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第39話 brother ◆re9lRf4. 投稿日: 2003/03/18(火) 18:07 ID:.J32uzcU
「中東組」

「フランソワーズめ!僕の提案に文句つけやがって!
どう考えたってイラクの奴が悪いだろうが!!」

アメリー君は、地球町内安全保障会議(アンポリ)でイラク君が花火を作るのを
止められていたのに、皆に秘密で作っている(とアメリー君は思っている)イラク君に対して、
「花火があるのは分かっている、とっとと出して捨てろ!
さもなくば、町内を敵に回して喧嘩することになるぞ!大喧嘩だ!」
とすごんでいました。

しかし、フランソワーズちゃんがぴしゃりと水を打ちます。
「喧嘩するだけで解決する問題ではありませんわ。根本的な解決のためには、
平和的にお話し合いをする必要がありますもの」
「というわけで、わたくし今回ばかりはアメリー君の提案には賛成できませんの。むしろ、反対ですわ」
と、アメリー君の提案に反対なばかりか、提案を無かったことにする「拒否券」を使うと言うのです。

「拒否券」とは、町内で大きな力を持った家に配られるチケットで、これを使うと
せっかく出した提案が無かったことにされるのです。
ニホンちゃんにも力はあるはずですが、ニッテイさんの影響があるのかいまだ持たせてもらえません。

(もういい、町内一致で賛成してもらわなくたって、もともと僕一人でも十分強いんだ。
エリザベスだっている(ああ見えて彼女は強い)。それに、
フランソワーズ以外のほとんどは今度の喧嘩に賛成してくれてるし、問題ないさ。
よし、最後の脅しをかけて、それで言うこと聞かなかったらさっそく喧嘩だ。)

「ということで、明後日までに荷物まとめて家から出て行け。大丈夫、
お前の家に残った猫は俺が面倒を見るから。安心して出て行けよ」

アメリー君、剛田イズム全開です。

イラク君の言い分のなかには、
「俺より大量に花火持ってるアメリーの方がよっぽど危険だ。アメリーは引っ込め」
というものもあるのですが、危険な花火を新しく作るのが駄目なら、アメリー君が
どんなに花火を持っていたところで、イラク君が花火を作って良い理由にはなりません。
(だからと言ってアメリー君が一方的にイラク君を殴る権利だってないのですが)


「この口喧嘩、どっちもどっちなのよね。。。中東組のインケンな仕返しも猫が怖がるから困りますし」
フランソワーズちゃんは状況がよく見えているようです。
そうはいっても、頭に血が上っている人たちには理屈が通じないものです。
これからのご近所付き合いに頭を悩ませたりするフランソワーズちゃんなのでした。



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ソースは言わずと知れた......

喧嘩の背景に花火だけでなく燃える水もからんでいるのは周知の事実ですが
今回は割愛します。ただでさえ長いのに、さらに長くなるので...。
ああ・・・ニホンちゃん出せなかったぁ。。


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