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第1773話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/03/01 23:50 ID:AWNTYlMx
「レ・ミゼラブル」
このお話は『ああ無情』の続きです。
「全く自分の事を棚に上げて他人を責めてばかりいるからそうなるんだ」
壁に叩き付けられのびているカンコ君を見てフィリピ君が言いました。
「あ、あのフィリピ君」
危ういところを助けてもらったニホンちゃんがおずおずと彼に話し掛けます。
「どうしたの、ニホンちゃん」
何かエルザ姫のピンチに颯爽と現われ救出した白銀の騎士ローエングリンの様です。
「・・・・・・あ、有り難う」
俯いて控えめな態度でお礼を言います。これに対する男の答えは一つ。
「いいよ、ニホンちゃんにはいつも勉強を教えてもらってるし。困った時は
お互い様さ」
格好良く返します。皆拍手の嵐。
「格好いいわね、色男。じゃあ私も色女になるか」
パキスちゃんが出て来ました。今の準クラス委員の一人です。
「皆、次の準クラス委員のアジアからの立候補者だけど」
パキスちゃんは言葉を続けます。皆次に発せられる言葉を待ちます。
「ニホンちゃんを推薦するよ、それで依存は無いね!」
「おおーーーーーっ!」
皆賛同の声。まあ次の準クラス委員は決まりですね。いつも何でも反対コンビ
のうち一人はツジモト爆弾で入院してますしもう一人は毒饅頭に当たって仲良く
入院。誰も見舞いに来ない有様です。自業自得、因果応報とはこの事でしょう。
「え、け、けど・・・・・・」
「大丈夫、ニホンちゃんは今まで八回もやったしね。上手くクラスの皆をまとめて
いけるって。期待してるよ」
「う、うん。それじゃあ」
ニホンちゃんは誉められるとすごく弱かったりします。
「じゃあその時は仲良く一緒にやろうよ」
フィリピ君が手を差し出します。
「こちらこそ」
ニホンちゃんがそれに応えます。二人は両手で握手をしました。その二人を皆
の握手が包みました。
その中に取り残された人。フィリピ君に吹き飛ばされたカンコ君です。
「アイゴオオ・・・・・・どうしてウリだけが悪者になるニダ・・・・・・」
床をはってきました。
「なじぇウリがこんなめに遭うニダ、ニホンにだけはやらせないニダ!」
立ち上がりました。そして再びニホンちゃんへ!しかし。
「五月蝿い!」
「寝てなさい!」
急に出て来た二人に吹き飛ばされます。
「アイゴオオ・・・・・・」
それを見下ろすアルゼン君とポーラちゃん。カンコ君を吹き飛ばしたのは
彼等でした。
「馬っ鹿だねえ、カンコも。準クラス委員は事前にほとんど決まってるって
いうのに」
「ほんと。けれど満場一致じゃ変だから一応対抗馬も出るのよね」
「今回僕等も一票だけだったよ。けど別に何も悔しくないよ。順番で選ばれる
もんだし」
「ねえ。カンコ君もそれ知ってたらこんな事にならなかったのに」
「まあ知っててもこいつはこうなっただろうね。それどころかクラス委員に
なりたくて仕様がないし」
「いい加減諦めるつもりは無いのかしら」
「まあ無いんじゃない?こいつの性格からして」
「でしょうね」
果たしてこの言葉がカンコ君の耳に入っているか。まあ二人の言う通りたとえ
入っていても一緒でしょうけど。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/03/01 23:52 ID:AWNTYlMx
今回は続きです。かなり古いお話ですが。まさかこの国を見事にファビョーーン
させるオチまであったとは。
ttp://www.yomiuri.co.jp/main/news/20031026it01.htm
それにしてもこの話凄い祭りだったな。リアルでファビョーーーン
見れたし。
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