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第2503話
pecotan
投稿日: 2006/03/25(土) 17:26:14 ID:nlneDGX7
【やっぱり、犬小屋は新築が良いよね?】@
「ふぅ〜ん、とっくの昔に、チューゴ君は日之本家のお墓参りについて、つべこべと
言う権利を失っていたのかぁ。まあ、カンコ君には元々無いけどぉ。」
さっき寄った近所の古本屋で、有識者である店のおばちゃんが、古い記録を掘り起こ
して証明してくれた事実を知り、ニホンちゃんが路上で感嘆していると、
「ヘイ、ベイビー!家に戻るから、お金をくれ。」
ごく自然で、当然な言葉のように、星条旗の帽子を被った少年が言いました。
「えー、アメリー君、おうちに帰るバス代を持っていないの?」
いつもの無心かと想いつつ、惚けてニホンちゃんが尋ねます。
「ボクが家に帰るのではなく、ニホンちゃん宅に警備員として駐在して置いた者が、
任地を換え、我が家の領地に移動するのに必要なのさ。」
こちらも、彼女が全く知らないふりをして問い質すのを、承知の上で返答します。
「そりゃあ、アメリー君家にはいつも日之本家へ暴漢が侵入するのを防ぐのに、協力
してもらっていることだし、少しは運賃を負担しても良いけどぉ。」
「この前も、イラクちゃん家に無理やり押しかけて駐在している費用の、半分以上も
うちが負担することになっているしぃ。」
「警備してくれるのはいいけど、時々、建物の一部を壊したり、変な人が赴任して、
Hな事とか言われたりするしぃ。」
「何だか、素直に渡したくない気分だけどぉ。」
ぶつぶつ、一人しゃべりし始めたニホンちゃんですが、アメリー君には想定内のこと
なので、慌てず、彼女を諭すように話し掛けます。
「だけど、ほら、キッチョムの奴がまた迷惑な火遊びをしているし、チューゴも何か
陰険で物騒なことを悶々と考えている様子だからさぁ。」
「ね。カンコも色々チョッカイを出してきてウザイじゃん。まあ、いざという時は、
ボクが助けてあげるから。」
(・・・いっそ、カンコ君家に移転すれば面白いのに。)
【やっぱり、犬小屋は新築が良いよね?】A
「・・・仕方ないわねぇ。それじゃ、3千円あげるね。」
「もう、早く立替えた分をお父さんから戻して貰わないと、私、来月まで漫画も買え
なくなっちゃうよぉ。あの本の第2巻も出るといううわさもあるのにぃ。」
ボヤキながらも、ニホンちゃんは財布からなけなしのお金を取り出しました。
「ノォー!9千円必要なんだ。」
差し出した愛らしい手が、途中で硬直します。
「えー、タクシー代でも3千円あればアメリー君家まで十二分に足りるでしょう?」
納得いかないニホンちゃんにアメリー君は、
「我が家の領地に帰ってくる警備員に対して、彼が飼っている犬の小屋でも、お祝い
に建ててやらないと、ボクの面子が立たないじゃないか。」
と、さわやかな笑顔で言いました。
「何それ!うちが何で、アメリー君の領地に帰った後の警備員のために、ワンちゃん
のお家の新築費用まで持たなければいけないのぉ?信じられないぃ〜!」
プンスカ怒るニホンちゃんでしたが、それでもやはり必要以上の金額を、アメリー君
に後日贈らなければならないようです。
「ちょっと、待って。」
背を向けて家に帰ろうとするニホンちゃんをアメリー君が呼び止めます。
「ごめん、うっかり計算違いをしていたよ。犬の新しい遊び道具や排泄用の砂など、
必要費用を上積みすると、どうやらニホンちゃんに負担してもらう額は1万2千円を
超えるみたいだね。」
「まあ、可愛い犬だし、小屋が出来て環境が整ったら、遊びに来いよ。無論、費用は
そちら持ちでね。」
(・・・絶対、値切ってやるぅ!)
<終>
解説
pecotan
投稿日: 2006/03/25(土) 17:28:57 ID:nlneDGX7
引用ソースは、こちらにあります。どうぞ、お召し上がり下さい。
米軍のグアム移転費100億ドル 日本の負担、75%を要求
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000002-san-int
A級戦犯”に発言資格なき中韓
http://www.sankei.co.jp/news/060322/morning/seiron.htm
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