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第1904話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/06/17 22:36 ID:R6shpYF6
「スオホンちゃん、ついでにもう一人」
今日はクラスの皆の隠し芸大会。とりあえず切り札と言うべき天才
エンターティナーはトリに無理矢理して話は進みます。
「ええい、ウリが最後とはどういうことニダ!」
「御前がやるといつもろくなことにならねえだろうが!」
流石に皆わかっています。途中で教室が廃墟になっては何にも
なりません。かくして彼は縛りあげられ最後まで封印されています。
それはそうと話は進んでいきます。皆それぞれのとっておきの
ものを見せて楽しませてくれます。
「ニホンちゃんの娘道成寺よかったね」
「タイワンちゃんの舞踏もよかったよ」
アメリー君のジャズ、チューゴ君の胡楽器なんかはもう定番ですが
エリザベスちゃんやロシアノビッチ君の民謡も好評でした。
さて今度はフィンランちゃんの番。彼女はゆっくりと前に出てきました。
「何をするのかな」
彼女はカバンを持っています。そしてそこから何かを取り出しました。
出て来たのはカツラです。黒くて長い髪のものです。
「あれ?あれって・・・・・・」
まずニホンちゃんが気付きました。
次に服を着ます。
「もしかして」
段々気付く人が出てきました。続けてお化粧。肌の
色を少し変えます。
「何と・・・・・・」
そこにいるのはニホンちゃんそっくりになったフィンラン
ちゃん、いえスオホンちゃんでした。
「みんな、おはよう」
そしてペコリと頭を下げます。何と仕草までニホンちゃん
そっくりです。
「ねえ、ニホンちゃん」
ここで皆が面白がってフィンランちゃんならぬスオミちゃん
に話しかけます。
「うん、何?」
声色まで使っています。背はともかくどう見てもニホンちゃんです。
「うわあ、わたしそっくり」
当のニホンちゃんも驚いています。
「一緒に並んでみようよ」
フィンランちゃんにそう言われて並んでみます。すると本当に
どっちがどっちか見分けがつきません。
「ええと、どっちがどっちなの!?」
ニホンちゃんといつも一緒にいるタイワンちゃんにもわかりません。
皆もう目を白黒させています。
「どう、似てるでしょう?」
「う、うん」
ニホンちゃんもまるで鏡を見ているようです。本当にどっちが
どっちかわかったものではありません。
「ずっと見ていたのよ。ニホンちゃんの髪形から服装、話し方、
仕草、声も全部。スオミ苦労したんだから」
「そうだったの・・・・・・」
そういえば最近いつも誰かの視線を感じていると思ったら、
ストーカーまがいだったようです。
フィンランちゃんの物真似というか変装は大好評でした。さて、
遂にトリの出番です。
「ふう、長い間縛られて大変だったニダ。さて、今度はウリナラ
の誇る・・・・・・って皆何を身構えているニダ!」
何と皆楯で身体を守っています。そしてカンコ君を機動隊が犯人
を取り囲むようにして教室にいます。
「五月蝿い、いつも御前がしでかしたことを振り返れ!」
「早くはじめろ!」
「ぬうう、そんなにウリが信用できないニダか!」
「じゃあ今度はまともにやれよ!」
「教室を破壊するんじゃねえぞ!」
誰も信用していません。ここまで皆の意見が一致しているという
のも珍しい。
「ニホンちゃん、どうなると思う?」
「え、スオミに聞いてるの!?」
見ればフィンランちゃんまだ変装を解いていません。見ればニホン
ちゃんは隣にいました。
「・・・・・・どっちがどっちだかわからないわね、本当に」
何はともあれカンコ君の出しものです。
「ヌウウ、では見るニダ」
サッ
皆楯に身体を隠しました。そして彼を覗き見ます。
「大丈夫かな」
皆凄く不安そうです。
「ウリの隠し芸は・・・・・・」
そう言うとカバンから何かを取り出します。
「やっぱりそれか!」
皆身を隠します。ところが。
「あれ!?」
何と爆発は起こりません。不思議と静かです。
見ればカツラを被っています。そして女の子の服を取り出しました。
見ればニホンちゃんと同じ格好。しかも芸まで。娘道成寺です。
「どうニダ!ニホンのよりずっと凄いニダよ!」
「・・・・・・待たんかい」
皆が楯から出て来ました。
「またニホンちゃんの真似かよ」
「いい加減にしろよ。それの何処が隠し芸だ」
「ええい、何を言っているニダ!」
ここでカンコ君ファビョーーンです。
「なじぇウリだけ言われるニダ!ニホンはよくてウリだけ悪いのは
差別ニダ!」
「だから隠し芸だろうが。そのまま物真似してどうするんだよ」
「そもそもニホンちゃんの方が踊り上手いし綺麗だよ。御前のは
何かお笑いそのもの」
「ファビョーーーーーーーーーーン!」
こおで遂に大噴火です。
「これは元々男が踊るものニダ!だからウリが踊っても差し支え
ないニダ、それにニホンの家の芸は全てウリナラ起源ニダ!」
「じゃあウリナラ起源の隠し芸やれよ。そのままコピーじゃ
なくてな」
「ウガーーーーーーーーーッ、じゃあ見せてやるニダ、ウリナラの
伝統武芸ハプキドーを!」
「それ前にやっただろ。しかもそれもニホンちゃんとこのやつだろうが」
「あと教室で火を使うのは止めろ」
「アイゴーーーーッ、じゃあ何をしろと言うニダ!」
「普通に御前の家のやつをやれ」
「じゃあとっておきのやつをやるニダ!」
かくしてカンコ家の人気スターヨン様の真似をしてそこそこお茶を
濁すカンコ君でした。
「はっきり言って普通だが」
「まあ教室を爆破されるよりましか」
皆は期待していたようなしなかったような言葉でした。
「そうかな、わたしはいいと思うけれど」
「フン、ニホンに言われてもあまり嬉しくないニダ」
「嘘つけ」
それでもニホンちゃんに好評だったせいか嬉しそうなカンコ君でありました。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/06/17 22:43 ID:R6shpYF6
今回のソース。machinaさんのソースを。サンクスです。
ttp://www.moimoifinland.com/thisweek/noriko04.html
オチはあちらのタレントを見て前から思っていたことです。
服装もメイクも髪形も仕草も何もかも日本のタレントそっくりのような。
これ禁句かな。
オチの冬のソナタもね。ヨン様は確かに美形だと思いますがタイトルも
ストーリーもフジテレビのドラマそっくりですし。衣装や演技まで。
僕個人は特にヨン様には悪感情ないのでニホンちゃんには好評にしました。
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