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第1833話 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/04/17 01:02 ID:2sqj7f1R
                     「その足は誰のもの」
 本来のお金の話は何処へやら、すっかりカンコ君の家の話やら言葉の話やらで妙な
方向に行きっぱなしの太平池の会合エーペックです。今回はチューゴ君の番です。
「今度は何をネタにするかアル」
 本来ならアメリー君やニホンちゃんと並ぶこの会合の重要人物なのですが
その彼ですら会合の本来の意味を忘れてしまっています。とりあえず会合の
場はシャンハイの間となりました。
「ここは服装に力を入れるアル」
 彼は服にこだわってみることにしました。
「しかしどんな服にするかが問題アル」
 ここで彼は洋服ダンスの中にある服を探してみました。
「人民服はもう古いアル。大体僕も今じゃあまり着ていないアル」
 タンスの中を探します。そして一枚の服を探し出しました。
「これがいいアルな」
 その服を手にとってニンマリと笑いました。
「さて、会合の当日が楽しみアル」
 自ら針を縫い当日の準備をするチューゴ君でした。そうこうしているうちに
その日がやってきました。
「ニイハオ、皆よく来てくれたアル」
 チューゴ君は玄関で皆を出迎えます。
「おい、その服どうしたんだ!?」
 皆チューゴ君の着ている服を見て驚いて言います。見れば彼の家の
昔の服です。しかもキラキラの。
「これは今日僕が皆に着て欲しい服アル。どうアルか?」
「いいんじゃねえの?」
「面白そう」
 皆それに賛同しました。
「じゃあ入るよろし。男女で着替え室は別々に分けているアル」
 こうして皆は着替えに向かいました。男の子は男の子で、女の子は
女の子で分かれました。
「チューゴ君ってこういうホスト役上手いね」
 ニホンちゃんが振袖を脱ぎながら言います。
「そうね、けれどあいつのことだから何か魂胆があるかも」
 タイワンちゃんも服を脱ぎながら言います。
「まさかあ。タイワンちゃん考え過ぎよお」
「そうかなあ」
 そして皆着替えが終わりました。
 最初に出て来たのは男組。色は違いますがチューゴ君と同じ服です。
「うんうん、皆よく似合ってるアルな」
 特にチューゴ君の親戚筋のシンガ君やギンギラギンのものが大好きな
アメリー君にはよく似合っています。
「これいいな。気に入ったよ」
 アメリー君はとりわけ上機嫌です。
「喜んでもらって嬉しいアル。しかしお楽しみはまだまだこれからアルぞ」
 チューゴ君はニヤリ、と笑って言いました。
「お楽しみ!?」
 皆がその言葉に対し尋ねます。
「おっ、来たアルな」
 ここで女の子達がやって来ました。
「な・・・・・・」
 それは何とチャイナドレス。それもギリギリまでスリットの入ったかなり
際どいものです。
「あうう、恥ずかしいよお・・・・・・」
「こんなことだろうと思ったわ・・・・・・」
 皆恥ずかしそうにこちらにやって来ます。
「おい、チューゴよ」
 男組が彼に囁きます。
「グッジョブだ」
「謝々」
 皆スリットからのぞく女の子達の足に釘付けです。
 特に人気があるのがニホンちゃん。胸がないですがそのプロポーションは
かなりのもの。その整った身体のラインが丸見えです。
「おい、ニホンちゃんってやっぱりプロポーションいいよなあ」
「ああ、お尻の形も脚線美もかなりのものだぜ」
 皆ヒソヒソと囁いています。
「このスケベ共が・・・・・・」
 タイワンちゃんが他の女の子達を後ろに庇いました。しかし小柄なので
どうしても隠すことが出来ません。
 しかもあぶれてしまったのはよりによって皆が注目しているニホンちゃん。
しかし足が丸ごとその付け根まで出てしまいました。
 チラリ
「うおっ!?」
 これには皆たまりません。思わず前かがみになります。しかもこれで理性が
完全に吹き飛んでしまった人まで出て来ました。
「も、もう我慢出来ないニダ・・・・・・」
 カンコ君です。鼻血を滴らせながらハァハァしています。
「ウキィーーーーーーッ!、その足はウリのものニダーーーーーーッ!」
 奇声を発しニホンちゃんに跳びかかります。そしてその真っ白な足に
しがみつきました。
「キャアッ!」
 ニホンちゃん悲鳴をあげます。カンコ君はニホンちゃんの左足に蝉の様に
へばり付いてしまいました。
「もう二度と離れないニダ、ニホンのこの足はウリのものニダ!」
「カンコ君止めて、止めてったらあ!」
 ニホンちゃん必死に振りほどこうとします。あまりにも必死なのでピンクの
ショーツまで丸見えです。
「ううっ・・・・・・」
 男性陣これは堪りません。皆鼻血を押さえています。
「ううっ、いい香りニダ。これがニホンの香りニダね・・・・・・」
 カンコ君間近でニホンちゃんのショーツまでたっぷり見て完全に夢見心地
です。しかしそこで白いショーツが。
「ニダッ!?」
 タイワンちゃんの踵落としが炸裂しました。白いショーツは彼女のものでした。
「いい加減にしなさい」
「アイゴオオ・・・・・・」
 こうして自らの鼻血の上に沈むカンコ君でした。しかしその顔は至福に
満ちたものでした。

解説 熱血君 ◆O4x3A1GrPw 投稿日: 04/04/17 01:04 ID:2sqj7f1R
 かなり古いソースですが2001年のAPECより。この組織経済だけ
じゃなかったのか?最近ASEAN拡大外相会議や地域フォーラムと区別
がつかない。
ttp://jp.eastday.com/node2/node8/node110/userobject1ai97.html
ttp://www.color-club.com/report/town/020524.html
ttp://www.suiunkan.com/history.html
 それとチャイナドレス。横浜にも大分行ったな。食べてばかりでしたが。

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