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第2147話 不詳 投稿日: 05/02/05 13:20:12 ID:WaRZzzxo
ニホンちゃん 1860

太平池に黒い船でアメリー家がおしかけてきて以来
いままでまったり平和に殿様商売していたのに、なんだかおかしい日本家です。
あれだけ威張っていた大旦那のトクセンさんパツキンには
まったく威厳がありません。第一最近では業績もいまいちです。

15歳のニッテイさん、2000年のカンコ君ばりのド怒りモードでお父さんに詰めよります。
「父上もトクセン様も弱腰すぎますぞ!パツキンのご機嫌を伺うなど大和魂をお忘れ申したか?情けない。」
「ほうではお前はどうしたいのだ」
「天に代わりて不義を討つ、パツキンを追い出すのでござる。連中がチュウゴ家やイン堂でやっておること
あれはなんですか?このままではわが家もイン堂のようになってしまいまするぞ。」
「お前もまだまだ若いのう ほれこれをみてみい。」

ニッテイさんに見せられたものは、アメリー家の大砲。連発できる上射程が長いのです。
「こんな物がなんですか?パツキンども、我が剣で刺身にしてやりましょうぞ。」
「おまえなあ 連中は船の上からこの大砲を打ち込んでくるんだぞ、もう剣なぞ時代おくれじゃ」
「・・・・・・・・・・・ではどうすれば」
「それはおまえが考えてみよ」
ニッテイさん自分の部屋に返って凹んでいると、ニッテイさんのお姉さんが障子を開けて入ってきました
ニッテイさんのお姉さんは切れ長の目に黒髪が自慢の家内で評判の美人です。
「武士どうしたの?」
「どうしたも、こうしたも。姉上は能天気でよろしいのう」
「パツキンさん達のことで父上とお話になったのね」
「まったく父上は弱腰で話にならん!」
「まあ怖い。父上が弱腰なのではなく、パツキンが強すぎるのが堪えたんじゃない」
「・・・・・・・・・・・」
「ホホホ、図星なんでしょ。じゃあパツキンさん達と仲良くなって何故強いか教えてもらえばよろしいじゃありませんか」
「は?姉上はパツキンの怖さをしらんのじゃ、連中はパツキン以外は人でないと思うておるのですぞ?」
「でもパツキンさん達も、お金儲けがしたいだけだし、家の刀や掛け軸とか裏山の銅とか売って
 パツキンさんの船とか大砲とか買ってあげればいいのよ。誰もお客さんには乱暴はしないわよ。」
「そうかその手があったか!鉄砲買いたいが使い方が判らんと申せばよいのじゃな」
「パツキンさん達が強いのは武器だけじゃないみたい。大番頭も入れ札で決めるみたいだし」
「なんと!商売の仕方も違うのでござるか?私は臥薪嘗胆、パツキンに学ばねばならんようじゃ
 攘夷はそれからにいたす。姉上かたじけない」

解説 不詳 投稿日: 05/02/05 13:24:20 ID:WaRZzzxo
ソースは坂本竜馬が勝海舟を暗殺しにいって
坂本竜馬が当時の日本の状況をこんこんと諭されて勝の弟子になる有名なエピソードです

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