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第2210話 シェロ 投稿日: 2005/04/10(日) 02:23:58 ID:bp4O3YEk

 地球町小学校には、沢山の子供達がいます。
 お腹をいつも減らしてる子や、ケンカが大好きな子、お家がない子もいます。
 みんなが楽しい学校生活を送れるように、話し合いをするんですが、
 その話し合いはアメリー君やエリザベスちゃんのような大金持ちの子に仕切られています。
 話し合いを仕切ってる子達が行うのが、頂上会議です。

「せんせー。頂上会議に入れる人増やしてよ〜」
「アメリーやエリーだけじゃ僕らの話聞いてくれないよ〜」
 アフリカ班の子達がコクレン先生に言いました。
「うぅん、そうだねぇ。アフリカ班の子達のことも考えてくれる人がいてくれたらいいよねぇ。
 先生もそう思ってるんだよ。例えばニホンちゃんとかがいてくれたら皆の話聞いてくれそうだよね」
 コクレン先生はニホンちゃんが頂上会議に入れるように頑張ってるのを最近良く見ていたので、ついポロリともらしてしまいました。

 先生がそう言ってたことを耳にしたチューゴくんは思いました。
『ニホンが頂上会議に入ってきたら、ますます人気者になるアル。まずい、まずいアルよ。
 アジア町のカリスマの座を乗っ取られてしまうアル』
 さらにカンコ君も思いました。
『ファビョーン!頂上会議に入るのはウリの方がふさわしいニダ!あんな愚図でノロマでブサイクなニホンなんかより
 ウリの方が断然人気者ニダ!!』

『『邪魔してやる(アル/ニダ)!!』』


 次の日、ニホンちゃんが学校に来ると、突然チューゴくんにケシゴムを投げつけられました。
「やいニホン。朕はお前の爺さんのことまだ許したわけじゃないアルよ!
 それなのに最近爺さんがいい人だったとかいう絵本を読んでるらしいアルね!!
 ふざけないアルよ、謝罪しろ!もうお前んちのオモチャ買ってやらないからな!!」
 さらに、独島と書かれたパンツを被ったカンコ君が、服に唾をかけてきました。
「やいチョッパリ!ウリはニッテイ36年の恨みまだ忘れたわけじゃないニダ!
 それなのに最近お前先生になんかおだてられて調子に乗ってるニダね!
 さらにこのパンツ自分のだとか未だに抜かしてるニダね!反省が足りないニダ!
 そっちがその気ならウリもこれから半万年かけて謝罪と賠償を要求するニダ!
 まったくウェノムはちっとはゲルマッハの謝罪を見習ったらどうニダ?アイツに比べてお前は……
 ニッテイのようなクズ野郎の子供なんだから、代表になる資格なんてないニダ!もっと背中丸めて遠慮して生きろニダ!」

 ニホンちゃんはお爺さんがケンカしていたときのことを、お父さんから伝え聞いただけで良く知りません。
 それはカンコくんもチューゴくんも一緒です。
「それなのに、なんであたしがこんなに苛められなきゃいけないの……?皆なんにも知らないクセに……」
 先生に相談しましたが、コクレン先生は「君と二人の問題だろ?」と取り合ってくれません。
 ニホンちゃんはその日、まんまるいカエルのぬいぐるみを涙で濡らすのでした。 

解説 シェロ 投稿日: 2005/04/10(日) 02:33:06 ID:bp4O3YEk

竹島の日成立:3/16
アナン事務総長談話「新しい常任理事国の席の一つはまず日本」:3/21
教科書検定終了:4/5

そこになんとなく見える関連性らしきものをネタに。
日本の常任理事国入りに反対する理由が中韓の場合すばらしいですね。

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