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第12話
ナナッシー
投稿日: 2002/12/04(水) 23:28 ID:JfJu99bQ
『ニホンちゃん in あなざーわーるど3』
むかしむかし、ある半島にカンコ君という元気な男の子がいました。
このカンコ君、根はいい子なのですが、事実とは異なることをさも本当のことのように
わめき散らすので「うそつきカンコ」として町内では煙たがられていました。
今日も元気にお隣の女の子に電波を振りまいています。
「宇宙の起源はウリナラニダ!人類の起源はウリナラニダ!サクラのソメイヨシノは
ウリナラが起源ニダ!寿司はウリナラが起源ニダ!剣道はウリナラが起源ニダ!
空手はテコンドーのパクリニダ!ドラ○もんはトンチャモンのパクリニダ!
ナカタンはウリの親戚ニダ!ソ○ーはウリナラ系列企業ニダ!キムチは美味いニダ!
(以下略)というわけでニホンは倍率ドンさらに倍で反省しる!謝罪しる〜!」
「え〜ん、何だかよく分からないけどごめんなさ〜い」
その日の夜、高台の上でカンコ君は上機嫌。
「ニダニダ、ニホンを謝罪させた後のキムチは格別美味いニダ」
会心の笑みを浮かべキムチを頬張るカンコ君、日課の38度線の監視を始めました。
しかし双眼鏡を覗き込んだその時、カンコ君の笑みは凍りつきます。
「あ、ありは・・・マイブラジャーキッチョム!?」
そうです、そこには血を分けた兄弟キッチョム君がいたのです。
しかしながら、その頬はこけ、肌は浅黒く、瞳は不気味な赤い光を放っていました。
あまりに変わり果てた兄弟の姿に目を離せないでいたカンコ君、
その頭の中にキッチョム君の声が響きわたります。
『・・・カンコ・・・カユ・・・ウマ・・・』「ブ、ブラジャー?」
次の瞬間、キッチョム君は恐ろしい勢いでカンコ君を見向き、雄叫びをあげました。
『トォォイィツゥマァァンセェェェェー!!』
鉄条網もなんのその地雷原などケンチャナヨ。カンコ君に向かってウリまっしぐら!
「アイゴー!腹減りすぎてとうとう気が狂れたニダか、ブラジャーキッチョム!
さ、さすがのウリでも一人では、あのキッチョムを止められないニダ!!」
転がり落ちるように高台を駆け下りたカンコ君は、助けを求め夜道を走ります。
「チューゴ君!チューゴ君!大変ニダ!助けてニダ!」
「・・・うるさいアル・・・今何時だと思ってるアルか?」
「ブ、ブラジャーキッチョムが襲ってくるニダ!」
「・・・朕はお前の戯言に付き合ってるほど暇じゃないアル!」バコッ
「アイゴー!」
「ロ、ロシアノビッチ、助けて欲しいニダ!頼むニダ!」
「・・・よかったじゃねえか、いつもトーイツトーイツ言ってるだから・・・」
「そ、そんな悠長に構えないで欲しいニダ!緊急事態ニダ!」
「けっ、またどうせ嘘なんだろう? これ以上俺の酔いを覚めさせるな!」ドフッ
「アイゴー!」
「ニ、ニホン、この際過去の事は水に流してやるニダ!早くウリを助けるニダ!」
「・・・それって、『しゅーだんてきじえーけんのはつどう』みたいなものだよね?
アサヒちゃん達怒るだろうな〜、カンコ君も反対してなかったっけ?」
「そ、それはそれ、これはこれニダ!キッチョムが襲ってくるニダ!助けるニダ!」
「・・・カンコ君の不確かな情報じゃ私動けないんだ・・・ごめんね・・・」バタン
「アイゴー!」
「ど、どうしてみんなウリの言うことを信じてくれないニダ・・・?」
チューゴ君、ロシアノビッチ君だけでなく、ニホンちゃんにまで見捨てられたカンコ君。
絶望感に打ちひしがれながらもキッチョム君からの逃走を続けましたが、
所詮半島の中での鬼ごっこ、とうとう断崖絶壁に追い詰められてしまいました。
怯えて震えるカンコ君との距離を、躊躇いもなく削り取るキッチョム君。
『・・・カンコ・・・ヒトツニナロウヨ・・・トッテモキモチイインダカラ・・・』
「や、やめるニダ、キッチョム!ウリはこんな結末望んでないニダ!」
『・・・イマコソ・・・ココロヲカサネテ・・・』
「ア、ア・・・」
恐怖のあまり、いつものセリフすら言うことのできないカンコ君。
すべてを諦め、細い両目を硬くつぶった、その時です!
