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第1774話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/03/03 23:08 ID:YoCq5E5E
「愛は勝つ・・・・・・場合もあるかも」
メンバーの意見がとかく合わず(一人の我が儘いうヒッキーのせいで)中々開かれない
チューゴ君主催のキッチョム君を囲むお茶会です。そりゃあ中々開かれないでしょうね。
「そもそも開くまでが本当に大変アル」
チューゴ君の言葉。やる気満々のニホンちゃんやその正反対のロシアノビッチ君は
まだいいのです。アメリー君も予想範囲内。しかし問題はやはり彼。
「よくもまああれだけ我が儘が言えるアル」
何とか彼とアメリー君の意見の食い違いを抑えてお茶会を開くことになりました。
ここでチューゴ君は一つ見落としがありました。今回はその見落としが爆弾となって
しまうのです。
「今日は皆よく集まってくれたアル」
チューゴ君メンバーを前に一言。
「おう」
やる気なぞ最初からないロシアノビッチ君はいきなりウォッカを飲みだしました。
(こいつはどうでもいいアル)
ニホンちゃんはキッチョム君に子猫を返してもらおうと必死です。
(とにかくニホンがここまで言うとは思わなかったアル)
彼女には子猫は出さないよう言うつもりでしたが結局押し切られてしまいました。
アメリー君は早速キッチョム君に花火の火薬を手放すよう言っています。
(とりあえずアメリーに何とか引いてもらうアル)
キッチョム君と彼の仲をどうするか思案しています。もう一人いますが彼は最初から
数に入れていません。
(どうせ僕の言いなりアル)
さてそれはどうでしょうか。
お茶会は予想通りアメリー君VSキッチョム君、火薬を全部手放せというアメリー君
と花火にだけ使わないというキッチョム君の激突です。
「そんなこと言える立場かよ!」
アメリー君吠えます。流石に恫喝が凄い。しかもニホンちゃんもこちらにいます。
「子猫返してよね」
目がマジです。
(・・・・・・これは慎重にいくアル)
チューゴ君ロシアノビッチ君を見ます。人の話なぞそっちのけでグビグビやっています。
「ロシアノビッチはどう思うアル?」
「俺?そうだなあ・・・・・・」
さっきからアメリー君の怒声が少し気になっていました。
「まあアメリー、ちょっと落ち着け」
そう言うとまた飲みだします。
「・・・・・・という事アル。僕もロシアノビッチもアメリーは少し落ち着いた方がいいと
思うアル」
「おいチューゴ・・・・・・」
アメリー君が何か言おうとします。しかしその隙は与えません。
「カンコはどう思うアル?」
ここで最後の一人に話を振ります。
「ウ、ウリは・・・・・・」
「カンコ、ウリはブラジャーニダ」
ここでキッチョム君の一言。必殺の兄弟愛の言葉です。カンコ君には効果絶大。
「兄さんと同じ意見ニダ」
あっさり陥落です。
「なっ・・・・・・!」
これにはアメリー君もニホンちゃんも絶句。結局チューゴ君がその間に二人の意見を
素早くまとめお茶会はお開きとなる予定でした。しかし。
「そんなもの認められないニダ!」
ここでキッチョム君はいきなりファビョーンです。
「なっ・・・・・・!」
これには流石のチューゴ君も絶句。思わず硬直してしまいました。
「ウリはそれじゃあ納得しないニダ!もう一言言いたいニダ!」
「そんな事は次のお茶会で・・・・・・」
「ウリもブラジャーに賛成ニダ!」
ここでまさかのカンコ君乱入。お茶会は結局これでおじゃんと
なりました。
さて、お茶会の後は。
「カンコ、よくぞ言ってくれたニダ!」
キッチョム君がカンコ君を抱き締めて言います。まるで『やらないか』
の世界です。
「兄さん、ウリは何時でも兄さんの味方ニダよ!」
「そうニダ、この世でブラジャー程強い?つながりは無いニダ!」
完全に二人の世界に入っています。もう誰も入れません。
「お、もう終わったのか」
飲んだくれているロシアノビッチ君お茶会が終わったことに気付きました。
「何だ、あいつ等。兄弟で抱き合って。気持ち悪いな」
ここで他の三人に目がいきます。
「う〜〜む・・・・・・」
ロシアノビッチ君三人を見て思わず呟きました。
「こりゃまずいな」
まずチューゴ君。
「な、何はともあれ成功アル」
口では冷静ですが声と身体がプルプルと震えています。どうやら
土壇場でお茶会を潰され穢された面子を必死にとりつくっているようです。
アメリー君。
「あの野郎、裏切りやがったな」
こちらはカンコ君とキッチョム君を怒りの目で睨んでいます。事前
にカンコ君と約束していたのを反故にされたのでしょう。
「まあこいつ等は毎度のことだけどな」
ロシアノビッチ君は呟きながら視線を移します。
「・・・・・・問題はこいつだな」
「・・・・・・・・・」
ニホンちゃんは俯いて何も言いません。しかし全身を強烈なオーラが
覆い黒く長い髪は蛇の様に蠢いています。
「こりゃかなりまずいことになるかもな」
ロシアノビッチ君酔いながらも醒めた目で見て言いました。耳を澄ますと
何かブツブツと言っています。
「!?」
ロシアノビッチ君耳をそばだてました。
「・・・・・・・・・別にわたし一人でやってもいんだよね。誰かに言われても
無視すればいいだけだし」
「・・・・・・おい」
ロシアノビッチ君声をかけようとしますができません。
「子猫が死んじゃうより町の野良犬一匹消しちゃう方がずっといいんだし」
「・・・・・・・・・」
ロシアノビッチ君酔いが急に醒めていきます。顔は真っ青です。
他の二人に目をやります。二人共激怒していて話せる状況ではありません。
「・・・・・・まずいな」
その間にもニホンちゃんはブツブツと呟いています。
「そろそろ花火持つのも考えようかしら。そうしたら五月蝿い野良犬なんて
簡単に町から消毒出来るんだし」
「ま、まずい・・・・・・」
ロシアノビッチ君顔面蒼白で席を立ちました。
「とりあえず安全な場所まで逃げるか」
一人部屋から抜けます。
部屋を出る時ふと振り返ります。ブラジャーズは相変わらず『やらないか』
です。二人は怒りで震えています。そして最後の一人は。
「ウフ、ウフフフフフフフフフフフフ・・・・・・・・・」
殆ど冥府の魔王です。見れば髪の毛がお湯飲みに巻き付き握り潰しています。
「・・・・・・これからどうなるんだろうな」
ロシアノビッチ君はふと呟きました。
「まああいつ等がどうなろうと知ったことじゃねーーーが。とりあえずこれからの
ことも色々と考えとくか」
そう言って部屋を後にしました。上にはドス黒い暗雲が渦巻いていました。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/03/03 23:11 ID:YoCq5E5E
六ヶ国協議。ソースはこちら。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040229-00000013-kyodo-int
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000105-yom-int
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000013-yom-int
飯研とか見ながら書きました。
・・・・・・どうなるのかな。実質ウリナラの死亡通知にならならなきゃいいけど。
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(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
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