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第2063話 ゼロ ◆WNrWKtkPz. 投稿日: 04/12/01 01:10:58 ID:uwr5EY5t
 カンコ兄妹のカンニング―――チョゴリちゃんの場合

 「チョゴリちゃん、どうして別の人を使ってテストを受けていたの?」

 ある日の職員室、先生に呼び出されたチョゴリちゃんは、椅子に座ったまま
うつむいていた。
 彼女は、あることをした為に、これから説教を受けることになっていた。そう、
いわゆる替え玉受験である。

 「おこらないから、正直に先生に教えてくれないかな?」

 この質問に、チョゴリちゃんは、安心した様子からか、重い口を開いた。その
表情は、まるで、何かにおびえているようだった。

 「じつは・・・こういう理由でやったニダ・・・」
 チョゴリちゃんは、どうしても苦手な教科があった。それは、算数の掛け算
である。
 その日はちょうど彼女が苦手な掛け算のテストの日であった。自分で勉強して
も、頭がパニックになるし、兄弟に聞いても、兄たちが想像通りのウリナラ
マンセー一直線だったので、半ば、あきらめかけていたのである。
 そんな折、偶然触っていた、インターネットの掲示板で、友達募集の記事を
彼女は見つけたのである。一瞬にして、彼女は飛びついた・・・

 「ウリの代わりにテストを受けてほしいニダ。」

彼女は、掲示板にそう書き込んだ・・・
 その結果、一人の少女が、「代わりに受けますよ。」という主旨の書き込み
をしているのを見つけた。チョゴリちゃんは、悪いとわかっていながらも、
返事として、こう書き込んだ・・・

 「お礼は、ちゃんと払うニダ。ウリの下駄箱のロッカーの中に入れとくニダ。」

 ついに、その日が来た・・・
 チョゴリちゃんは、算数のテストの時間の前、みんなに隠れてこそこそと
トイレに駆け込んだ。そして、静かに、テストの時間が過ぎるのを待った。
掛け算なんて大嫌いだ、とチョゴリちゃんは思った。
 30分ほどたっただろうか・・・・トイレの戸をノックする音が聞こえた。

 「チョゴリちゃん、チョゴリちゃん、先生が呼んでるよ。」

 ラスカちゃんの声だった。チョゴリちゃんは、何事かとラスカちゃんに聞くと
知らない子がチョゴリちゃんの代わりにテストを受けていたという。不審に思った
ハプスブルク先生は、その女の子を退室させて、みんなにチョゴリちゃんを探す
ように指示したというのだ。
 結果、トイレ周辺を探していたラスカちゃんに見つかったわけである。

 「行こう。みんなが待ってるよ。」
 「わかったニダ・・・」
 「で、私に見つかって、職員室にいるわけね。」

 ハプスブルク先生は、チョゴリちゃんの話を聞いて、納得した様子だった。
そして、彼女の前でこう言った。

 「チョゴリちゃん、もうそんなことしちゃだめよ。あなたの身代わりに受けてた
女の子はね、他の人のテストも代わりに受けていたらしいの・・・」

 その言葉を聴いて、チョゴリちゃんは、頭をウリナラ製の金属でできた金槌で殴られた
思いがした。自分はなんでこんなことをしてしまったのかという後悔の念が彼女の中で
高まってきた・・・

 「先生・・・ウリは・・・もうこんなこと・・・しないニダ・・・」

 チョゴリちゃんの目に大粒の涙が光っていた。ハプスブルク先生はそっと
チョゴリちゃんを抱きしめてあげた。

<糸冬>

解説 ゼロ ◆WNrWKtkPz. 投稿日: 04/12/01 01:49:17 ID:uwr5EY5t
やっと書き終わりました。

とりあえず、ソースです。

「修能」替え玉受験者の20代女性を逮捕
ttp://japanese.joins.com/html/2004/1124/20041124184222400.html

「替え玉受験容疑者、さらに2回試験受けた」
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/11/25/20041125000032.html

以上です。
では、また、お会いしましょう。

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