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第2581話 こんなん書いてみた 投稿日: 2006/08/13(日) 19:16:44 ID:kYshq7CD
「いってぇ!?いてぇな。おい!!この前、アメリーに殴られた腕がいてぇよ。おい!」
包帯で腕をぐるぐる巻きにしたイラク君が教室の中に入ってきました。
地球組のみんなは突然のことにぽかんとしていました。
ふらふらと壁にもたれかかるイラク君。
そこに白衣姿のアサヒちゃんが現れます。
「こ、骨折してるじゃない。どうしたの!?」
「半年前にアメリーがオレを劣化ウランパンチで殴った時に受けた傷が再発しちまったんだよ。
もう腕はぼろぼろだ。オレの命はあと少しだ」
ニホンちゃんは思い出しました。
クウェートちゃんに殴りかかったイラク君を、アメリー君が止めた喧嘩のことを。
「てか、あれはイラク君が自分のお庭が狭いから、クウェートちゃんのお池つきのお庭が欲しいって
めちゃくちゃ言ったのが原因でしょ?自業自得じゃん」
「うぐぁあ、体じゅうが痛すぎて周りの声が聞こえない!」
アサヒちゃんがおもむろに白衣の下から、腰まである温度計を取り出しました。
「ちょっと待ってほしい。どれくらい熱があるか。今検査するよ・・・・ああ!100℃になってるわ!?」
「そ、そんなひどかったのか、オレは!」
「どこからつっこんでいいのかな・・・これ」
イラク君は喉を抑えて苦しみだしました。
「へへ、白衣の天使が見えるぜ。オレの目もおかしくなっちまったのかな・・・オレ、アメリーとの戦いが終わったらクウェートちゃんと結婚するんだ」
クウェートちゃんは真顔で言いました。
「お前みたいなキモイやつとは永遠に結婚はしません」
「・・・最後のお願いだ。アメリーをクラス全員でタコにしてくれ。二度と喧嘩できないように、武装解除してくれぇ・・・
聞こえなかった人のためにもう一度言う。具体的にはアメリーを後ろからバットで殴ったり、
やつが植物係の仕事で花に水をあげているところに、二階から鉢植えを投げつけるんだ!
よーし、もう少しで死にそうだ・・・・・・がくっ!」
アサヒちゃんは目薬をつけて、おいおいと涙を流しました。
「これも喧嘩がいけないのね。アメリー君はすぐに暴力を止めるべきだわ」
「チュウゴ君もよく喧嘩してるよ」
「チュウゴ君はおっけー」
「・・・」
そこに後ろから近づく影。
「あ、やば・・・」
「言いたいことはそれだけか?」
気がつくとじょうろをもったアメリー君がイラク君の背中で仁王立ちしていました。
イラク君はがくがく震えています。
「ちょっと、矯正が必要のようだな」
イラク君は骨折していたはずの腕をぶんぶん振り回しながら、どこかに連れて行かれました。
その二週間後、イラク君はUSA!USA!と叫びながら、アメリー君と一緒に登校してきましたとさ。

「イラク君の件。ま、一発ぐらいなら誤射ね」
「・・・」

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