戻る <<戻る | 進む>>
第1733話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/01/01 04:52 ID:oKGwV+BR
                     「お馬鹿」
 EU町で一番人気のある遊びはやはりシューキューカード。また大会の時が近付いて
きました。
 といっても今回はEU町の中だけ。それでも皆大張り切りです。
 そんな中皆の話題は誰が優勝するか。誰かがエリザベスちゃんに予想を聞かせて
もらいました。彼女はスポーツ関係は実に正々堂々と戦うポリシーの持ち主なのです。
カンコ君、そうなのですよ。聞いてますか。
「そうですわね、フランソワーズではないかしら」
 エリザベスちゃんは優雅に微笑んで答えました。
「あれっ、フランソワーズ!?」
 皆の反応は少し以外です。ライバルを褒めるとかそういうのではありません。くどいよう
ですが彼女はスポーツマンシップには五月蝿いのです。
「けどこの前のシューキュー大会予選落ちだし・・・」
 それを聞いたフランソワーズちゃんの髪の毛が猫の毛の様に逆立っています。
「フーーーーーーッ!」
「どうどう、ゴロゴロ」
 それをアーリアちゃんが喉を鳴らして宥めています。
「そう言うと思ってましたわ。けれどフランソワーズは前のこの大会でも優勝して
いますわ。実力はピカイチ。それに・・・・・・」
「それに・・・・・・」
 皆が彼女の口から発される次の言葉を待っています。
「あのシューキュー大会は大会を開くべきでなかった馬鹿な家での一時的なスランプ。
気にする必要はありませんわ」
 その言葉に皆の視線が一点を指し示します。その先には彼がいます。
「それはニホンニダな」
 視線の先にいる彼が言いました。
「いや、僕達の視線が何処に集まっているか見てくれ」
「すぐにわかると思うわ」
 しかもニホンちゃんは今クラスにいません。弟のクラスに行っているみたいです。
「ニ、ニダ・・・・・・」
 カンコ君の顔があっという間に真っ赤になりました。
「ファビョーーーーーン!馬鹿な家と言ったニダ、馬鹿な家と言ったニダ!」
 カンコ君エリザベスちゃんの所に来てわめきだしました。
「ウリを馬鹿な家とは何事ニダ!ウリナラはワールドカップ四強で半万年の歴史を
誇り寿司も剣道も盆栽もそもそもシューキューも起源にhんfナjhファンsm、Xベkjsb
fんツjシュaネ],ンkbglさ)ァr死lkとパッ所さjんjねsdvbうてw
 (作者註:余りにも解読不能な為ここで中断いたします)」
 もう何を言っているのかわかりません。皆は呆れ返っていますがエリザベスちゃんは
冷静なままです。
「あら、貴方のおうちとは一言も言っていませんわ」
 優雅に微笑み返して言います。 
「じゃあニホンニダな!?」
 カンコ君が問い詰めます。しかし。
「あら、わたくしは目の前にいない人の悪口は言いませんわ。それにニホンさんが
馬鹿だなんて誰が思いまして?」
 皆首を振ります。振らないのはカンコ君だけです。
「じゃ、じゃあ誰ニダ!?」
「それはご自分でお考えになってまあ貴方にそれを考えられるオツムがあれば
よろしですけど」
「キツっ・・・・・・」
 皆が呟きました。
「それではわたくしはこれでフランソワと飲むお茶の準備をしなければなりませんので」
 エリザベスちゃんは優雅な仕草で立ち去っていきます。後に残されたのはカンコ君。
「アイゴーーーーーッ、エリザベスの奴覚えているがいいニダ、この恨きっと半万倍
にして返してやるニダ、そして未来永劫ウリを怒らせた事を後悔させてやるニダ、
今こそ熊のパワーを解放してやるニダーーーーーッ!」
 そう言ってカンコ君教室を飛び出て行ってしまいました。
「あいつ、何処行くつもりだ?」
「何でいつもその情熱を他のところに使わねえんだよ」
 それは誰にもわかりません。カンコ君に
 その日エリザベスちゃんはお家に帰って自分のパソコンを見ました。まずは
メールをチェックします。
「あら、今日はやけに多いですわね」 
 首を傾げます。いつものフランソワーズちゃんの他にも幾つか。
「アメリーにチューゴ、マカロニーノ・・・マカロニーノはまかお茶へのお誘い?
魂胆が見え見えですわよ」
 熱い言葉の羅列のメールを見ながら苦笑しています。
「あとは・・・そうそうカナディアン。そして・・・・・・ニホンさん!?」
 何か同じところからメールが一杯来ています。『アイムザパニーズ』を名乗った
荒らしです。
「・・・・・・ポチッとな」
 そこにある同じところからのメールを見もせずに全部消してしまいました。
「何をするかと思えば子供じみた事を。まあ今度からアクセス禁止にすればいいだけの事」
 そう言うとさっさとアクセスを遮断してしまいました。
「さ、折角ですからマカロニーノのところで行ってさしあげましょうか。殿方のお誘いを
断り続けるのもレディとして冷たいですし」
 そして部屋を優雅に出て行っていきました。

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/01/01 05:01 ID:oKGwV+BR
 今回のソース。毎度の事ながらまた火病か。飽きもせずに。
ttp://japanese.joins.com/html/2003/1225/20031225170036600.html
 フランスには期待しましょう、正々堂々と見事なプレイを期待します。
 後コンビは解消しました。相方はもうここには出ないそうです。相方もかなり
言いましたが許してやって下さい。ちなみに僕と彼は別人です。混乱させてしまい
申し訳ありませんでした。相方もそう言っていました。
 HNはこれで統一します。我が近鉄の最高の助っ人についての件でついたものですし。
もう彼は近鉄にはいませんが。
 

この作品の評価を投票この作品の評価   結果   その他の結果 Petit Poll SE ダウンロード
  コメント: