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第2501話
マンセー名無しさん
投稿日: 2006/03/17(金) 22:59:46 ID:2kGebr90
「意気込み」
からっと晴れた日曜日。公園には家族連れや犬を散歩させている若者、フリスビーで遊ぶ子供たち。
まだ春と呼ぶには肌寒い季節ですが、公園の中は活気に満ちています。
そんな中で、グローブをはめたウヨ君と、同じくキャッチャーミットを構えたニホンパパが二人でキャッチボールをしていました。
「よーし。いいぞ。どうだ、そろそろボールにも慣れたろう。」
「うん。ちょっとかかりが悪いのが心配だったけど、大丈夫だよ。」
ウヨ君の手に握られているのはその小さい手には有り余るほどの大き目のボール。
先日、春休みにアメリー家で町内野球大会が行われることが決まり、今日はそのルール確認も含め二人で練習をしているのでした。
「よしよし。本番まであと一週間も無いからな。」
「大丈夫だよ。どうせ相手は打てっこないんだから。やつらには、僕には絶対に勝てないんだってことを思い知らせてやるんだ。」
いつにもまして自信満々なウヨ君。
それもそのはず。ウヨ君は小さい頃から野球を始め、今でも学校が終わったあとには
毎日のようにグローブとバットを持ち出して、野球の練習に明け暮れているのです。
野球を始めたばかりで、ろくに練習もしていないアジア町の子供達に負けるはずもありません。
その時、
「ちょっと待ったニダァ!!」
顔を真っ赤にしたカンコ君がバットを振り振りこちらに走ってきます。
「ウヨ、お前今ウリの悪口を言ったニダね。」
「おいおい、いい加減にしてくれよ。僕はお前のことなんて一言も言ってないだろう?変な言いがかりはよしてくれよ。」
やれやれといった顔でカンコ君を睨み返すウヨ君。しかしカンコ君は一向に気にせず続けます。
「いや、今ウリが絶対に勝てないなどと言っているのを聞いたニダ!これはウリに対する侮辱ニダ!屈辱ニダ!日帝の陰謀ニダ!」
「なんだよ…。屈辱だと思うならこんなところで文句言ってないで試合に勝てばいいだろう?」
「ハハァーン。さてはウヨ、ウリに負けるのが怖くてそんなことをいっているニダね?」
「ちょっ、そんな訳無いだろう!」
「ウェーハッハッハ。今日のところはこの辺で許してやるニダ。しかし、本番で吼え面をかくのはウヨのほうニダ!ではさらばニダ。」
なんだか一人納得してしまったカンコ君。嵐の様に現れ、嵐のように去っていきました。
「全く、何だって言うんだろう、ホント、調子狂っちゃうなぁ…。」
「武士。あまり気にしなくていいんだぞ。父さんは信じているからな。」
「当然さ!絶対に勝ってみせる。見ていてよ。」
こうして、野球大会アジア町予選での必勝を誓うウヨ君なのでしたとさ。
おしまい
解説
マンセー名無しさん
投稿日: 2006/03/17(金) 23:07:11 ID:2kGebr90
てことで、いままで誰も書いてなかったようなのでWBCネタ。
元ネタとなったイチローの30年発言が確か2/26ぐらいだったから半月以上前の話ね。
ここのところいろいろ忙しくてずっと書けなかったけど、
最初から書かないとどうもアンフェアな感じだったので書いてみた。
てかさっきからIDがころころ変わってうざいったらありゃしない。なんでだろ?
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