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第2505話
在日半万年
投稿日: 2006/03/31(金) 01:10:11 ID:N6JAgUjI
人通りの少ない街角で、黒ずくめの服のニホンちゃんが
人目を避けるように廃墟に入ってきました。コンコンコン
だれにも聞こえないようにドアをノックします。
「アメリー君、きたわよ」
「よくきたなニホン。まあ座れよ」
薄暗い部屋。怪しげな雰囲気が漂います。
「なあに、例の話って」
「ふふふ、他でもない。例のブツだよ。そろそろ
買ってくれてもいいだろ」
「え〜、アメリー君から?無理することないと思うけど・・」
「ニホンちゃん・・」声が一オクターブ低くなるアメリー君。
こういう声を出すとき、アメリー君が本気で怒っている
証拠です。
「そういう態度をとると、僕も君との仲を考え直すよ。
番犬の話でもめたくないだろ?」
ニホンちゃんの腕を強く握り締めながら
「それに、うちのブツは純度が高いぜ。不良品は売らないよ。
約束する。お前も嫌いじゃないだろ?」
「うう、わかったよ・・」怒りのアメリー君に対抗するすべは
ありません。
ところが一ヵ月後。アメリー君のブツは不良品でした。純度が
高いなんて大嘘で、変なものが入っていたのです。
「アメリー君の嘘つき・・・」
「・・・すまん」
「しばらくブツは買わないから」
「・・・わかった」
そして今。アメリー君がニホンちゃんの家にやってきました。
「いらっしゃい」
「やあ、ニホン。ところで例のブツだがそろそろいいんじゃないか?」
また、この話。正直ニホンちゃんはうんざりです。
「買うのはいやだけど、また断ると、アメリー君が怒って番犬の話を
するのだろうなあ・・」と心の中でつぶやくニホンちゃん。
「なあいいだろ!買ってくれよ」と叫びながらアメリー君は
例のブツをニホンちゃんに突きつけます。
ブツの表に「アメリカン・ビーフ」との表示が。
買うしかないだろう。そしてまた同じことの繰り返し。
無限ループだわ・・とため息をつくニホンちゃんでした。
解説
在日半万年
投稿日: 2006/03/31(金) 01:32:15 ID:N6JAgUjI
米国産牛肉の輸入最停止問題。昨年の解禁の時には
日米交渉の裏で米国の恫喝があった、とのうわさを
もとに書いてみました。1月に脊柱付き牛肉の混入で
再停止となったものの、先日の日米専門家会合で
輸入解禁に動きだしたようですね。結局は輸入する
のでしょうけど・・今度はまともな牛肉を出して
ほしいものです
>>732
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