「せ〜の!乱れ桜!」『ドガッドガガッドガガガガッ』
「食らうアル!覇山天昇脚!」『バババババババッ』
「とどめは任せな!ファイナルアトミックバスター!」『ドンッドンッドドドンッ』
『ア、アイゴー!!』
いきなり三人のスーパーコンボを食らったキッチョム君、
たまらず不審船並みのスピードで北の方へ逃げていきました。
「こんなとこだね!」「やったアル!」「ハラショー!」
「ニ、ニダ?」
カンコ君が目をあけると、そこには先程冷たくあしらわれた3人の姿がありました。
「み、みんな・・・どうして・・・?」
「だって友達じゃない!困ってる友達を助けるのに理由も許可も要らないよ!」
笑顔を見せるニホンちゃん、なぜかミニスカセーラー服です(赤ブルマ着用)。
「ま、朕もいきなりこんな状況になられては困るアルヨ」
ニヤリと笑うチューゴ君、なぜか青地のチャイナドレスです。犯罪です。
「そういうこった、これまでの苦労が水の泡になっちまうからな」
同じくロシアノビッチ君、なぜか赤いマントにパンツ一丁です。犯罪です。
どうやら二人とも、腹の中では何か別の思惑がありそうですが・・・。
「でも、ごめんねカンコ君。ほんとはアメリー君の偵察衛星で
キッチョム君が暴れ始めたの分かってたんだけど・・・
アメリー君も武士も『いい薬だからしばらくほっとけ』なんて言うから・・・」
「これに懲りたら、これからは嘘をつかないようにするヨロシ」
「ち、誓うニダ!ウリはこれから半万年先まで嘘つかないニダ!」
「・・・お前ん家、半万年先まであるのか・・・?」「・・・疑問アル・・・」
「ふ、二人ともひどいニダ〜!」
「アハハハハハハ」
これから家に帰って親戚達に言われることを思うと胸が痛むニホンちゃんですが、
涙を流しながら「カムサハムニダ!カムサハムニダ!」と繰り返すカンコ君を見て、
自分の行動は間違っていないと確信し、頬も自然にほころぶのでした。
次の日、
「ニホン!日本池の名前はニッテイのリゾート支配の象徴ニダ!
町内的にも歴史的にも東池が正しいニダ!歪曲したことに謝罪しる!」
「・・・カンコ君・・・昨日、もう嘘つかないって・・・」
「何言ってるニダ!ウリは半万年前から嘘なんてついたことないニダ!捏造ニダ!
ウリの心を従軍慰安婦並に傷つけた事も合わせて反省しる!謝罪しる!」
・・・カンコ君は根はいい子なのですが、事実と異なることをわめき散らすので
町内では煙たがられていました。ですが本人は嘘をついているつもりはありません。
・・・ただ、事実を知らないだけなのです。
「ええ〜ん、なんでこ〜なるの〜?」
「謝罪しる〜!」
一方、チューゴ君とロシアノビッチ君は近所の人の通報を受けたお巡りさんに
「変質者」として昨晩連行されていました。
おしまい。
(解説)
え〜、風邪でお腹が急降下中のナナッシーです。
とりあえず〜ゴメンナサ〜イ!
相変わらずソース不明確なままでお話を作ってしまいました。
しかも、へたくそなパロディ満載です・・・。鬱・・・。
一応、プーおじさんがタクミンパパと宣言署名ということでご勘弁ください。
で、もとの話は「狼少年」ですね、念のため・・・自分でも忘れそうだった・・・。
それにしても、常連作家さんたちの作品読んでると、自分の文才の無さにとても鬱鬱・・・・。
しかも、早くもネタもなくなってきた・・・。アイゴー!
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(*^ー゜)b Good Job!!
(^_^) 並
( -_-) がんばりましょう
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