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第1903話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/06/16 23:36 ID:6Rn6fqjj
「ノサモ」
さて、誰もが頭を抱える奇想天外な話の進み方で社長に返り咲いたカンコパパ
さんですがだからといって会社が復調するかというとそうではありません。
というかこの人のジェットコースターの如き経営手腕が今の会社を作り出した
のですから良くなる筈がないのです。結局会社の経営は日増しに悪化しています。
「ええい、潰れないのはウリのおかげニダ!」
「いえ、コゴン前専務のおかげかと」
「御前は首ニダ!」
とまあこんな調子です。何時の間にか会社の重役はわけのわからない組合の
人達ばかりとなりまっとうな人はいない有様です。
「駄目だコリア」
町の人達の意見です。もう笑うしかないというのが状況です。しかしそんな
状況をカンコ家の人達は黙って見ているのでしょうか。
そんな筈がありません。彼等も生活がかかっているのです。幸い会社の重役
を決める選挙が行なわれました。
「これからは民主的に重役も選挙で決めるニダ!」
一見正しいのですが見れば立候補者はパパさんの支持者ばかり、これは大変
なことです。慌てて何人かが立候補しました。
「フン、そんなものは何人来ようが一緒ニダ」
パパさんはたかをくくっています。そうした状況で選挙が執り行なわれました。
しかし結果はパパさんの思うようにはなりませんでした。パパさんの
支持者は皆落選、そして重役にはパパさんの反対派ばかりとなりました。
「ウヌウウ、これはどういうことニダ!」
「もう社長のやり方にはついて行けません!」
誰かが言いました。
「いい加減にして下さい、会社を潰すおつもりですか!」
「頼むから退いて下さい、そして真っ当な人に経営を!」
皆口々に言います。
「ウリに逆らうニダか!?」
パパさんファビョーーン寸前になりながら問い詰めます。
「はい、もう我慢できません!」
言い切ってしまいました。
「ファビョーーーーーーーーーーン!」
それを聞いたパパさん遂に切れました。
「ええい、御前達は社長に従っていればいいニダ、社員は黙っているニダ!」
「民主的ではなかったのですか!」
「民主的!?そんなものケンチャナヨニダ、ウリはウリのやりたいように
やるニダ、それがカンコ家の家訓ニダ!」
「そんなの許しませんよ!」
社員達も引き下がりません。何時しか大規模なストライキとなりました。
「またお隣はやっているな」
それを隣から見る人達がいました。ニホンパパさんとママさんです。
「何かというと揉めてばかり。そんなのだから会社が傾くというのに。一体
何時になったらわかるのだろう」
「永遠じゃないかしら」
「はあ」
相変わらず騒がしいお隣を見てはあ、と溜息をつく二人でした。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/06/16 23:39 ID:6Rn6fqjj
今回のソース。地方選でノサモ全敗。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040606-00002122-mai-int
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