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第2459話 かなだらま 投稿日: 2005/12/23(金) 21:09:43 ID:si36fcM1
「もしも」

大雪で外に遊びに行けないニホンちゃん。一人、自分の部屋で物思いに耽っています。
「チューゴ君、今年は一度も遊びに来てくれなかったなぁ。ニッテイおじいちゃんのお墓に行かなかったら来てくれるのかな…」
「なら試してみる?」
「え?……うわぁっ!」
机の中から声がしたかと思うと突然引き出しが開き、ニホンちゃんは椅子ごと後ろに倒れてしまいました。

「痛たたた……あ、あなたはドラえ…」
「おっとそこまで。…それより、試してみない?」
「え?試すって何を?」
「ほら言ってたじゃない、『おじいちゃんのお墓に行かなかったら来てくれるのかな』ってさ」
「うーーん……試してみようかなぁ」
♪ぱっぱかぱっぱっぱーんぱーんぱーん♪
「い、今の効果音って前の効果音じゃ……」
「細かいことは気にしない気にしない。も○もBOXぅ〜〜〜」

あまりの展開にニホンちゃんは口ぽかん。茫然自失とはこのことです。
「…ねぇねぇ、始めないの?」
「え?あ、うん…もしもおじいちゃんの墓参りに行っていなかったら!」

「これでいいの?」
「OK!これでニホンちゃんはお墓参りに行かなかったことになったよ!」
「じゃあチューゴ君に『拝鬼!』なんて言われないんだね!?早速チューゴ君ちへ行ってみよ!」
ドラ○もんの見送りを背に、ニホンちゃんはチューゴ家へと向かいました。
「チューゴく〜ん、遊びに来たよ〜!」
「ニホンか、朕に何の用アルネ」
「ほら、今年はチューゴ君、一度も私の家に遊びに来てないでしょ。だから誘いに…」
「断るアル」
「?!」思いもかけない返答にニホンちゃんはビックリ。
「ど、どうして!?私おじいちゃんのお墓参りしてないよ?」
「ふん、それだけでは反省が足りないアル!」
「じゃ、じゃあどうすればいいの?」
「ちょっと待つアル」
そう言ってチューゴ君は、家からとってきた紙に何やら箇条書きしていきました。
「できたアル。これだけ守れば許してやるアル」
ニホンちゃんはチューゴ君が差し出した紙に目をやりました。
一、ニッテイの墓を壊す
二、タイワンとは口を聞かない
三、尖閣パンツを朕に献上する
(中略)
十九、アメリーと縁を切る
二十、リューを中華アパートに引っ越させる
二十一、朕と婚約する
あまりにも身勝手な対日二十一ヵ条。さすがのニホンちゃんも怒りを通り越して呆れの境地です。
「…コンナコトデキルカッテンダヨ」
「何か言ったアルか?」
「…ううん、何でもない。じゃあね」

「ただいまぁ」
「あ、おかえり〜。どう?問題は解決した?」
「うん、悩んでたことがすっきりした」
「それは良かった。じゃあ僕は帰るね」
「ドラ○もんありがとう。…これからも私頑張るね」
そう言ってドラ○もんを見送るニホンちゃん、心に一つの言葉を刻みました。
「もうチューゴ君のいいなりにならない」と。

解説 かなだらま 投稿日: 2005/12/24(土) 10:35:39 ID:HVsJPL7H
>107
しばし解説…
中国が小泉さんの靖国参拝に反対してるんは有名な話です。しかし、小泉さんが靖国参拝やめても中国は日本に色々難癖つけてくると予想されます。その「難癖」を話ではチューゴ君がニホンちゃんに差し出したメモとして登場させました。
今の段階で「アメリカと手を切れ」とか「沖縄くれ」なんてことはさすがにありませんが、気つけてないと……ということです。
ちなみに「対日二十一ヵ条」は、第一次大戦後、日本が中華民国に要求した二十一ヵ条を朴ったものです。
>111の書き忘れ
最近の麻生外相や前原民主党党首の対中発言なんかも少しは参考にしました。

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