
参加者達
「おやおや、話をするの嫌がる方も参加するんですの。故郷の言葉は通じませんことよ」
「あら、海賊の末裔に知的格闘技が理解できるのかしら」
「それこそ、お互い様でしょ!」
耳慣れた言い合いは、フランソワちゃんとエリザベスちゃんです。どちらもこの手の知的格闘技でも
ライバル同士なので、バチバチ火花が飛んでいます。
「フラメンコ先生もおでになるんですの?」
「ええ、自信がありますから。生徒達にそうそう負けられませんわ。そういうハプスブルク先生も」
「ええ。好きなのですよ。こういう知的な競技というものも」
これは先生方が参加しているのは、校長先生には内緒にね・・・
「そこを行くのは、過去の勝者ネーデルランドじゃないか。今年の優勝者の私への挨拶は無いのかね」
「何を言うんだか、今年も僕が優勝者さ。君は永遠のファイナリストとでも言っていたらどうだい」
「ふん!!」
お互いにそっぽを向いたのは、去年2位のマカローニノ君と去年のチャンプ、ネーデルランド君です。
「はっはっはっ、まぁうちの家も電気を使わないゲームは得意なんだがね」
「そのわりには、最近、元気が無いような気がするけどね」
「そっちが元気すぎるだけさ」
「あ、兄さん。ニホンが来たよ」
「あ、ゲルマッハ君にアメリー君」
「お、ニホンちゃん。ママにお礼を言っておいてね。盛大に世界大会が開催できるようになったのは、
 ニホンママのおかげだから」
「ありがとう。言っておくね。喜ぶよ」
「頼んだよ」
そうなのです。今回の世界大会は、去年、ニホンママがゲルマッハ君の作ったゲームを手直しして、
世界中に発売を開始しました。それを受けて、エッセンの間で開かれるゲーム大会に、世界大会を併催
するようになったのです。
「あの、僕もでるんですけど・・・」
あれ、ごめん。カナディアン君も出てるよね。大丈夫、今回は、チューゴ君もロシアノビッチ君もフィラン
ちゃんもでてるんだけど、書ききれないし、・・・m(__)mゴメンナサイ、謝罪はしますが賠償は・・・
その3.
参加者達”追記”
 何故追記があるのでしょうか、そこはそれ、お約束の方が登場してないからです。
「フフフ。これがウリのオリジナルゲーム、ニダ」
取り出したのは、ウリナラ語版でつくられたゲルマッハ君のゲームです。
「え、それは・・・」
これもニホンママがゲルマッハ君の許可を得て、アジア区の言葉に直して作ったのです。
「ウリナラ語で書かれている以上、ウリのものニダ。ニホンはウリの真似ニダ」
凄い言い方ですが、かの地では事実みたいなものらしいです。
「ほぉ、そんなことを認めた記憶は僕には無いが」
後ろからスリーパを決めて、カンコ君を引きずって行くのはゲルマッハ君です。
「じゃ、ニホンママによろしく」
「ウリ・・・」すぅー
手足をだらんとしたまま、泡を吹きつつ、ずりずりと引きずられていくカンコ君でした。
「大丈夫かな・・・」
心配そうですが、ただ見送るだけのニホンちゃんです。そこへ
「気にするな、自業自得だ。行こう!」
「うん!」
決勝会場に向かうアーリアちゃんとニホンちゃんでした。
その4.
ゲーム大会、その結果
決勝は、アーリアちゃん、フラメンコ先生、フィランちゃんにニホンちゃんの4人です。
激戦の末、アーリアちゃんが逃げ切って勝ちました。予選を含めた獲得ポイントは、フラ
メンコ先生が1位で、ニホンちゃんが2位です。
「すっごーい、アーリアちゃん強い」
「勝負は手加減なし、だからな。結構あぶなかったし」
「もうちょっとだったのになぁ・・・」
「フィランちゃんも強いねぇ」
「ま、ここはアーリアちゃんに花を持たせましょ。総合優勝は私ですし」
ちょっと悔しそうなフラメンコ先生です。あと一回手番があれば、勝ってた手札だったよ
うです。
そこへ、
「ちょっと待つニダ・・・」
出て行こうとしたカンコ君でしたが、出る前に
「引っ込んでろ」
「予選で負けた奴は引っ込むアル」
「お前に言う権利無し」
同じく決勝に残れず、予選落ちしたロシアノビッチ、チューゴ、アメリーに引きおろされて
裏庭に連れて行かれます。今回の大会で、カンコ君の最終成績は24カ国中24位に終わっ
ていました。頑張れカンコ君、来年があるさ・・・

解説 Unknown_J 投稿日: 03/11/11 22:30 ID:6L6h7Gt1
あとがき.
 ども、Unknown_Jです。最近、非電気系ゲームが浸透してきているようです。(ゲーセンも
アヴァ○ンの鍵みたいなものが出てるし)TVとかでもかなり取り上げられつつあります。
日本では、囲碁、将棋、麻雀やオセロ、バックギャモン、チェスなど伝統的なボードゲームが
あり、新しくはトレーディングカードゲームなど、プロ活動が存在するゲームを含めて色んな
形で日本で浸透しています。
(単純にカードゲームや将棋等を含めると、非電気系ゲームのプレイ可能な人口は世界一なの
 ではないかな。大抵の人は、将棋にオセロはできるし、のべ人口ならどの国にも負けない気
 がします。どのゲームもそれなりに強いし・・・)
 今回は、そんな日本にドイツから来たボードゲーム”カタン”世界大会の結果を元にニホン
ちゃんの世界を構成してみました。(全部書くと長すぎたので、これでも端折ってます)
2003年のソース:ttp://www.herne.de/spielezentrum/Siedler/catanwm-start.html
去年の第一回大会は、参加17カ国でヨーロッパ勢と、アメリカ、カナダ、日本だけでしたか
らアジアから出場しただけで、かなり向こうでは印象深かったようです。カプ○ンさんが英語
や日本語だけでなく、ハングル版や中国語版もだしてるので、アジア地域にもかなり浸透して
いるようです。(電気版はあんまし上手くいってないようですが・・・)
2002年のソース:ttp://www.herne.de/spielezentrum/Siedler/SD02-eng/eng-indexwm.htm
それでは、また逢えましたなら、お気に召すままに・・・

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