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第1905話
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/06/19 01:02 ID:wZtlgBhx
「チューゴ君の悩み」
最近チューゴ君はよく勉強をしています。前から頭のいい子でしたが最近
成績が上がってきたので余計にそれが目立ちます。
「これが実力アル」
すましてはいますが内心は凄く嬉しいです。けれどそれと同時に悩みも
抱え込んでいます。
「ハゲ!?」
「・・・・・・その話はなしアル」
彼は別にハゲではありません。けれどいい気はしません。
「マオお祖父さんはハゲていたアルしな」
それは置いておきまして彼の悩みは別に身体的なことではありません。
では何でしょうか。
「シナちゃん、今日はこれだけね」
ママさんにシナちゃんと呼ばれているからでもありません。実は彼はこの
仇名には抵抗がありません。
「じゃあ何なんだよ」
皆が尋ねます。彼はゆっくりとカバンから何かを取り出しました。
「問題はこれアル」
彼が取り出したもは参考書の山でした。
「最近お母さんが僕に出す宿題アル。一日にこれだけやらなければ
ならないアル」
最近チューゴ君のお母さんは彼の成績が上がったのを見てそれを
一層よくする為に自分も宿題を出すのだそうです。その量があまり
にも多くて彼は困っているのです。
「何とまあ」
「香やマカオには全く出さないアル。正直僕も宿題に追われて
大変アルよ」
彼は溜息をつきながら言いました。
「・・・・・・けれどそれっていいことなんじゃね?」
皆が言いました。
「そうアルか?」
「よく考えてみなよ。御前それだけお袋さんに期待されてるって
ことだろ?」
「そうアルが」
彼はそれを聞いて考え込みました。
「期待していない奴には誰もそんなことしないよ。なあ」
「ああ、その通りだよ」
皆はチューゴ君に対して言います。
「そうアルか・・・・・・」
確かにママさんは彼に対して優しい声で宿題を渡します。
そして彼を信じて宿題を見てくれます。要領のいい彼は
こっそり答えを見たりすることもあるのですが。
「だからそう不満に思うのもどうかと思うぜ。折角
期待してもらってるんだからな」
「ううむ」
「期待には応えたいだろ?じゃあ頑張れよ」
「わかったアル」
チューゴ君は顔を上げました。
「お母さんにはいつも迷惑をかけているアル。僕もその
お母さんの期待に応えなくてはいけないアルな」
その顔にはもう曇りはありませんでした。
「決めたアル、もう不満や文句は言わないアル、ただお母さん
から与えられた宿題を真面目にやっていくだけアル」
「そうこなくっちゃ」
こうしてチューゴ君はママさんから与えられた宿題を
不平不満を言うことなくやるようになりました。彼は案外
母親思いなのかも知れません。
解説
熱血君 ◆O4x3A1GrPw
投稿日: 04/06/19 01:03 ID:wZtlgBhx
今回のソース。中国の子供が宿題が多くて困っているそうです。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000036-scn-int
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