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第2371話
マンセー名無しさん
投稿日: 2005/11/02(水) 02:57:42 ID:FjZ8EwpD
「キ、キキキキキキ、キムチ様に虫が入ってるニダーーーーーーーーーーーーーー」
がやがや騒がしい休み時間の教室内でカンコ君の声が響き渡りました。
一瞬、全員が彼の方を見ましたが、まあ・・・いつものことなので、
ぷいっとみんな気にせずお話を続けます。
「ねぇ、タイワンちゃん。今度はコイズミさんがチュウゴ君にガツンと言うよー」
「頑張ってねー」
カンコ君がチュウゴ君にキムチを投げつけました。
「虫入りなんて、聞いてないニダ!チュウゴ!お前ん家の衛生管理どうなってるニダ!」
「私のものに虫が入っているわけがないアル」
チュウゴ君は気づかないようですが、べちょと顔に張り付いたキムチからもぞもぞと芋虫がはい出ています。
「大体、チュウゴのウナギは腐っていたり・・・」
チュウゴ君の頭にぴきっと血管が浮き出ます。
「野菜は変な匂いしたり・・・」
チュウゴ君のまわりがメラメラとした闘気が包みこみます。
「トイレ開けっ放しだったり・・・このエンガチョ野郎!」
すさまじい熱量の闘気が芋虫を吹き飛ばしました。
「ん?トイレは関係ねぇだろうが・・・トイレはよ・・・アル」
そんな険悪な状態になっても周りは自分たちの話に熱中しています。
「フランソワーズはここんとこ家族で喧嘩してるんだって。大変だな・・・」
「どこから聞いたんでございますか?・・・・・ふぅ、まあ少しの行き違いなんです」
チュウゴ君は机やら椅子やらをカンコ君に投げつけます。
「お前ん家の飯だって似たようなもんじゃないか!
タンとか入れてよ!キムチにだっておんなじように虫が入ってたこと知ってるアル!」
カンコ君も負けじと、そこらじゅうの花瓶やら育成用のバッタの籠やらをチュウゴ君に投げつけます。
「く、裸でうろつき回ったり、どこでも立ちションする、チュウゴには言われたくないニダ!」
「この!だったらお前のキムチなんか、絶対買わないアルヨ!」
「ウリもニダ!」
キンコンカンコーン
チュウゴ君は口についた血をぬぐいました。
「ふっ・・・今日はここまでにしとくアル」
「後で後悔するニダ!」
二人は案外大人しく自分の席に帰っていきました。
「あ、そろそろHR始まっちゃう!」
「ニホンちゃん。そろそろ席に戻ろっか」
「うーん。お話に集中してるとすぐ時間が過ぎちゃうね」
「周りのことに神経いかなくなるからじゃない?」
「そうかも」
フラメンコ先生が来て、各々自分の席に帰って行きました。
「それじゃあ、今日のHRの議題はありますか?あ・・・はいニホンちゃん」
「先生!席替えしたいです!」
と、チュウゴ君とカンコ君の隣の席のニホンちゃんが言いました。
「あ、そうね・・・うーん。やりましょう」
「ちょっと待つアル!この前席替えはしたばかりアルヨ!」
「そうニダ!」
「ああ・・・そうね。じゃあチュウゴ君とカンコ君だけ席替えしましょう」
「「へ?」」
「カンコ君とチュウゴ君は教室をめちゃくちゃにしたため、教員室に席替えです。明日の朝まで帰しませんよ」
フラメンコ先生は二人を教員室に引きずっていきました。
「「アイ(ゴー)(ヤー)」」
その後、たんたんとフランソワーズが壇上に立ち、チョークで黒板に今日の議題を書きました。
『チュウゴ君とカンコ君のご飯は買わないこと』
「Oui?」
みな何も言わずに、教室中を消毒し始めました。
( ゚Д゚)y―┛~~ふむ・・・どうでっしゃろ。
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