連続ドラマ小説「ニホンちゃん」第2466話「しつもん」　作：machina

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第2466話 MA ◆CHINAxNIU2 投稿日： 2005/12/28(水) 07:09:33 ID:GmNfF4Hu: 『しつもん』

「ｳﾘが遊びにきてやったﾆﾀﾞ」
ﾌｨﾝﾗﾝちゃんの家にやってきたｶﾝｺ君。
ひとしきり玄関の扉を叩きますが、それでも返事がありません。
雪の降りしきるなかで、とても寒い。
立っているのも苦痛なぐらいなのでｶﾝｺ君は３分と経たずに我慢できなくなりました。
「いつでもきてくださいっていうのは嘘ﾆｶっ」
ぷりぷりと怒り出そうそすると、中のほうでﾊﾞﾀﾊﾞﾀと足音がしました。
「だれ？ﾙｽｷ！？」
「ｳﾘﾅﾗからｶﾝｺがはるばるやってきたﾆﾀﾞ」
寒いから早く中に入れる！
というと、ﾌｨﾝﾗﾝちゃんはうーんとうなってしまいました。
「ｶﾝｺくんかわかんないよ」
最近は物騒なので、ﾌｨﾝﾗﾝちゃんもﾏﾏから本当にお友達しか部屋に入れないようにときつく言われています。
ｳﾘはｳﾘだからっ、と早く汁と急かしますがﾃｺでも扉を開けてくれません。
覗き窓はありますが、ﾌｨﾝﾗﾝちゃんの背よりも高いところ。そして騒々しい急きたてに椅子をもってくるなどということもﾌｨﾝﾗﾝちゃんは忘れてしまいました。
「えぇっと、じゃあねえ」
ﾌｨﾝﾗﾝちゃんはｶﾝｺ君に質問しました。

「ｿﾒｲﾖｼﾉの起源は？」「ｶﾝｺ家ﾆﾀﾞ」
「ｽｼの起源は？」「ｶﾝｺ家ﾆﾀﾞ」
「ｹﾝﾄﾞｳの起源は？」
「ｶﾝｺ家ﾆﾀﾞ！全問正解、早く中に入れるﾆﾀﾞ！」
ぶるぶると震えながらｶﾝｺ君が訴えると、ﾌｨﾝﾗﾝちゃんは聞き入れてくれません。
「ｶﾝｺ君じゃない…あなた、だあれ？」
その冷たい声とともに、風が強く吹いてきました。
「アイゴォ─────ｯッ！」

それでも幸運なことに、冬の女王がくるまえに、家の中にいれてもらえたそうです。
いとふゆ