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第1879話 名無しさんお腹いっぱい 投稿日: 04/05/29 01:12 ID:GJv6lEDF
 兎のような目でチュウゴ君を見つめるニホンちゃんがいました。
その目が映すものは、ニホンちゃんの部屋をスコップで掘り続けるチュウゴ君の鬼気迫る表情でした。
スコップで掘るというのは、もうチュウゴ君は木の床をぶち抜き、その下にある湿った地面をほじくり返しているのです。
彼がここまで必死に探す、その理由は埋蔵金。
昔から誰が埋めたのか、それとも自然に作られたのか、そんな不思議な黄金がヨーロッパ町やアジア町、彼らの住む地球市にはそんなものがありました。
それはなくてはならないもので、それを巡って各家々で壮絶な喧嘩が始まったりしたこともありました。
それが、ニホン家にある。いや、あるかもしれないと噂になり、その真偽を確かめるために、
何故か隣にいるチュウゴ君が押しかけてきたのです。
何故かチュウゴ君はもうヨーロッパ町の人たちの同意書も持っていました。
そして、ニホンちゃんの部屋に無表情で入っていくと、おもむろに床を少林寺キックで消し飛ばし、手に持っていたスコップで掘り始めたのです。
何が起こっているかわからないニホンちゃんは言いました。
「え・・・あ・・?」
チュウゴ君は掘りながら言いました。
「ここに埋蔵金がアルアル。だから僕が調査しているアルヨ。僕はニホンが欲しくないんだと思ったから、君の母さんと父さんに話を入れて、今掘っているアル」
ニホンちゃんは小さく「そんなっ・のうそ・・」と言いました。
「そうアルネ?」
「・・・」
ニホンちゃんのお母さんとお父さんはいつの間にか隣にいました。
「そんな、嘘だよね?私の部屋をこんなにしてもいいって、お父さん言ってないよね?だって、お父さんはいつも優しいし、お母さんだって、優しいし。」
「そうだ。そんなこと言ってない」
そう言って、お父さんは微笑んでニホンちゃんの頭をなでました。
ニホンちゃんはチュウゴ君のこの勝手な行為を止めてくれるのだ。
そう思ったのか。怯えたような目を頼れる大人を見るぱぁっと明るい目へと変えました。
「でも・・・」
唾を飲み込む音がしました。
「チュウゴ君と喧嘩したくない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
お父さんはそれから一言も喋りませんでした。
「いつか・・・殺る」
ウヨ君の声がして、ザクザクと土を掘る音がして、かすかに涙が滴り落ちる音がしました。

http://www.chunichi.co.jp/anpo/0809.html
踏み越える中国船
資源調査 日本は黙認
東シナ海に眠る石油は推定七十二億トン。

えー中国の行動にはいつも通りぶち切れですが、それよりも官僚の事なかれ主義にも感無量。
マスコミが全然報道してないようなので、ニホンちゃんにでも載せて知らせようかなっと・・・
まさに亡国の危機です。

っと・・・あげてしまいました。すいません。

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